令和二年 大阪場所 十三日目
春分の日。
草木は芽吹き蕾を膨らませ、至るところに春の訪れを感じられるようになります。
【春になれば】
千代丸「あ!」
千代丸「見つけた!」
千代丸「こんなところに。」
千代丸「つくしんぼうだ。」
家の裏にはつくしんぼうじゃなくって、スギナがいっぱい芽を出しています。
つくしは可愛いですが、スギナはあまり可愛げもなく土が酸性に傾くと増えるとか。
ラウンドアップでも撒くか。
春分の日の期待の一番。
碧山ー隆の勝。
優勝争いをトップに立つ碧山の独走に期待したのに・・・。
おぉ~~~い!!
何やってんだ!碧山~~~!!
お前昨日「もう引かない」って言ったんじゃなかったのか~~~い。
あれもう忘れたんか~~~~~い。
何今さら、おじけついとんじゃ~~~い。
もうええわ~~~~い。
もう期待せんわ~~~~い。
ということで、残るは今場所の本命・朝乃山。
大関取りを前にこれは越えねばならぬ大きな山白鵬戦。
大関昇進をかける朝乃山。
再び優勝争いの先頭に浮かび上がるか白鵬。
人生をかけた大一番を前に両者のコンセントレーションが高まります。
【寝冷え】
朝乃山「zzzzzz」
付け人「関取り、関取り・・・。」
付け人「起きてくださいよ。」
朝乃山「う~~~ん・・・。」
ゴロン
白メガネ「こんなところで寝てちゃ、風邪ひくわよぉ~。」
付け人「ス、スミマセン・・・。」
さすがは白メガネ。
多くの付け人が行き交う中、漂う風格が違います。
【注意】
付け人「いいですか。」
付け人「昨日のように、めたらやたらに。」
付け人「人の顔を張ったらダメですよ。」
白鵬「・・・・・・。」
付け人「わかりましたか?」
白鵬「・・・はい。」
注意勧告が効いたのか。
今日の白鵬、張りもせずカチアゲもせず、一気の出足でもろ差しを狙いつつもそのまま押し出し。
あ~~~~、朝乃山ぁ・・・。
気迫が全然違いました。
力強さと相撲のスケールはいいんだけど、ここ一番の厳しさが若干足りないような気もする朝乃山。
これは白鵬の優勝への巻き返しの執念が大きく勝りました。
12日目碧山バブルに一瞬浮かれたものの、翌13日目には一気にバブル崩壊。
気が付けば星の行方は再び白鵬有利の流れに戻ってきました。
明日は碧山―白鵬ですが、今日を見る限り何かが起きる気予感がしない・・・。
バブルなんて所詮は泡、儚いものです。
儚いバブルに一喜一憂している陰で、昨日の大金星の立役者・正代は気が付けば勝ち越しまであと1勝。
【ご褒美】
正代「あ~、あと1勝かぁ~。」
呼び出し「・・・はい。」
正代「・・・え?!」
正代「お小遣いくれるの??」
正代「なんだ・・・、力紙か・・・。」
頑張れ正代!
あと1勝!!