平成30年 九月場所 中日八日目
9月16日。
今日は世の中、この人で一色に。
【引退の日】
呼び出し「・・・・・・。」
呼び出し「信じられん・・・。」
呼び出し「この人が奈美恵ちゃんより年下だなんて・・・。」
呼び出し「いや・・・、まてよ・・・・。」
呼び出し「奈美悦子より年下、の間違いなのかも・・・。」
奈美恵ちゃんの名前を聞くといつもなぜか奈美悦子が頭に浮かびます。
でも奈美悦子と聞いても奈美恵ちゃんは頭に浮かびません。
安室ちゃんは今日を持って引退しちゃったんですね。
安室ちゃんより一個年下の安美ちゃんはどうぞまだまだ現役でいてください。
安美ちゃんにはこれからもガンガンとっくり投げを決めてほしいものです。
しかし、これほどにとっくり投げの決まり手がしっくりくる力士も他にはおるまい。
やはりこのとっくりが似合う感じはもしかして、本当は奈美悦子と同世代か。
安室奈美恵がデビューして25年。
平成を駆け抜けた安室奈美恵。
同じ頃の大相撲の土俵では、ハワイ勢力士が目ざましい活躍を見せていました。
当時を振り返る映像には黒船と称された小錦や、のちに横綱まで上り詰めた曙や武蔵丸の姿、大きな彼を相手に果敢に攻める小さな舞の海の姿がありました。
そして、その中には吉田アナの姿もありました。
これ、吉田アナですよね。
今よりも豊かなその黒髪にすぐに吉田アナとは判断できませんでしたが、今と変わらぬ前後に大きく動く深い頷き方に、やはり吉田アナだと確信いたしました。
時の流れは確実に人を変化させるものですね。
安室ちゃんの引退の余波なのか、八日目の土俵は注目の力士たちに次々と土が。
北勝富士、竜電に負けて7勝1敗。
御嶽海が負けっぱなしの勢に負けて6勝2敗。
カド番の心様は豪栄道に負けて5勝3敗。
全勝だった高安は正代に土俵際引き落とされて7勝1敗。
稀勢の里、玉鷲に全くいいところなく2敗目の6勝2敗。
そんな揺れ動く中日の土俵にも目もくれずしゃべり続ける人は、いつだってどこにだっているものです。
【井戸端】
朝赤龍・呼び出し「ペチャクチャ、ペチャクチャ。」
朝赤龍・呼び出し「ペチャクチャ、ペチャクチャ。」
松鳳山「お疲れっす。」
朝赤龍「・・・ども。」
朝赤龍「・・・・・・。」
呼び出し「知ってる人?」
朝赤龍「ううん、知らない。」
朝赤龍、呼び出しさんとのおしゃべりに花が咲いていましたね。
そりゃ退屈ですよね~、1時間もあそこでぼんやり立っているか座っているかしているのって。
そもそもぼんやり座っているのんじゃなくて警備の仕事ですからもっと周りに気を配って、いざとなったら不審者と闘わねばならないのですが、大抵は睡魔との闘いになります。
不審者の前にまず眠気。
警備親方、土俵を下りても闘いの日々はまだ続きます。
この手強い敵・睡魔に勝ってこそ本場所の安全は守られてゆくのです。
気を緩めたら襲いかかる睡魔という強敵。
相撲ファンは通路で一人、孤独な戦いを繰り広げる警備親方たちの姿を見守っています。
頑張れ!警備親方!
負けるな!警備親方!
眠るな!警備親方!