令和三年 九州場所 初日
2年ぶり九州の地に戻って来た大相撲。
ひと口に2年といいますが、人の世の移ろいは2年もあれば様々に変わってゆきます。
【初仕事】
隠岐の海「ふふふ~~ん」
隠岐の海「今日から年の納めの九州場所か。」
隠岐の海「年末にかけては物騒になってくるからな・・・。」
隠岐の海「人も多いし気を付けないとな・・・。」
隠岐の海「おい新人、ちゃんと見張れよ。」
新人「・・・・・・。」
隠岐の海「なんてウソです!ゴメンナサイ!!」
西の通路に恐ろしい関所ができましたね。
いやそれにしても白鵬現役引退お疲れさま。
この独特なデザインな協会ジャンパー(佐藤談)もよく似合っているではないですか。
大横綱でも初仕事、初警備に少し張り切っているのか、何だかちょっと嬉しそうに目元が笑っているように見えました。
初めてってドキドキとウキウキしますよね。
同じ場所にながらきっと見えてる風景は今までと全く違って見えているのではないでしょうか。
トランシーバー片手に、持土俵で見せた鋭い眼光を光らせながら、場内の安全を守る白鵬。
不審者にはカチアゲ撃退で安心です。
しかしもうあの独特な不知火型が見られないのは一抹の寂しさも感じます。
あの独特な不知火型を再び見られる日は、はるか20年以上先のことでしょうか。
白鵬が還暦を迎えた頃に。
こんな風に、真っ赤な綱をつけてあの土俵入りを披露してくれるのでしょうか。
それにしても伊勢ヶ浜さんのせり上がり、見てる方も息が詰まりましたよ。
親方の全身の筋肉が懸命にせり上がろうと静かに戦っているのが伝わってきて、まさに全身全霊の土俵入り。
傍で見ていた日馬富士も内心、ハラハラしていたんではないでしょうか。
しかし親方4年もこれに向けて準備していたんですね。
この1日のために4年をかけるなんて、まさにアスリート。
無事せり上がれた後のなんとも言えないほっとした表情に、4年を懸けたアスリートの安堵感がにじみ出ていて、なんとも言えず良い味わい。
親方、いい弟子たちに恵まれましたね。
還暦土俵入り、おめでとうございます。