令和二年 七月場所 二日目
ソーシャルディスタンス 三密 クラスター。
新型コロナの登場で様々な新しい言葉や物が出現する昨今。
コロナの正で押し付けられた窮屈な新しい生活様式は、長い歴史を持つ大相撲界にも大きな影響を及ぼしています。
【対策】
三輪「さて今場所は我々NHKも、様々な感染予防対策を行いながら放送しております。」
三輪「放送席でもこのように。」
三輪「アクリル板で仕切りを作って。」
三輪「オランウータンを閉じ込めながらの放送です。」
高砂「ウキー。」
ウキーってオランウータンが言うか言わないかは別として。
稽古場での姿はさながら老練なウータンのよう。
弛んだ上半身にも指導者としての威厳や年輪のような味わいを感じます。
しかしウータンも今年で定年ですか。
そう言えば5月の文藝春秋の朝乃山と親方との対談にそう書いてありましたね。
朝青龍を指導していたのがつい先日のように感じますが、月日が経つのは恐ろしく早いものです。
ウータン自身も大関まで出世を果たし、親方となってからは横綱、大関を育て上げ指導者としても抜きんでた能力を発揮し、並のウータンではないことを証明してみせました。
朝乃山には是非とも今年中に大関初優勝を決めて、親方の人生の門出に花を添えてもらいたいものです。
今日も遠藤相手に万全の相撲を見せていた朝乃山。
今場所も白星重ねてウータン孝行するんだよ。
ウータンと同じく名将と呼ぶにふさわしいあの人が、土俵下に帰ってきました。
【復活】
千代大龍「あ~ぁ、ちょっと休憩・・・。」
千代大龍「え!」
千代大龍「あ、あの・・・。」
千代大龍「いつからいたんですか?」
伊勢ヶ浜「今場所からね。」
おかえり親分。
今期から審判部長に復帰したそうですね。
照ノ富士も幕内の土俵についに戻って、伊勢ヶ浜さんもホッと一息といったとこでしょうか。
人ひとりを育てるのって並大抵のことじゃないですね。
時に厳しく時に優しく、辛い時は共に涙を流しながらも、先を照らしながら支えとなって共に歩んでゆく。
自分一人の苦労とはまた違った重さがあるのでしょう。
苦楽を共にする弟子と師匠は親子とはまた違った絆で結ばれいることと思います。
久方ぶりに審判長席に腰をおろした伊勢ヶ浜さんには、以前のように待ったの多い土俵には鬼のような睨みを利かせつつ土俵を見守ってほしいと思います。
しかし残念なのは早くも休場した鶴竜。
一人相撲をとってしまったなどとコメントを残していたから、てっきり今日は土俵に上がるものだと思っていただけに、二日目からの休場にはなんとも不甲斐ない思いです。
肘の怪我という話ですから悪いところはしっかり治して、綱の重みは本人が誰よりも感じているはずでしょうから、来場所以降の土俵でしっかりと責任を果たしてくれることを願うばかりです。