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三日目 父と子

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令和四年 五月場所 三日目

 

 

 

昨日二日目はプーチンめに大相撲を乗っ取られ、全土俵を見逃す羽目に。

 

あんな独裁者の演説のためになぜ、何の予告もなく番組を中断したのか。

 

おかげで切り替わった上に録画は実行されずじまいだったじゃないか。

 

プーチンよ。

 

世界を敵に回しているうえに、これで大相撲ファンまでも敵に回したな。

 

お前はもうこれで、完全に四面楚歌だ。

 

 

 

 

気を取り直して三日目の土俵は、冒頭の八角の「一所懸命」での鬼の首でも取ったかのようなどや顔に、辟易しながらも攻防のある土俵が続きました。

 

 

照強と心様のまさかの吊りの応戦に、照強の負けん気の強さを感じ。

 

 

若元春の終始攻め込まれながらも、勝機を探り続けるしぶとさに目を見張り。

 

 

相撲巧者同士の若隆景と遠藤の一番には、落ち着いて遠藤を捌いた若隆景の実力に唸る。

 

 

そして、大関戦連勝中の若人・琴ノ若は締めの大関・御嶽海を薄氷を踏む一番に物言いの末、軍配差し違いで三大関制覇を達成。

 

 

おめでとう、琴ノ若。

 

勝者は今、勝ち残りへと腰を下ろします。

 

 

 

 

【隣】

琴ノ若「あ~暑い。」

 

 

 

 

 

 

琴ノ若「ん??」

 

 

 

 

 

琴ノ若「うわっ…。」

 

 

 

 

 

 

琴ノ若「となり…ヤバい人だ…。」

 

 

 

 

 

 

琴ノ若「どうしよう…」

 

 

 

 

 

琴ノ若「そうだ、寝たふり。グーグーグー。」

 

 

 

 

今年度から新体制になった審判部。

 

琴の若の父佐渡ヶ嶽親方や稀勢の里に琴欧州など往年の人気力士も加わって、より一層華やかな雰囲気に。

 

 

それにしても息子の一番に物言いがついて父である師匠も緊張したでしょうね。

 

そのうえ、差し違えで息子が勝ったことを場内アナウンスせねばならないわけですから、仕事とはいえ面はゆいような心持だったのではないでしょうか。

 

聞いてるこっちは親父さんのほうが協議の説明で「息子のかかとが残っており、軍配差し違えで息子の勝ちといたします」なんて、言いやしないかと勝手にハラハラしていましたが、いやいや新審判長、簡潔な説明お見事でした。

 

 

 

兄弟、親子、孫と祖父、甥と叔父。

 

家族のきずなも深まる大相撲。

 

明日はどんなドラマが繰り広げられるのか。

 

筋書きのないドラマが続きます。

 

 

 

 


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