十日目 出羽一門
令和四年 初場所 十日目 大相撲界に存在する、一門という五つの集合体。派閥。 その中でもひと際燦然と輝くのが、伝統を誇る出羽海一門。 そんな出羽海一門の期待を今一人、一身に受ける力士の姿が・・・。 部屋を超えた縁や繋がりをもつ大相撲独自の集合体は、令和の現在にもそのつながりの強さを色濃く残しています。 【出羽海一門期待の星】ザワザワ...
View Article十一日目 背後の敵
令和四年 初場所 十一日目 男は敷居をまたけば七人の敵がいると思え。 男たるもの常に油断せず隙を見せるなという教えを言ったものですが、力士にも対戦の相手という敵の他にも、其処彼処に敵が潜んでいます。 【背後の敵】御嶽海「よっし。」 御嶽海「行くぞ。」 御嶽海「ん?」 御嶽海「お前、誰だ。」 遙か遠くの通路で一人、腰を割る男のシルエット。...
View Article十二日目 さよならは突然に
令和四年 初場所 十二日目 出会いは突然といいますが、分れもまた突然にやって来ます。 【さよならは突然に】「ウソだ・・・」 「ウソだ・・・!」 「藤井さんが今日で最後だなんて・・・。」 宇良&晃之助「ウソだ――――――ッッ!!」 なんでそんな、放送も終わりがけになってサラッと言うのさ。...
View Article十三日目 背後
令和四年 初場所 十三日目 追う背中は、遠くなったり近くに見えたり。 あと少し、もう少し、と思いながら追う者は前を向き続けます。 【背後】ザワザワ 御嶽海「よっし。」 御嶽海「やるぞ。」 ザワザワ 御嶽海「・・・・・・。」 御嶽海「なんか・・・。」 御嶽海「めっちゃ、視線感じる・・・。」琴奨菊「それはきっと、背後霊・・・。」...
View Article十四日目 伝承
令和四年 初場所 十四日目 阿炎、照ノ富士を押し出し! 照ノ富士、千秋楽を前に3敗目! 一方的な内容で押し出されてしまった結びの一番も衝撃でしたが、十四日目でかなり衝撃だったのは。 むしろ、こっちの方でした。 【伝承】太田「親方・・・。」 太田「オールバックにするって本当ですか?」豪栄道「はい。」 太田「なんで??」...
View Article千秋楽 大関昇進と3度目の優勝
令和四年 初場所 千秋楽 15日間の戦いに幕を下ろす、千秋楽。 この日の場内は行き交う人も多く、ざわついた空気が漂っています。 【入れ物】ザワザワ サッ 伊之助「え・・・。」 伊之助「ちょっと・・・。」 伊之助「なんで卓球ラケット、一緒に入れてんの・・・。」 伊之助「ま、待って・・・!」 立行司には付け人が付くんですね。...
View Article初日 習い事
令和四年 大阪場所 初日 卒業、入学、入社式。 変化の多いこの季節。 新しいことを始める良い時期でもあります。 【習い事】三瓶「御嶽海、ピラティス始めたそうですね。」52代「らしいね。」 52代「私もね、春だから何か始めようと思ってね。」三瓶「ほう。何を?」 52代「・・・・・・公文・・・。」 三瓶「かつあき、くもんいくもん?」52代「コクン。」...
View Article二日目 イメチェン
令和四年 大阪場所 二日目 髪型は人の印象をガラリと変えてしまうもの。 同じ顔でも全く違った雰囲気に見てくるから不思議です。 【イメチェン】三輪「親方・・・。」 三輪「その頭、どうしたんですか?」 三輪「断髪したらオールバックにするって言ってたじゃないですか。」豪栄道「いや・・・。」 三輪「それじゃまるで、田舎の高校生ですよ。」豪栄道「・・・・・・。」...
View Article三日目 叫び
令和四年 大阪場所 三日目 一瞬の勝敗を見極めて、即座に軍配をかざす。 行司の仕事は何時如何なる時も、冷静な正確さが求められる厳しいものです。 【叫び】ドタバタドタバタ 伊之助「ん?!」 伊之助「ちょっと~!!」 伊之助「なに、土俵際で暴れてるのッ!!」 伊之助「差し違えになるからやめてぇ~~~!」...
View Article六日目 春
令和四年 大阪場所 六日目 明日から春分の日の三連休。 三寒四温。 暑さ寒さも彼岸まで。 自律神経も揺らぎがちになる春の日々は、眠気もいつもに以上に増してきます。 【春眠】すやすや。 すやすや。 すやすや。 んがっっ。 今場所の眠りにつくまでの時間 秒速の寝落ち。 私も高安ほどではないけれど、最近眠りにつくのが早いんですよ。...
View Article七日目 言上
令和四年 大阪場所 七日目 三連休初日。 館内は春場所を楽しむお客様で賑わいを見せています。 【言上】ガヤガヤ 「明日の取り組みを発表します」ガヤガヤ ガヤガヤ 「え~、明日は・・・。」ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ ガヤガヤ 「・・・・・・。」ガヤガヤ ガヤガヤ 「静か~~~~にッッ!!!」...
View Article中日八日目 白鵬
令和四年 大阪場所 中日八日目 場所も今日で前半戦終了。 熱戦続きの土俵では今日も、審判部を悩ます取り組みが繰り広げられています。 【指示を仰ぐ】ザワザワザワザワ 審判長「あーもしもし。」 審判長「今の一番、白鵬は何て言ってた??」 審判長「うん、うん・・・・。」 審判長「取り直しだって。」枝川「よし。そうしよう。」...
View Article九日目 28年前
令和四年 大阪場所 九日目 マスク生活もはや3年目。 もはやマスクのことを『顔パンツ』と呼ばれるようになった昨今。 マスクを外せる日は本当にやってくるのでしょうか。 【マスク】佐藤「本日の放送は。」 佐藤「毎度おなじみ舞の海秀平さんと、実況は・・・。」 佐藤「どんなマスクをはめても。」 佐藤「ブカブカな小顔の佐藤が担当いたします。イエイ。」...
View Article十日目 休場
令和四年 大阪場所 十日目 行司のブログ、貧乏暇なしのため、本日より休場。 十日目に投稿したつもりで、下書きに入れてました。 明日は千秋楽に今さらですが、今場所は途中休場と相成り、申し訳ありません!! 思いもよらぬ役者が揃った、明日千秋楽はどうなるのでしょうか。 大相撲の神様は高安に微笑むのか。 それとも、おっつけの神様が若隆景に味方するのか。...
View Article千秋楽 若隆景の初優勝
令和四年 大阪場所 千秋楽 新関脇での優勝。 実に86年ぶりの快挙を達成した、東北の星・若隆景。 東北の星が今、燦然と日本中を照らします。 【わかたかかげ】太田「やりましたね。若隆景。」52代「実に強くなりましたよ。」 52代「わかた・・・・。」 52代「わか、たた・・・・・・。」 52代「・・・・・・。」 52代「・・・・・・。」太田「??」...
View Article初日 好機
令和四年 五月場所 初日 人生には3度訪れるいわれる、あの好機。 今、高安に到来。 ザッ ドシン、ドシン、ドシン キャー!キャー!キャー! 高安~ぅ!高安~ぅ!高安~ぅ! 高安「来たな、モテ期。」付け人「そうっすね。」 モテ期は人生で3度(そんなに??)。...
View Article三日目 父と子
令和四年 五月場所 三日目 昨日二日目はプーチンめに大相撲を乗っ取られ、全土俵を見逃す羽目に。 あんな独裁者の演説のためになぜ、何の予告もなく番組を中断したのか。 おかげで切り替わった上に録画は実行されずじまいだったじゃないか。 プーチンよ。 世界を敵に回しているうえに、これで大相撲ファンまでも敵に回したな。 お前はもうこれで、完全に四面楚歌だ。...
View Article四日目 復活
令和四年 五月場所 四日目 今場所は観客の動員数を上限の87%まで増やしての開催。 先場所までが何%だったのか覚えていませんが、画面から受ける印象もだいぶんコロナ前に戻りつつあるようです。 【復活】がやがや ん!? おや? あ…! 今場所から飲み食いできるんや…! 飲食復活したようですね。 いや~、大相撲観戦と飲食は切っても切り離せないでしょう~。...
View Article六日目 セミナー
令和四年 五月場所 六日目 花道奥の通路には色々な張り紙がしてあります。 【張り紙】スタスタ、スタスタ ん?! なになに…。 セミナーのお知らせ…。本日、相撲博物館にて…。 張り紙に誘われて相撲博物館へ足を運ぶと、そこで行われていたものは…。 【セミナー】ザワザワザワザワ 白鵬「皆さん、この混迷を極めた世の中。」...
View Article七日目から中日八日目
令和四年 五月場所 七日目から中日八日目 見返りは求めない。 それが人付き合いの鉄則というけれど、あの一言。 あの一言が聞きたくなるものもまた人情というものでしょう。 【あの一言】翠富士「親方のおかげで…。」 大栄翔「アドバイスのおかけで…。」 宇良「ほんと、おかげ様で…。」 白鵬「ほら、キミ。何か言い忘れてない?」...
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