令和二年 初場所 十四日目
抜き打ち天覧相撲(告知してあったの?)。
令和の御代も、陛下をエスコートするのは理事長八角信芳です。
【エスコート】
八角「どうぞこちらです。」
八角「これらは私の子分です。」
しずしず
しずしず
八角「あ。」
八角「この変な頭は違います。」
田子ノ浦「・・・・・・。」
これは陛下にお目汚し。
どっか見えぬところに隠しておきなさい。
思いもかけず華やかな14日目となりましたが今日一番の大勝負、平幕優勝に望みを賭けたおてもやんとワンツーパンチの一番を陛下はご覧になれずに残念無念。
しかし初優勝への無念思いは明日千秋楽までつながります。
【皮算用】
「ゴニョゴニョゴニョゴニョ」
正代「えぇ!本当?」
付け人「本当っス」
付け人「三賞、三つ取ったら600万ッス。」
正代「おいおい・・・。」
正代「こんなおいしい話、誰も聞いてないだろうな・・・。」
付け人「でも、まだ優勝狙えるんスよ。」
そうだよ、正代。
まだ優勝の目はあるんだよ。
今日は徳勝龍の神がかりな突き落としに敗れはしましたが、明日本割で勝つことが出来れば、優勝決定戦へ望みはつながります。
プレッシャーに弱いなんて落ち込まんでヨカ。
傍から見ればプレッシャーとは無縁のように見えるばい。
でも人間だけんここ一番は硬くもなるタイ。
そぎゃんときは相手も同じって思いなっせ。
みんな自分と同じように緊張して硬くなっとると思うと、少しは気も落ち着くどタイ。
でも明日は用心しなっせよ。
もう知っとるだろうけど明日は御嶽海だん。
あん人は注目力士に横槍入れるとが、だいぎゃな好いとらすもん。
注目力士は大好物タイ。
もう格上力士と注目力士はちゃんこよりも好いとらす。
今場所は足ば痛しゃしとらすように見えるバッテン、ありゃ眉唾よ。
明日の土俵に上がったらそぎゃんとも忘れて、膝も腰もよーっと落として差し手ば入れてこらすよけん、怪我への遠慮はせんでヨカ。
いつものごつ、胸ば張って顎ば上げてでんヨカけん、思いっきりいきなっせ。
前に出ることしゃぎゃ忘れんなら、きっと正代の勝つよ。
あとは運を天に任せてあとはどうなっときゃあなろたい。
※ここまでアクの強い熊本弁を話す人は実際にはほとんどいません。
初場所も14日目。
場所の疲れもピークに達し、力士には大きな疲労がたまっています。
【疲労困憊】
炎鵬「ガーガー」
炎鵬「ガーガー」
炎鵬「・・・ンガ・・・。」
炎鵬「し、しまった・・・!」
炎鵬「寝過ごしたっ・・・!」
心様「Oh・・・little boy もオツカレネ。」
炎鵬よ。
アンタはほんとにようやっとるよ。
意外な力士の活躍で盛り上がりを見せた初場所も、ついに明日はいよいよ千秋楽です。