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十一日目 顔

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平成30年 五月場所 十一日目

 

 

 

 

花道奥。

 

それは人間の素顔が映し出される空間。

 

 

 

 

 

 

人は生きていくうえで様々な顔を身につけていきます。

 

 

 

 

 

 

 

親しまれる優しい顔や。

 

 

 

 

 

 

 

何かをたくらむ悪い顔。

 

 

 

 

 

出来れば悪い顔はあまりしたくはないものですが、いつの間にか身につけて大人になってしまいます。

 

 

 

 

だけど本当は。

 

いつも変わらぬこんな・・・。

 

 

 

 

振分さんのようにいつも楽しい顔で生きていきたいものです。

 

 

 

 

 

楽しそうな振分さんの横で阿武松さんは何を話していたんでしょうか。

 

阿武松さんと言えば今場所から審判部長ですが、協議説明での妙に深刻そうな話し方が気になって仕方がありません。

 

何か重大なことを発表するかのような長い沈黙に重厚すぎる語り方。

 

向こう正面にいた時とは別人のような話しぶりに審判部長にかける思いが伝わってくるようです。

 

でもまぁ親方、もう少し肩の力を抜いてお仕事なさってください。

 

先は長いですよ。

 

 

 

 

親方衆の企み事が漏れ聞こえる不穏な花道奥ですが、土俵周りもまた危険がいっぱいです。

 

 

 

 

 

【土俵詐欺】

大奄美「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

呼び出し「ちょっと待ってください!」

大奄美「!」

 

 

 

 

呼び出し「今の一番で土俵が崩れました。」

大奄美「え。」

 

 

 

 

呼び出し「どうしてくれんですかっ?」

大奄美「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

大奄美「べ、弁償します。」

呼び出し「まぁ、いいでしょう」

 

 

 

大奄美残り全部勝って、勝ち越しを!

 

 

 

 

 

今場所は勝ち負けに関係なくいい相撲がとれている豊山ですが、毎日の奮闘の陰に力強い付け人の存在がありました。

 

 

 

 

【アドバイス】

ワーワーワーワー

 

 

 

 

「豊山~、豊山~。」

 

 

 

 

 

豊山「ん?」

 

 

 

 

 

 

付け人「今日は~。」

 

 

 

 

 

付け人「バックドロップ!」

 

 

 

 

 

豊山「・・・それは無理。」

 

 

 

 

付け人と二人三脚で臨む本場所。

 

今場所は間違いなく地力を付けている豊山。

 

土俵に上がる時は一人きりですが、付け人の存在は大きな力になっているようです。

 

豊山、付け人を大切にするんだよ。

 

 

 

それにしても若手アナはこうもどうして余計なおせっかいを焼こうとするのでしょうか。

 

今日は危ういところで難を逃れた勢でしたが、あの高木とかいうイルカのような顔したアナウンサーも明日の対戦相手を言いたくてたまらなさそうでした。

 

言ったところでそれは自分が教えたんだっていう自己満足でしかありません。

 

場所も終盤になって力士たちも緊張感が高まっていることでしょう。

 


明日の大相撲中継を担う若手アナよ。


もうすこし配慮と幅のあるインタビューができる様にベテランアナから学んでいこうではないか!

 

 

 

 

 

そう言えばこの人もまた、明日の取り組み相手を知ってショックを受けていましたね。

 

 

 

 

【早すぎる展開】

「え・・・!」

 

 

 

 

「まだ木曜なのに・・・。」

 

 

 

 

「明日・・・。」

 

 

 

 

 

「栃ノ心戦だなんて!」

 

 

 

 

明日は白鵬のコブ鯛化がより一層進んでいるかも。

 

 

にしても明日に栃ノ心戦は早すぎます。

 

 

 


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