令和四年 初場所 中日八日目
締め込みの色には、その色を選んだ力士それぞれの個性が感じられて、色とりどりの土俵は目にも楽しいことがあります。
ザワザワ
天海空「・・・・・・。」
千代丸「・・・・・・。」
天海空「お前の締め込み、ヘンな色だなぁ。」
千代丸「お前のこそ、趣味わりぃ。」
天海空「なにぃ?」
千代丸「よっし、やるか?」
天海空「お前の色は品がないっ!」
千代丸「お前の方こそ、安っぽい!」
天海空「よくも言ったな!キ~~~~ッ!!」
と、その時。
突然の停電、場内真っ暗に!
何も見えない闇の中、ぼんやりと土俵に浮かび上がる二つの光。
土俵の上を蛍のように舞う、光が二つ。
あの光は一体・・・・・・。
漆黒の闇の中、目を凝らす観客たち。
真冬の蛍に見えた、あの光は・・・・・・・。
闇に浮かぶ蛍光まわし。
いざという時は両者、非常灯の役割を果たしてくれそうで、災害が多い今日に頼もしい限りです。
明日から早くも場所は後半戦へと進みます。
意気揚々と全勝勝ちっぱなしで折り返した御嶽海。
集中力と体力はこのまま持続するのか?
いよいよ真価が問われる後半戦です。