令和四年 初場所 十四日目
阿炎、照ノ富士を押し出し!
照ノ富士、千秋楽を前に3敗目!
一方的な内容で押し出されてしまった結びの一番も衝撃でしたが、十四日目でかなり衝撃だったのは。
むしろ、こっちの方でした。
【伝承】
太田「親方・・・。」
太田「オールバックにするって本当ですか?」
豪栄道「はい。」
太田「なんで??」
豪栄道「オールバックが一番オーソドックスだと思ったからです。」
太田「え・・・。」
太田「オールバックがオーソドックスぅ~??」
豪栄道よ。
それはあくまでも、境川部屋内の話なのではないか?
私はこの発言を聞いて、師匠が弟子に与える影響の大きさをひしひしと感じましたね。
ひな鳥がふ化した時に初めて見たものを親だと思うように、弟子は師匠の全てを手本にする。
境川さんのあのツヤツヤオールバックを四六時中見ている豪栄道は、髪型の定番はオールバックだと疑いもせずに信じているんですね。
ということは、木瀬部屋の弟子は稲川さんのくるくるパーマを見て、上方の定番はあれだと信じて引退後はすぐにきつめのロッドを巻きに行くわけですね。
相撲の型だけでなく髪型までもが、師匠から弟子へと伝承されてゆく、恐るべし角界の師弟関係。
来月には境川部屋伝統のオールバックが新たに誕生します。
堰を切ったように断髪式が立て続けに行われる、大相撲界。
この人が髷を落とすのはいつ頃になるのでしょうか。
【新人さん】
白鵬「おつかれ。」
照強「ん?」
照強「あんた、見た顔だね。」
照強「新人?」
白鵬「・・・はい。」
照強「すもう、好きなの?」
白鵬「・・・はい。」
照強「じゃ、がんばって。」
白鵬「・・・はい。」
照強「何かわからないことがあったら、何でも聞いて。」
白鵬「・・・はい。」
この人の断髪式は相当な人数が鋏を入れることになるんでしょうね。
頭が一つじゃ足りない位じゃないんでしょうか。
優勝の行方は、2敗 御嶽海、3敗 照ノ富士、阿炎、琴ノ若の4人で千秋楽へともつれ込みます。
照ノ富士の脚が限界に達しているように見える中、このまま御嶽海が逃げ切るのか。
まさかの巴戦へとさらにもつれ込むのか。
明日はいよいよクライマックスの千秋楽です。