令和四年 九州場所 四日目
初めての場所なのに知っているような。
初めての状況なのに懐かしいような。
今まで経験したことのないことなのにかつて体験したような、不思議な感覚にとわれること・・・。
それは。
【既視感】
庄太郎「のこった、のこった。」
庄太郎「・・・・・・。」
庄太郎「のこった、のこった。」
庄太郎「ん・・・?これは・・・。」
庄太郎「デジャブ――――ッ!!!」
いや、ほんと。
昨日の焼き増しですやん。
三日目の取り組み
四日目の取り組み
庄太郎の装束の色と、相手のまわしの色、首の位置がやや違うだけで、これはデジャブと言うよりも間違い探し。
霧馬山にしてみれば、昨日の翠富士との一番のおかげで今日の翔猿戦は戦いやすかったかもしれません。
おかげですばしっこい小兵対策は、二日続けてた取り組みのおかげで十分な反復練習ができました。
小さい力士への対応は、懐を生かして上から動きを封じる。
こうして実践を通じて、力士は経験値をあげてゆきます。
戸部アナ曰く、カド番で強さを発揮する正代は2敗。
今場所唯一のまともな大関の貴景勝も連敗の2敗目。
今場所もまた番付完全無視の土俵が続いています。
優勝の争いを鶴竜に言わせれば「まだ早い」いや「まだ始まってもいない」とのことですが。
おいおいもう四日目ぞ。
いくらなんでもそりゃ言い過ぎでっしゃろ。
しかしあの若いころの圧倒的な可愛さを前にされると、「まだ始まってもいない」という漫画のようなセリフも妙にリアリティを感じてあながち無視も出来ません。
この混とんとしたカオスのような状態から、今場所もニューヒーローが誕生するのか。
ヒーローが登場するのは一体全体、いつなのか。
可愛いアナンダ少年にはその未来が見えているのかもしれません。