令和元年 名古屋場所 十四日目
結びの一番。
愛知県体育館を舞う無数の座布団。
やりました!
琴奨菊、会心の相撲で白鵬に土!!
力強く白鵬を正面方向に寄り立てて、寄り切り!
すごい!すごい!
今場所一番の盛り上がりに興奮の場内。
四方八方から座布団が舞い上がります。
お茶の間観戦は座布団こそ舞いませんでしたが、うつらうつら舟をこぎながらの観戦だったので、結びの一番の取り組みで一気に目が覚めました。
1睡魔を誘う、14日目の放送席の布陣。
顔は二枚目なのにしゃべりがあか抜けない二人の親方、陸奥・立浪親方によるダブル解説。
顔だけ見てたらどちらもきりっと男らしく、歯切れのいい話し方を想像させる容姿ですが、実際はどちらもモタモタもった~りとした話しぶり(笑)
正面、向こう正面の両方向から、たどたどしい話声がこだまします。
【弾む会話】
太田「優勝の行方、親方はどう占いますか?」
陸奥「そ~ですね・・・。」
陸奥「やっぱり・・・あの・・・。」
陸奥「・・・白鵬・・・が・・・、横綱白鵬が。」
陸奥「・・・その・・・、優勝経験・・が。」
太田「・・・・・・。」
陸奥「鶴竜に、比べて・・・その・・・。」
太田「・・・・・・。」
陸奥「でも、二人とも・・・、あの・・・。」
太田「・・・・・・。」
陸奥「・・・二人とも・・・、この・・・、横綱なんで・・・・・・。」
太田「・・・・・・。」
陸奥「でも・・・やっぱり、今場所は、あ~・・・。」
太田「わたくし、眠っておりませんよ!」
珍しく放送時間が余ったのか、取組後もゆっくりおしゃべりすることができてよかったですね。
会話も弾めば、時間の経つのもあっという間です。
今日14日目は千秋楽を前に勝ち越しを決めた力士たちが、続々とインタビュールームにやってきます。
緊張、喜び、安堵。
プレッシャーから解き放たれた力士の顔は、表情豊かに心の内を表します。
【喜怒哀楽】
佐藤「勝ち越しおめでとうございます。」
志摩ノ海「ありがとうございます。」
佐藤「志摩ノ海関、笑ってくださいよ。」
佐藤「ハハハ。」
佐藤「じゃ次は、悲しい顔。」
志摩ノ海「・・・はい。」
志摩ノ海「・・・・・・。」
佐藤「ハハハ。」
佐藤「今度は泣いた顔。」
志摩ノ海「・・・はい・・・。」
佐藤「お~。」
佐藤「じゃあ、今度は~。」
志摩ノ海「・・・・・。」
佐藤「あれ?もしかして怒ってる?」
志摩ノ海「・・・・・・。」
天から授けられし志摩ノ海の笑顔。
あの笑顔は志摩ノ海を艱難から守ります。
二場所続けての十両優勝を決めた時から、続く志摩ノ海成長期。
今場所も常に相手を正面に置いての足の運び、低い姿勢は目を引くものがありました。
勝負の世界で生きていくと、笑っていられる日は限られてくるかもしれませんが、今までのように努力を重ねていると必ず満面で笑う日は訪れます。
これからも良い顔で笑えるように、日々の鍛錬を続けてください。
再び優勝争いのトップに立った横綱鶴竜。
明日は久しぶりに横綱同士の千秋楽の結び。
ここはすぱっと決めて千秋楽の宴を盛大に盛り上げたいものです。
【腕まくり】
白メガネ「ねえ、鶴ちゃん。」
白メガネ「明日のパーティー、何が食べたい?」
白メガネ「私・・・。」
白メガネ「久しぶりに、腕を振るっちゃう。」
白メガネ、明日の優勝パーティーには美味しい手料理作ってくださいね。
いよいよ明日は千秋楽。
賜杯の行方は本割で決まるのか?