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九日目 Wキャスト

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令和元年 九州場所 九日目

 

 

 

【Wキャスト】

大坂「今日九日目はW解説での放送をお楽しみいただいています。」

 

 

 

 

 

大坂「ん?!」

 

 

 

 

 

 

 

大坂「北の富士さん・・・、何してるんですか・・・?」

52代「カキカキカキカキ」

 

 

 

 

 

 

 

嘉風「あぁ、アレですか?」

 

 

 

 

 

 

 

嘉風「あんまりヒドイ解説なんで、勉強させてるんですよ。」

大坂「べ…、ベンキョー?!」

 

 

 

 

 

 

 

嘉風「こう見えて、やればけっこう出来るヤツですよ。」

52代「まあね。」

大坂「・・・・・!」

 

 

 

 

嘉風が解説席に座る日がこようとは・・・。

 

 

必ず誰しも引退する日が来るものですが、嘉風に場合その日があまりに突然にやって来たものだから、周りはもちろんのこと、本人の心も準備が出来る間もなく引退の日を迎えてしまいました。

 

 

そもそも相撲への情熱が人一倍強い力士でしたが、未だ燃え続ける相撲の情熱、断ちきれぬ土俵への思いが放送席から伝わってきて、時々辛くなりました。

 

 

そんな気持ちを調和するのに今日の52代の軽薄と言えるほどの解説っぷりはちょうどよかった。

 

 

嘉風を大相撲解説者とするならば、52代は相撲愛好家。

 

52代が言っていた通り相撲への視点が全く違う。

 

でもそれでいいのです。

 

料理番組数あれど、料理愛好家・平野レミの役割というのも今や大きなもの。

 

52代の存在は今や大相撲文化の一つとなっています。

 

 

 

 

でもわかるわぁ、52代。

 

先場所の内容を忘れてしまうこと。

 

 

私は場所が終わってひと月も経つと、誰が優勝したかさえも覚えてないんですよ。

 

場所中は熱心に毎日見てるのに、終わってしまうと日ごとにその記憶が薄れていくんですよね。

 

やはり脳みそが劣化してるんでしょうね。

 

 

 

それからすると流石は嘉風。

 

研究熱心な姿勢な視点からの解説は、なるほど!と思わされること再三。

 

炎鵬攻略の解説なんて、もうそこら辺で止めないと炎鵬からクレームが入るよと言いたくなるほどでした。

 

 

 

だがしかし。

 

正代と隠岐の海の解説はいささか深読み過ぎではなかろうか。

 

正代が今日勝ったのは大翔鵬が正田の胸めがけて、両脇ガラ空きで飛び込んでいったからに過ぎぬように見えたぞ。

 

 

またあの隠岐の海に、1枚しかまわしを取らせぬ技などあろうはずもない(失礼)。

 

技巧派遠藤と四つに組むことで、なぜか相手も技巧派に見えてしまう目の錯覚だと思われます。

 

 

 

でも嘉風本当に相撲が好きなんですね。

 

「本当に相撲っていいですよ」

 

といった顔がとても幸せそうで、ちょっと目頭熱くなりました。

 

 

 

もう正面席には来ないなんて言ってましたが、そんなこと言わないで次からも正面席に座ってほしいものです。

 

元大関か横綱の席だとか言っていたけど、錣山だって元関脇。

 

全く遠慮することありません。

 

もう土俵で相撲をとることはかなわないけれど、その相撲への情熱を弟子たちや多くの人々に届けていってほしいと願います。

 

 

 

 

 


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