令和二年 大阪場所 五日目
土俵を中心に暗がりが包む、序盤戦最終日。
ひと気のない暗がりにふと視線が吸い込まれ・・・。
【視線の先】
大坂「貴景勝の調子、気になりますね。」
鏡山「・・・・・・。」
大坂「・・・鏡山さん?」
鏡山「・・・・・・。」
鏡山「あ・・・。」
鏡山「あそこで・・・誰か、手、振ってる・・・。」
大坂「や、やめて下さいよ・・・。」
鏡山親方の空を見つめる目が時々怖いんですよ。
目に見えない何かを見つめていそうな気がしてなりません。
鏡山親方の目に何が映ったかのかは分りませんが、時折ぼんやりと映りこむ2階席の協会関係者の姿はちょっと不気味に感じます。
そんな鏡山さんの不思議な力が働いたのか何なのか。
今日は終始眠くて眠くて。
気が付いたら貴景勝が御嶽海に負けていました。
何?何?
貴景勝どこか悪いの?
眠っていたけど今場所明らかに調子が上がらない感じですよね。
そう言えば場所前の稽古の様子でも、身体の調子が悪そうな高安に押し込まれる場面もあったりして。
何も言いはしないでしょうがどこか故障を抱えているのでしょう。
しかしそれとは対照的に今場所は妙に気合を入れているのが御嶽海。
波のあるやる気スイッチは今のところはONに点灯中。
やる気スイッチに接触不良でもあるのかいきなりOFF状態にもなりますが、注目の力士相手には電圧をあげて挑んでくる厄介者。
明日の相手は電圧マックス間違いなしの朝乃山。
きっと今場所一番の立ち合いを見せてくるでしょう。
朝乃山としてはここは一つ冷静に当たり負けをせずどっしり構えて、この一番は是非とも勝っておきたいところです。
明日から場所は中盤戦。
怪我での休場者が出始めましたが、このまま無事に千秋楽まで進んでゆきますように。