令和三年 名古屋場所 中日八日目
大相撲番付社会の頂に君臨する力士の最高位、横綱。
横綱の存在は土俵の外でも特別で、存在感はまた格別です。
【うれしい偶然】
ガチャ
サッ
錣山「あ!横綱。」
錣山「私のこと、覚えてます?」
錣山「え~覚えてない?そんなぁ~。」
錣山親方、ちょっと老け込みましたね。
昨日の向こう正面での姿を見てそう感じました。
気が付けば井筒三兄弟の最後の一人。
どうぞ親方、いつまでお元気で。
弟子はくれぐれも親方を大切にするように。
また横綱と地位は、多くの人々の協力のもとに支えられているものです。
【しぶしぶ】
次郎「行きますよ~。」
次郎「ありゃ、行司さんがいないよ。」
次郎「ほら~、こっちこっち。」
次郎「ん、もう。」
次郎「テレビなんか見てないの。今場所は横綱いるんだから。」
伊之助「ぶぅ・・・・・。」
いまだに、横綱土俵入りの存在を忘れているときがあります。
しかし当の本人白鵬の存在感は日を追うごとに復活してきて、今やすっかり場所の中心に。
中日八日目をしっかりと全勝ターン、みんなのおやつはハッピーターンの上々の折り返し。
今場所の優勝争いは間違いなく白鵬、照ノ富士の綱をめぐる二人の争いとなりました。
照ノ富士も落ち着いた危なげない相撲が続き、両者はこのまま緊張感を保ったまま後半戦へと入ってゆきます。
ところで稀勢の里の部屋は来月一日にオープンするそうですね。
荒磯親方おめでとうございます。
筑波大学の土俵を借りてのの仮住まいスタートとなるようですが、親方いい物件を見つけたじゃないですか。
居抜きで土俵使えるなんて。
まぁ筑波ってのが遠いなという印象はぬぐえませんが、このコロナ禍においては出稽古もできないのだから、どこにいたってあまり関係はなさそうです。
たしかにコロナの影響で世の中リモートワークが広がって、都会から出ていく人も増えたとか。
大相撲会だってもちろん例外じゃありません。
都会を離れてゆく人たちもその多くが若者と聞きますから、協会の期待のルーキー荒磯親方が先陣を切って東京を離れて部屋を開くのも自然の流れと言えそうです。
新しい部屋には大学で学んだスポーツ科学を駆使しながら、論文で考えた『新しい相撲部屋経営の在り方』を実践に移していくことでしょう。
若い力士が土俵で躍動することで、力士の新陳代謝が図られるように、指導者側も大いに若い親方衆が自ら考えて新しい取り組みを試しながら、指導、運営組織に風穴を開けていくことを願います。
新たな道を大きく一歩踏み出す荒磯親方が憂いを残さないためにも、高安は何としても10勝を挙げよ。
今場所10勝は高安の必達の目標です。
今日まで高安の初優勝を信じて胸を出し続けてくれた兄弟子への、なによりのはなむけ、餞別となるはずです。