令和二年 大阪場所 十一日目
産業遺産とはある時代においてその地域に根付いていた産業の姿を伝える遺物、遺構、遺跡。
それらの多くは工場や鉱山のような構造物ですが、そこにはかつて、その場で汗を流し働いた人々の営みが、文化風習として今もなお息づいています。
~炭坑節~
♪月が~~ぁ
♪出た出た~ぁ
♪月がぁ~出た~ぁ
♪あら、ヨイヨイ
今日も漆黒の闇に浮かぶ満月が。
いつもの場所だったらお客さんに紛れて、こんなには気にならないものですが、今場所は本当に目にチラつくこと、チラつくこと。
きっと同じように全国各地の大相撲ファンが、この満月に悩まされていることでしょう。
無観客でのスキンヘッドは悪目立ちします。
無観客の場所も気が付けばもう11日目。
NHKも積極的に休校となった子供たちのメッセージを読み上げているようす。
長く続くお休みの日々。
ずっと家の中にいるのも大変なことでしょう。
時には仲良しの友達の家を訪ねてみるのはどうでしょうか。
【訪問】
正代「おっ邪魔しま~す。」
境川「・・・・・・。」
境川「ちょっと待ちなさい。」
正代「!」
境川「靴は揃えていきなさい。」
正代「は、はい・・・。」
そうですよ。
良い子のみんなも正代君のように、履物は玄関先できちんと揃えて上がりましょう。
しかしああやって応援メッセージを聞いていると、大相撲は昔と変わらず今も子供にも人気なようで安心しました。
若い力士を応援する子供。
立行司・式守伊之助のさばきに感動する子。
次郎さんの呼び上げに心振るわす子。
あ
大相撲の未来、日本の未来は明るいと、無観客の場所に一筋の光差した思いです。
しかし大人の世の中は、人の不幸は蜜の味。
今日の舞の海はいつにも増して、ちょっと調子が上がらない力士を見つけるや否や、明日にでも休場・引退するかのような末世思想を展開。
心配してくれているのでしょうがあまりに悲観的な憶測を並べ立てられては、聞いてる本人はどんどん気が滅入ってくることでしょう。
でもたしかに同じ小兵の炎鵬は舞の海が察するように、疲れも溜まっているかもしれません。
毎場所折り返してからが星が伸びなくなっていきますが、いつものように炎鵬を支える声援もない無観客場所。
残り4日間で、4勝7敗。
炎鵬の精神力が試される4日間となりそうです。
優勝争いも依然トップは白鵬と碧山。
13枚目の碧山は明日は後半戦の土俵で御嶽海戦。
明日も稽古場での強さを見せつけるか?!碧山。
優勝の行方を握る注目の一番となりそうです。