Quantcast
Channel: 行司のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 502

五日目 憧れの品

$
0
0

令和四年 九州場所 五日目

 

 

 

いつか手にしたい、手に入れたい憧れの品。

 

そのタイミングはいつどこでやってくるかはわかりません。

 

 

 

 

 

【おねだり】

吉田「わー、レザーのジャケット。」

52代「うん。」

 

 

 

 

 

吉田「黒のとっくりと合わせてオシャレー。」

52代・・・タートルだけどね。」 

 

 

 

 

 

 

吉田「そう言えば以前・・・。」

 

 

 

 

 

 

吉田「真っ赤なレザーもお持ちでしたよね。」

 

 

 

 

 

 

 

吉田「あれ、もう着ないんですかー?」

52代「……。」

 

 

 

 

 

 

52代「吉田さん…、欲しいの?」

吉田「え。もらえるんですか?」

 

 

 

 

 

 

52代「あげませんよ。」

吉田「まー、ケチ。」

 

 

 

 

 

着ないんならあげなさいよ。

 

断捨離、断捨離。

 

 

それにしても吉田さん、珍しくレザーにしつこく食い下がってきましたね。

 

解説席での視線もレザージャケットに釘付けで。

 

こりゃ本当にレザージャケットにご執心だったのかもしれません。

 

あの伝説の真っ赤なレザージャケット。

 

何度か解説席にも来て登場していましたが、情熱の赤が気恥ずかしく思えて今は袖を通していないとか。

 

52代のような気道楽でもオシャレさんでもないですが、その気持ちなんとなくわかります。

 

あんなに気に入っていたのに、ふと袖を通すのを躊躇ってしまう時は突然やって来ます。

 

去年まではとってもお気に入りだったのに…。

 

だんまり、じゃなかった、こんまり風に言えばときめきがなくなった、とでも言うんでしょうか。

 

何にでも出会いがあれば別れが来るってことでしょうか。

 

52代のあの真っ赤なレザージャケットも、もしかしたら52代のもとを旅立つ時がやって来ているのかもしれない。

 

お別れは常に寂しいですが、今がその時です。

 

今度は真っ赤なレザーの輝きを、傍から見るときがやって来たと思って、吉田さんに譲ってあげなさいよ。

 

憧れの品に身を包んだ吉田さんはきっと、真っ赤なレザーに負けないくらい輝きを増すことと思います。

 

案外、52代以上の着こなしを見せるかもしれませんよ。

 

 

 

 

 

秋のオシャレにばかり目を奪われていると、ついつい土俵が疎かに。

 

あんまりオシャレに見とれてしまって、おやおや。

 

対戦相手を見失ってしまいました。

 

 

 

 

 

【見失う】

若隆景「あら?」

 

 

 

 

 

 

 

若隆景「対戦相手がいない。」

 

 

 

 

 

 

 

 

若隆景「どこだ?」

 

 

 

 

 

 

 

若隆景「どこだ?」

 

 

 

 

 

 

 

若隆景「どこだ?」

 

 

 

 

若隆景、序盤戦を2敗で通過。

 

自分の課題を克服しながらの序盤戦。

 

今場所は大崩れせずに締まった5日間だったのではないでしょうか。

 

このままの調子で行けば優勝争いにも名を連ねてくる実力は十分あります。

 

中盤戦からの活躍にさらに期待が高まります。

 

 

 

同じく関脇の豊昇龍は天性の足腰の良さ、勘良さを見せた返し技の返し技のようなかわづ掛けで、4勝1敗。

 

そもそものポテンシャルの高さを思えば、今場所の主役の一人であることは間違いありません。

 

 

 

関脇小結を中心に優勝の行方は動いてゆくのか。

 

戦いは中盤戦へと移ってゆきます。

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 502

Trending Articles