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四日目 雑念

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令和二年 大阪場所 四日目

 

 

 

静けさは雑念を振り払い物事への集中力を高めます。

 

 

 

 

【雑念】

吉田「あら。」

 

 

 

 

吉田「珍しい。」

 

 

 

 

 

吉田「いつになく真剣に土俵を見つめたりして。」

 

 

 

 

 

52代「だってさ・・・。」

 

 

 

 

 

52代「綺麗所もいないんだもん・・・。」

 

 

 

 

 

52代「諦めて相撲見るほかないよね。」

吉田「そもそも、それが仕事なんですけどねー。」

 

 

 

 

 

煩悩の犬は追えども去らず。

 

来年の大阪場所にはたくさんの花柳界がやってくることでしょう。

 

 

しかしまさかそれが理由と言うわけじゃないでしょうが、今場所の52代は今見てなかっただの、聞いてなかっただのと

解説の職務を半ば放棄したような言動をしませんね。

 

やはり無観客の緊張感が52代の奔放さにも影響を及ぼしてるのでしょうか。

 

いつもの好き勝手さがやや鳴りを潜めているような気もしますが、適度な緊張感は良い刺激になります。

 

せいぜい職務に励みましょう。

 

 

 

 

 

 

 

異例の無観客となった場所においても、吉田アナはベテランの味で場所の空気を和ませます。

 

 

このベテランの味。

 

放送席に留めておくだけではもったいない。

 

 

 

 

 

【番宣】

吉田「視聴者の皆さん、ここでお知らせです。」

 

 

 

 

 

吉田「わたくし、来年新年度から新しく番組を持つことになりました。」

 

 

 

 

吉田「北の富士さんをアシスタントに相撲部屋のちゃんこ場を渡り歩いて、その部屋その部屋の名物、銘酒に舌鼓を打つ大相撲グルメ番組。題して・・・」

 

 

 

 

 

吉田「吉田賢のちゃんこ放浪記!どうぞご期待ください。」

 

 

 

 

 

いけると思うよ、ちゃんこ放浪記。

 

ちゃんこを肴にいつまでも酒を飲み続ける吉田アナ。

 

親方が隠し持っている一番いい酒を開けさせるのが番組のクライマックスに。

 

酒を開けさせたくない親方と開けさせようとする吉田アナとの攻防が番組の見どころとなるでしょう。

 

ヨッシ―きっと、いい仕事しますよ。

 

 

 

あ。

 

相撲に全然触れてなかった。

 

朝乃山、納得いかないようでしたがいい勝ちっぷりじゃないですか。

 

今場所はどっしりとした取り口に、期待が膨らみます。

 

 

そんな朝乃山の明日の取り組み相手、高安。

 

静かな場内に響いたうめき声。

 

起き上がれない様子を見ると腰なんでしょうか。

 

怪我の状態が心配されます。

 

 

 

 

 

 


五日目 視線の先

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令和二年 大阪場所 五日目

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

土俵を中心に暗がりが包む、序盤戦最終日。

 

 

ひと気のない暗がりにふと視線が吸い込まれ・・・。

 

 

 

 

 

【視線の先】

大坂「貴景勝の調子、気になりますね。」

鏡山「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

大坂「・・・鏡山さん?」

鏡山「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

鏡山「あ・・・。」

 

 

 

 

 

鏡山「あそこで・・・誰か、手、振ってる・・・。」

大坂「や、やめて下さいよ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

鏡山親方の空を見つめる目が時々怖いんですよ。

 

目に見えない何かを見つめていそうな気がしてなりません。

 

 

 

鏡山親方の目に何が映ったかのかは分りませんが、時折ぼんやりと映りこむ2階席の協会関係者の姿はちょっと不気味に感じます。

 

 

 

 

そんな鏡山さんの不思議な力が働いたのか何なのか。

 

今日は終始眠くて眠くて。

 

気が付いたら貴景勝が御嶽海に負けていました。

 

 

 

 

何?何?

 

貴景勝どこか悪いの?

 

眠っていたけど今場所明らかに調子が上がらない感じですよね。

 

そう言えば場所前の稽古の様子でも、身体の調子が悪そうな高安に押し込まれる場面もあったりして。

 

何も言いはしないでしょうがどこか故障を抱えているのでしょう。

 

 

 

しかしそれとは対照的に今場所は妙に気合を入れているのが御嶽海。

 

波のあるやる気スイッチは今のところはONに点灯中。

 

やる気スイッチに接触不良でもあるのかいきなりOFF状態にもなりますが、注目の力士相手には電圧をあげて挑んでくる厄介者。

 

 

 

明日の相手は電圧マックス間違いなしの朝乃山。

 

きっと今場所一番の立ち合いを見せてくるでしょう。

 

朝乃山としてはここは一つ冷静に当たり負けをせずどっしり構えて、この一番は是非とも勝っておきたいところです。

 

 

 

明日から場所は中盤戦。

 

怪我での休場者が出始めましたが、このまま無事に千秋楽まで進んでゆきますように。

 

 

 

 

 

六日目 放送席

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令和二年 大阪場所 六日目

 

 

 

感性のない場所も今日で六日目。

 

様々な土俵周りの声や音に耳を傾けながらも、観戦中の拠り所はやはり放送席の声です。

 

 

 

 

 

【誰かしら】

 

 

 

 

 

チラ

 

 

 

 

チラ

 

 

 

 

 

白メガネ「今日の正面解説、誰かしら??」

 

 

 

 

 

白メガネ「・・・・・。」

 

 

 

 

 

白メガネ「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

白メガネ「なんだ・・・、大乃国か・・・。」

 

 

 

 

 

ってうちの母が言ってました。

 

どうしても人気の上がらぬ(うちでは)大乃国解説。

 

大乃国解説と言えばやはりこれ。

 

 

 

 

 

 

【お仕置き】

芝田山「しかしながらね、しかしながら、しかしながら。」

 

 

 

 

 

 

佐藤「芝田山さん。」

 

 

 

 

 

 

佐藤「あんまり屁理屈こねると暗い所に閉じ込めますよ」

芝田山「えぇ?」

 

 

 

 

 

 

佐藤「ほぉ~ら、あそこ」

 

 

 

 

 

 

立浪「マージ、ここ暗いっすよ。」

 

 

 

 

 

芝田山「もう…、言いません・・・。」

 

 

 

 

 

暗い場所(立浪談)での唯一の光明、朝乃山の大関取り。

 

まず最初の試金石としてここは勝っておきたいところでしたが、残念ながら御嶽海の横やり根性の方が一枚上手でした。

 

まぁでもしかたない。

 

御嶽海の出足はさすがなもの。

 

やはり立ち合いには鋭さとエグさが必要。

 

 

 

 

実は初顔だった鶴竜と徳勝龍。

 

先場所の優勝は伊達ではなかったことを自ら示した初金星。

 

徳勝龍にとっては価値ある初日となりましたが、鶴竜にとっては心配な2敗目。

 

 

 

 

そんな徳勝龍と先場所、優勝争いを繰り広げた正代。

 

先場所の活躍がまぐれではないことを、正代も示さねばなりません。

 

 

 

【発表】

正代「あのー。」

 

 

 

 

 

正代「紹介します。」

 

 

 

 

正代「実はこれ」

 

 

 

 

 

正代「俺の弟。」

大英翔「はぁ??」

 

 

 

 

 

弟(嘘)に一気に押し出されとるがな。

 

そういえば場所前に地元のニュースで正代のインタビューがありました。

 

大阪の行きつけの店で近頃気に入っているというオムライスを注文していたんですが、インタビューのアナウンサーがオムライス好きなんですね?と尋ねると・・・・・。

 

いや、実は辛いのが得意じゃないんだけど、母親のカレーが好きだ。そういえば最近カレー作ってくれない。なんでだろう?

 

と、全くオムライスとは関係のないママカレーのことを話していました。

 

 

正代よ、大丈夫かい?(笑)

 

私はちょっと心配になったよ。

 

君が今食べているのはオムライス。

 

カレーではないよ。

 

 

郷里を思う里心がカレーとオムライスの区別をつかなくさせたのかも、とその場は納得させましたが、とにもかくにも今場所は目標勝ち越し。

 

 

あらなるステップアップを見据えながら、いつの日か甘口カレーで錦を飾るがよい!

 

 

 

七日目 男の美学

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令和二年 大阪場所 七日目

 

 

 

 

潔くあること。

 

我慢強くあること。

 

 

男の美学を貫いた、浪速の大関・豪栄道。

 

七日目の放送席に見参。

 

 

 

 

【黙して語らず】

太田「親方~。」

 

 

 

 

 

太田「私、橋幸夫が得意なんですよ。聞いてくれますか?」

 

 

 

 

 

太田「潮来のぉ~~」

 

 

 

 

太田「伊太郎ぉ~~~」

 

 

 

 

 

太田「ちょっと見なればぁ~~~」

 

 

 

 

 

 

太田「ね、上手いでしょ。」

豪栄道「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

太田「ねぇねぇ、何か言ってくださいよ。」

豪栄道「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

男とは多くを語らず、背中で示すもの。

 

うちの曾爺さんは「男は三日に三口」と言ったとか。

 

そんなんだったら「1日一言」でよくない?曾爺さん。

 

 

太田アナの質問にまさかの質問での切り返し。

 

今日が初めての解説席入りでしたがどっしりと構えて、土俵上より堂々としているようにも感じられたほどです。

 

 

しかし、椅子に座ったこの感じ。

 

なぜだか師匠によく似てます。

 

苦楽を共にした師匠と弟子は風貌まで似てくるのでしょうか。

 

 

現役を終えても二人の絆はいつまでもつながっています。

 

 

 

 

 

 

 

【師匠の背中】

ザワザワ

 

 

 

豪太郎「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

豪太郎「・・・ホジ」

 

 

 

 

 

 

境川「おい、豪太郎・・・。」

 

 

 

 

 

境川「人前で鼻はほじるなよ。」

豪太郎「・・・・・。」

 

 

 

 

これからも豪太郎は師匠の背中を追い続けます。

 

 

 

でも豪栄道の解説なかなか良かったですね。

 

飾りっ気のない武骨な語り口からの、鋭い取り組みの解説は境川イズムに満ち溢れ好感が持てます。

 

これから指導者となり新たな苦労もあることでしょうが、師匠の背中を追いながらも共に並走しつつ、豪栄道が言うような我慢強い素直な力士を育てていってください。

 

これからの活躍を期待しております。

 

 

 

 

 

花のロクイチ組より一つ上の横綱鶴竜。

 

まだまだ現役での活躍を期待しておりますが、この人は優しい親方になってしまいそう。

 

 

 

 

 

ダーーン

 

 

 

 

鶴竜「あ!大丈夫?」

 

 

 

 

 

鶴竜「一人で起きれる?」

 

 

 

 

 

鶴竜「まぁ!小さいのにえらいのね!」

 

 

 

 

 

大丈夫ですよ。

 

炎鵬はママ鵬に厳しくしつけられてますから。

 

 

 

 

七日目を終了して全勝は早くも白鵬だけに。おした

 

いつものように白鵬を頂点とした優勝レースのピラミッドはこのまま保たれていくのか。

 

静寂の大阪場所は明日中日折り返しです。

 

 

 

 

中日八日目 間食

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令和二年 大阪場所 中日八日目

 

 

 

高熱を出した千代丸たんは、まさかの事態に備えて只今隔離中。

 

どんなに体を鍛えてもウイルスに勝つためには、手洗いうがいに、十分な栄養と睡眠です。

 

 

 

幕内後半戦。

 

時刻は5時を過ぎました。

 

お昼ご飯から4~5時間。

 

そろそろ小腹がすいてくる頃です。

 

 

 

 

 

【モグモグ】

モグモグ

 

 

 

 

モグモグ

 

 

 

 

モグモグ

 

 

 

 

ゴクン

 

 

 

 

「はーい。モグモグタイム終了~。」

 

 

 

 

親方、何食べてたんですか?

 

口寂しくて、おしゃぶり昆布でもしゃぶってたんですか?

 

そんなもん口に入れて美味しそうにモグモグやってたら、すぐに子供に見つかってヨダレ垂らしてほしがられますよ。

 

 

 

 

 

【駄々】

阿炎「イヤあぁぁぁあああああああ」

 

 

 

 

阿炎「イヤあぁぁぁあああああああ」

 

 

 

 

 

阿炎「ボクもぉぉぉおおおおおお、食べるぅぅぅぅううううううううううう。」

 

 

 

 

 

 

炎鵬「おしゃぶり昆布、食べるぅぅぅぅううううううううううう。」

ママ鵬「ダメよ。あれはジィジの食べ物!」

 

 

 

 

 

そうだぞ、阿炎。

 

あれはジィジの食べ物。

 

お前はまだ若いんだから、ファミチキでも買っておいで。

 

 

 

しかし阿炎、足は大丈夫かい。

 

 

雨音の調を聞きながら眠るように春日ノイズのザーザー音を枕にすっかり眠っていましたが、朝乃山は豊山に完敗したようですね。

 

中日八日目で2敗はう~~ん、ちょっと厳しくなってきました。

 

今場所決めてしまいたい気持ちは見ている私も半ば同じですが、上がったが最後、大関の重圧と日々戦てゆかねばならぬ厳しい地位でもあります。

 

大関取りの一場所二場所アイドリングしながら、力を十二分につけていくのことも必要かもしれない。

 

でも場所はまだ残り7日。

 

若く才能のある力士。

 

やってやれぬこともなさそうです。

 

 

 

 

 

九日目 高砂語録

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令和二年 大阪場所 九日目

 

 

 

 

 

大いなる挑戦者は、常に己を奮い立たせながら恐怖心を勇気に変えて、1日1日を戦って行きます。

 

 

 

 

 

 

【勇気を出して】

三輪「大関に向けて、昨日2敗となった朝乃山ですが・・・。」

高砂「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

三輪「ん?どうしました?」

高砂「三輪たん・・・。」

 

 

 

 

 

高砂「おしっこ・・・。」

三輪「行ってきていいですよ。」

 

 

 

 

 

高砂「えぇ~~~。」

 

 

 

 

 

 

高砂「やだぁ~~、こんな暗い中ぁ~。」

 

 

 

 

 

高砂「三輪たん・・・、ついて来て。」

三輪「イヤです。」

 

 

 

 

 

朝乃山、ついて行ってあげて♡

 

 

 

それにしても流石は朝潮。

 

今日も深淵なこと言ってましたね。

 

 

考えたことを自分の身体で実行する。

 

実行して自分の力にしていく。

 

 

 

なかなかどうして、愛読書が哲学書だっただけあって奥が深い言葉です。

 

この言葉相撲に限らず多くのことに通じるものがあります。

 

 

どうしたらうまくいくかを考えに考えて、その考えを実行に移す。

 

それが上手くいってもいかなくても、それは自分の経験となって身になってゆく。

 

 

 

高砂解説は可愛いだけじゃなく身になる内容が隠されています。

 

少々たんが絡んで聞きずらいこともありますが、人生の教訓を聞き逃すことなく高砂語録にも耳を傾けたいものです。

 

 

 

気が付けば隆の勝と碧山が早くも勝ち越し。

 

 

 

今場所はママ鵬が君臨しているだけに、先場所のようなジャイアンとキリングは起き難いと思いますが、この2人がどこまで白星を伸ばしていけるかも、後半戦の注目ポイントとなりそうです。

 

 

 

 

 

 

十日目 夢

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令和二年 大阪場所 十日目

 

 

 

 

露と落ち 露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢  

(豊臣秀吉 辞世の句)

 

 

夢か現か幻か。

 

 

異例の無観客の場所も、時を経て振り返れば、夢のことのように思いだす日が来るのかもしれません。

 

 

 

 

【夢の記憶】

52代「夢に炎鵬が出てきた。」

藤井「へー。」

 

 

 

 

 

 

藤井「北の富士さん、よく覚えてますね。」

52代「まあね。」

 

 

 

 

 

藤井「じゃあ、今日のお昼は何食べました?」

52代「え・・・。」

 

 

 

 

 

52代「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

52代「・・・夢に炎鵬が出てきた。」

藤井「それはもう聞きました。」

 

 

 

 

夢に力士が出てくると嬉しいですよね~。

 

 

北の富士さんは炎鵬に道を尋ねていたそうですが。

 

 

 

夢占いによれば・・・。

 

 

人に道を尋ねる夢は、あなたが物事を進めていくうえで、その方法を模索していることを意味します。吉夢の場合、ベストといえるような方法が見つかるでしょう。また、その方法は、あなたがひとりで考えたものではなく、周囲の人たちが提供してくれたアイデアなどをいかしたものである可能性が高いでしょう。夢で教わった道の中に、現実に役立つメッセージが隠されているかもしれないので、言われた内容をメモしておくことをおすすめします。(※引用)

 

 

・・・だそうですよ。

 

 

 

北の富士さん。

 

夢の中の炎鵬、なんて言ってました??

 

 

 

 

 

 

【夢物語】

炎鵬「よし。行くか。」

 

 

 

 

 

炎鵬「あ。そう言えば・・・。」

 

 

 

 

 

炎鵬「夢に北の富士さんが出てきたな・・・。」

 

 

 

 

 

炎鵬「何だか道に迷って・・・徘徊してたっけ・・・。」

 

 

 

 

そう言えば。

 

白鵬もチラッと出てきたとか言ってましたね。

 

そのチラッと出てきた白鵬が夢の暗示だったのか。

 

 

 

十日目の白鵬、阿武咲に完敗。

 

阿武咲に一気に押し出されて、土俵下の九重親方をフッ飛ばしていました。

 

さすがは千代大海。

 

屁でもなく起き上がりましたが、あそこに水戸泉が座っていたらと思うとゾッとします。

 

審判長席で足を投げ出しヨレヨレと座る水戸泉。

 

あの勢いで後ろに吹っ飛ばされては、もう目も当てられません。

 

 

 

 

これで勝ちっぱなしがいなくなり優勝争いの先頭は、白鵬と碧山(笑)。

 

奇妙な組み合わせの先頭争いですが、たしか以前も碧山は優勝争いに絡んだことがありました。

 

今朝の読売新聞のスポーツ記事によれば、碧山には無観客場所の雰囲気が稽古場と似ていて相撲が取りやすいんだとか。

 

なるほど。

 

稽古場でめっぽう強いと言われる碧山。

 

歓声のない今場所は本領発揮の好都合に働いているようです。

 

 

 

異例の場所が碧山、追い風となるか??

 

無観客の場所も明日からいよいよ終盤戦です。

 

 

 

 

 

 

十一日目 満月

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令和二年 大阪場所 十一日目

 

 

 

 

産業遺産とはある時代においてその地域に根付いていた産業の姿を伝える遺物、遺構、遺跡。

 

 

それらの多くは工場や鉱山のような構造物ですが、そこにはかつて、その場で汗を流し働いた人々の営みが、文化風習として今もなお息づいています。

 

 

 

 

 

~炭坑節~

 

 

 

 

♪月が~~ぁ

 

 

 

 

 

 

♪出た出た~ぁ

 

 

 

 

 

 

♪月がぁ~出た~ぁ

 

 

 

 

 

 

♪あら、ヨイヨイ

 

 

 

 

 

今日も漆黒の闇に浮かぶ満月が。

 

 

 

いつもの場所だったらお客さんに紛れて、こんなには気にならないものですが、今場所は本当に目にチラつくこと、チラつくこと。

 

 

きっと同じように全国各地の大相撲ファンが、この満月に悩まされていることでしょう。

 

 

無観客でのスキンヘッドは悪目立ちします。

 

 

 

 

 

無観客の場所も気が付けばもう11日目。

 

NHKも積極的に休校となった子供たちのメッセージを読み上げているようす。

 

 

長く続くお休みの日々。

 

ずっと家の中にいるのも大変なことでしょう。

 

時には仲良しの友達の家を訪ねてみるのはどうでしょうか。

 

 

 

 

【訪問】

正代「おっ邪魔しま~す。」

 

 

 

 

 

 

境川「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

境川「ちょっと待ちなさい。」

正代「!」

 

 

 

 

 

 

境川「靴は揃えていきなさい。」

正代「は、はい・・・。」

 

 

 

 

そうですよ。

 

良い子のみんなも正代君のように、履物は玄関先できちんと揃えて上がりましょう。

 

 

 

 

しかしああやって応援メッセージを聞いていると、大相撲は昔と変わらず今も子供にも人気なようで安心しました。

 

 

若い力士を応援する子供。

 

立行司・式守伊之助のさばきに感動する子。

 

次郎さんの呼び上げに心振るわす子。

 

大相撲の未来、日本の未来は明るいと、無観客の場所に一筋の光差した思いです。

 

 

 

しかし大人の世の中は、人の不幸は蜜の味。

 

今日の舞の海はいつにも増して、ちょっと調子が上がらない力士を見つけるや否や、明日にでも休場・引退するかのような末世思想を展開。

 

 

心配してくれているのでしょうがあまりに悲観的な憶測を並べ立てられては、聞いてる本人はどんどん気が滅入ってくることでしょう。

 

 

でもたしかに同じ小兵の炎鵬は舞の海が察するように、疲れも溜まっているかもしれません。

 

毎場所折り返してからが星が伸びなくなっていきますが、いつものように炎鵬を支える声援もない無観客場所。

 

残り4日間で、4勝7敗。

 

炎鵬の精神力が試される4日間となりそうです。

 

 

 

優勝争いも依然トップは白鵬と碧山。

 

13枚目の碧山は明日は後半戦の土俵で御嶽海戦。

 

 

明日も稽古場での強さを見せつけるか?!碧山。

 

優勝の行方を握る注目の一番となりそうです。

 

 

 

 

 

 


十二日目 波乱

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令和二年 大阪場所 十二日目

 

 

 

静けさのベールで緊張を保ちつつけてきた無観客の場所。

 

ついに緊張の糸が途切れ波乱の幕が上がりました。

 

 

 

 

 

【波乱】

沢田石「親方・・・、新型コロナ怖いですね・・・。」

 

 

 

 

 

荒磯「ええ。でも大丈夫ですよ。」

 

 

 

 

 

荒磯「我々は念には念を入れて。」

 

 

 

 

 

荒磯「力水にも消毒剤をたっぷり入れてますから。」

沢田石「ふーん。」

 

 

 

 

 

沢田石「あーーー!!!魁聖が力水飲んでるっ!!!」

荒磯「ムフフ。」

 

 

 

 

 

アハハハ!

 

魁聖!

 

思わず口つけちゃいましたか!

 

そりゃ仕方ないよね。

 

今までずっとそうしてたんだもん。

 

でも魁聖って相撲のこと以外のことは良く喋りますよね。

 

まるでガガ丸のように(笑)。

 

 

 

 

 

力水の封印を解いた余波は横綱白鵬を飲み込み、碧山を優勝争いの単独トップへと押し上げました。

 

 

正代、やるじゃないか!

 

まさかまさか勝つとは思ってなかったので、張られまくっても腕をねじ込み続ける今日の相撲には心底驚きました。

 

勝ち越しへの情熱はちゃんと秘めていたんですね。

 

白鵬も今日は何やらジタバタするだけの無意味な動きが目立つ相撲で、正代の仰け反りが吉と出た一番となったようです。

 

 

 

単独トップの碧山も御嶽海相手に稽古場通りの、力強い押し出し。

 

いいぞいいぞ碧山。

 

これまで長い間相撲を見てきましたが、こんな風に碧山に胸躍らせることは今までなかったような気がします。

 

大きな茶色の瞳で一点を見つめるように土俵に上がる碧山。

 

もうここまで来たら今場所は、碧山優勝を見届けたい気持ちになってきました。

 

 

 

 

先場所の徳勝龍のようにジャイアンとキリングを起こせるか碧山。

 

明日は一旦前半の土俵に戻って相撲をとります。

 

 

そして注目の朝乃山。

 

明日は結びで白鵬戦。

 

今日、思うような相撲を取れなかった白鵬は明日どんな立ち合いを見せてくるか。

 

素人には気になるところですが、ここはキセが言うように自分の型を信じてあれこれ考えずに力を出し切ることが大切です。

 

今の力を十二分に発揮すればおのずと道は開けゆく。

 

折よく明日は季節の分け目、春分の日。

 

桜の蕾も徐々に膨らみ、時折吹く風にも暖かさを感じることが多くなるころです。

 

 

そんな春風と共に閉塞感漂う今場所に、新大関誕生の風を自ら巻き起こすがいい!朝乃山!!

 

 

 

 

 

 

 

十三日目 バブル崩壊

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令和二年 大阪場所 十三日目

 

 

 

 

春分の日。

 

草木は芽吹き蕾を膨らませ、至るところに春の訪れを感じられるようになります。

 

 

 

 

 

【春になれば】

千代丸「あ!」

 

 

 

 

 

千代丸「見つけた!」

 

 

 

 

 

千代丸「こんなところに。」

 

 

 

 

 

千代丸「つくしんぼうだ。」

 

 

 

 

家の裏にはつくしんぼうじゃなくって、スギナがいっぱい芽を出しています。

 

つくしは可愛いですが、スギナはあまり可愛げもなく土が酸性に傾くと増えるとか。

 

ラウンドアップでも撒くか。

 

 

 

 

春分の日の期待の一番。

 

碧山ー隆の勝。

 

優勝争いをトップに立つ碧山の独走に期待したのに・・・。

 

おぉ~~~い!!

 

何やってんだ!碧山~~~!!

 

お前昨日「もう引かない」って言ったんじゃなかったのか~~~い。

 

あれもう忘れたんか~~~~~い。

 

何今さら、おじけついとんじゃ~~~い。

 

もうええわ~~~~い。

 

もう期待せんわ~~~~い。

 

 

 

 

ということで、残るは今場所の本命・朝乃山。

 

大関取りを前にこれは越えねばならぬ大きな山白鵬戦。

 

 

大関昇進をかける朝乃山。

 

再び優勝争いの先頭に浮かび上がるか白鵬。

 

 

人生をかけた大一番を前に両者のコンセントレーションが高まります。

 

 

 

 

 

【寝冷え】

朝乃山「zzzzzz」

 

 

 

 

 

付け人「関取り、関取り・・・。」

 

 

 

 

 

 

付け人「起きてくださいよ。」

朝乃山「う~~~ん・・・。」

 

 

 

 

 

 

ゴロン

 

 

 

 

 

 

白メガネ「こんなところで寝てちゃ、風邪ひくわよぉ~。」

付け人「ス、スミマセン・・・。」

 

 

 

 

さすがは白メガネ。

 

多くの付け人が行き交う中、漂う風格が違います。

 

 

 

 

 

 

 

 

【注意】

付け人「いいですか。」

 

 

 

 

 

付け人「昨日のように、めたらやたらに。」

 

 

 

 

 

付け人「人の顔を張ったらダメですよ。」

白鵬「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

付け人「わかりましたか?」

白鵬「・・・はい。」

 

 

 

 

注意勧告が効いたのか。

 

今日の白鵬、張りもせずカチアゲもせず、一気の出足でもろ差しを狙いつつもそのまま押し出し。

 

 

あ~~~~、朝乃山ぁ・・・。

 

気迫が全然違いました。

 

力強さと相撲のスケールはいいんだけど、ここ一番の厳しさが若干足りないような気もする朝乃山。

 

これは白鵬の優勝への巻き返しの執念が大きく勝りました。

 

 

 

 

12日目碧山バブルに一瞬浮かれたものの、翌13日目には一気にバブル崩壊。

 

気が付けば星の行方は再び白鵬有利の流れに戻ってきました。

 

明日は碧山―白鵬ですが、今日を見る限り何かが起きる気予感がしない・・・。

 

バブルなんて所詮は泡、儚いものです。

 

 

 

 

 

 

儚いバブルに一喜一憂している陰で、昨日の大金星の立役者・正代は気が付けば勝ち越しまであと1勝。

 

 

 

 

 

 

【ご褒美】

正代「あ~、あと1勝かぁ~。」

 

 

 

 

 

呼び出し「・・・はい。」

 

 

 

 

 

正代「・・・え?!」

 

 

 

 

 

正代「お小遣いくれるの??」

 

 

 

 

正代「なんだ・・・、力紙か・・・。」

 

 

 

 

 

頑張れ正代!

 

あと1勝!!

 

 

 

 

 

 

十四日目 オシャレ

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令和二年 大阪場所 十四日目

 

 

 

季節は春。

 

厚手の重い服を脱ぎ捨てて、軽やかに華やかに。

 

心浮き立つオシャレの春、到来です。

 

 

 

 

 

【イメチェン】

尾車「ねえ、三瓶さん。」

三瓶「はい。」

 

 

 

 

 

尾車「ここだけの話だけど・・・。」

 

 

 

 

 

尾車「あの・・・稲川親方の髪型・・・。」

 

 

 

 

尾車「あれって、ヘンですよね。」

三瓶「コクン」

 

 

 

そうですよね、親方。

 

これってやっぱり変ですよね。

 

 

 

 

 

 

 

親方衆の間ではパーマネントが大流行。

 

豪子のオバチャンパーマに触発したのか、されたのか。

 

普天王のパーマヘア―はなんとも言えない仕上がりに(笑)。

 

 

 

親方~。

 

親方はさ、丸顔童顔だからトップとサイドの髪は短い方がいいんじゃないかな。

 

目の上のフロント部分がとても重そうで、風呂上がりの鬼っ子のようです。

 

 

 

 

 

でもたしかに春って髪型でもオシャレでも新しくチャレンジしたくなる季節ですよね。

 

私もそろそろ髪切ろうかな。

 

そうだ。

 

眼鏡かえようかな。

 

 

 

 

 

【オシャレストーカー】

ザワザワ

 

 

 

 

 

白メガネ「あ・・・。」

 

 

 

 

 

白メガネ「また見てる・・・。」

 

 

 

 

 

白メガネ「私の眼鏡・・・、勝昭が狙ってるらしいの。」

 

 

 

 

 

白メガネ「鶴ちゃんからも、何とか言ってやってよ。」

鶴ちゃん「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

鶴ちゃん「フンッだ!」

 

 

 

 

 

コメントで教えていただきましたが、52代が白メガネのこと気になっているそうですね。

 

自分も白メガネ持っているけど、かける勇気がないとかなんとか。

 

 

いやいや、あなた。

 

以前に白メガネかけてやって来ましたよ。

 

気に入ったご様子で軽快な装いと共に、洒落オヤジっぷりを見せつけていたように思います。

 

でもまぁそこは所詮はファッションアイテムとして白メガネをかけるだけ。

 

人生をかけて白メガネをかける神山こと白メガネに敵うわけもありません。

 

神山の白メガネは鶴竜への献身愛の象徴。

 

鶴竜の白星を心から願う気持ちが、神山のフレームを白くさせたのです。

 

 

 

そんな白メガネの献身が実を結び、微妙な投げの打ち合いを制し鶴竜2敗のまま千秋楽へ。

 

朝乃山は実に残念な土俵となりましたが、悔やんだっところで仕方がありません。

 

明日千秋楽は全てを出し切る相撲が未来へと繋がるはずです。

 

 

 

無観客の場所もついに明日で千秋楽。

 

紆余曲折はありましたが、明日は久しぶりに優勝の行方は横綱同士の対決に。

 

覚悟を決めて臨んだ大阪場所で鶴竜、復活優勝となるか。

 

静寂の熱戦を期待します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千秋楽 無事貫徹

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令和二年 大阪場所 千秋楽

 

 

 

厳戒体制を敷いて臨んだ、大阪場所の15日間もいよいよ千秋楽。

 

大相撲協会員、関係者・・・皆の力が一丸となり無事に千秋楽を迎えることができました。

 

 

緊迫した15日間をくぐり抜けた皆の顔には、安堵の表情が戻っていました。

 

 

 

 

 

【楽しいひと時】

二子山「あー、ようやく終わった・・・。」

 

 

 

 

 

 

二子山「そういや、千秋楽の勝昭、何着てんだろうね?」

立川「さあ・・・。」

 

 

 

 

 

呼び出し「あ、僕さっき見ましたよ。」

二子山「え、何着てた?」

 

 

 

 

 

呼び出し「赤いジャンパー。」

二子山「は?」

 

 

 

 

 

二子山「おい、赤いジャンパーって。勝昭スゲーな!」

 

 

 

 

 

なんだかとっても楽しそうね、雅山。

 

緊張を強いられていた分、解放される喜びは大きいものでしょう。

 

お疲れミヤビン。

 

ホッとしても喚起の悪パチンコには行くなよ。

 

 

 

 

異例の場所となったこの大阪場所。

 

場所の無事を祈る気持ちは大相撲を愛する人間、皆同じ。

 

この人も実は心底心配していたんですね。

 

 

 

 

 

【願掛け】

52代「あ~、無事に終わって良かった。」

 

 

 

 

 

大坂「あら?北の富士さん・・・。」

 

 

 

 

大坂「髭、伸びましたね。」

52代「ん?これ?」

 

 

 

 

52代「吉幾三に寄せてみようと思って。」

大坂「えぇ!自ら??」

 

 

 

もうそんなことしなくても十分に吉幾三とリンクしてるのに。

 

髭を伸ばしたら益々、吉幾三と見分けがつかなくなりそうです。

 

 

でもそんな吉幾三化する危険を冒してまで、今場所の無事を髭に託した健気な52代。

 

弟子の八角が先頭に立って偉業に臨む姿に、師匠も何かせずにはおられなかったのでしょう。

 

正直言って今場所の52代の登板もかなりリスキーなことだと思っていました。

 

ご自身でも仰っていましたが、オシャレで粋な元横綱でも実はリスクの高い、御年今年78歳。

 

もしも何かあっては取り返しのつかないことになる・・・とハラハラドキドキしていました。

 

しかし一先ず、無事に本場所も放送も終えることが出来て本当に良かった。

 

 

 

優勝は白鵬の44回目の優勝と幕を閉じましたが、あの千秋楽の一番を見ながらこれは、碧山優勝では締まらなかっただろうと思いました。

 

 

観客のいない異例の場所。

 

静寂の中の最後の取り組みは東西の雄、両横綱であるからこそ重みを持って締めることが出来たのでしょう。

 

さすがは綱の重みです。

 

 

 

異例の場所進行で、取り組み直後の優勝インタビューということもあってか、終始息が整わない白鵬。

 

心なしか目の下にクマも出て、体力の消耗、酸欠状態の様子に15日間の死闘をうかがわせます。

 

 

久しぶりに鶴竜に優勝してもらいたい気持ちもありましたが、勝負の世界は常に強い方が勝つもの。

 

今場所の白鵬は時折自分の相撲を見失いつつも、勝ち続けていきました。

 

勝ち続ける強さ、それがこそが44回もの優勝を積み上げた原動力。

 

異例の場所にも白鵬の底力をみた15日間でした。

 

 

 

 

そしてどうやら大関昇進を決めた朝乃山。

 

ギリギリのところで良く掴み取った!!!

 

 

 

これからは大関となり横綱を常に脅かす存在にならねばなりません。

 

 

 

 

 

【大関の務め】

ザワザワ

 

 

 

 

 

 

ザワザワ

 

 

 

 

 

 

ザワザワ

 

 

 

 

 

 

白メガネ「ちょっと・・・!」

 

 

 

 

 

白メガネ「朝乃山!」

 

 

 

 

 

白メガネ「鶴ちゃんに被ってる!」

朝乃山「ス、スミマセン。」

 

 

 

 

 

朝乃山、まずは白メガネが相手だ。

 

 

 

 

ついに大関・朝乃山の誕生です。

 

高砂親方は常々、もう一人横綱を育てたいと公言しているそうですね。

 

親方の退職までには無理かもしれませんが、その願いを叶えるためにも来場所からさらに強い気持ちで臨まなくてはなりません。

 

大関という重圧につぶされることなく、力強く大きく大関からもう一段上れるように努力を積み重ねていってほしい。

 

大器はその器以上の努力の基に花開きます。

 

 

 

 

いつもは現地でしか見られない、千秋楽の儀式まで見ることが出来た今場所。

 

最初は無観客の取り組みに、違和感を感じて思わずこちらが無反応、無感動にもなりかけましたが、力士や行司、呼び出し、親方衆らの集中した様子にいつもとは違った大相撲を楽しむことができました。

 

そして何より、大相撲から力をもらいました。

 

 

これもひとえに、大相撲協会の全ての人々の努力の賜物です。

 

心から感謝申し上げます。

 

 

 

大相撲よありがとう!!!

 

 

 

 

力士たちが踏みしめた四股が大地に響き渡り、世界中に広がる災いを沈めますように。

 

 

そして皆さまもくれぐれもお元気で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初日  観客動員

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令和2年 七月場所 初日

 

 

本来ならば名古屋で行われるはずだった七月場所。

 

角界のホームグラウンド両国での初日の開催となりました。

 

勝手知ったる、見なれた場所のはずなのに。

 

いつもとは違う気配がそこはかとなく漂います。

 

 

 

【曰く】

ザワザワ

 

 

 

 

 

「しかしここは暗いですね。」

 

 

 

 

 

「何だか、ふとした時に・・・」

 

 

 

 

 

「背筋がぞくっとするんですよ。」

 

 

 

 

 

「この場所、何か曰くがありそうですね。」

 

 

 

 

そうなんじゃよ、舞の海。

 

実はなその場所、その昔。

 

無念、斬首と相成った。

 

吉田賢左衛門の。

 

 

 

 

首塚だったんじゃ。

 

 

 

キャー。

 

怖いよヨッシ―。

 

まるで暗がり浮かび上がるさらし首。

 

 

 

さらし首しか見ることはかないませんでしたが、このコロナ禍の中ヨッシ―も52代もお元気そうで何より何より。

 

 

 

 

とうとう観客動員で始まった七月場所。

 

声援に変わって場内に響く揚げ油のような拍手が印象的ですが、いつの間にか引退していた力士のなんとまあ多いこと。

 

やはり実戦から離れてしまうと、気持ちも途切れてしまうものかもしれません。

 

なんとも寂しいものですが、青狼の第2の人生が不動産業というのがとても気になるところです。

 

ウランバートルの高級物件を白鵬に売りつけようと目論んでいるのではないでしょうか。

 

青狼の第2のビジネス人生に幸あらんことを祈ります。

 

 

 

ところで今日の初日。

 

鶴竜の自爆より、朝乃山の大関初白星より、何よりも気になったのは。

 

 

 

 

 

 

勢のタンクトップ焼け。

 

 

 

20㎏痩せたのは言われなきゃ気が付かなかったけど、そのタンクトップ焼けはきっと多くの大相撲ファンが気が付いたことでしょう。

 

 

夏、満喫してるね、勢。

 

 

 

さて、ほど良く力士のしこ名も忘れかけている今場所ですが、52代の言うように平幕優勝の可能性も有りか無しか。

 

アクリル板越しの解説に今場所も耳を傾けたいと思います。

 

 

 

二日目 師匠

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令和二年 七月場所 二日目

 

 

 

ソーシャルディスタンス  三密  クラスター。

 

 

新型コロナの登場で様々な新しい言葉や物が出現する昨今。

 

コロナの正で押し付けられた窮屈な新しい生活様式は、長い歴史を持つ大相撲界にも大きな影響を及ぼしています。

 

 

 

【対策】

三輪「さて今場所は我々NHKも、様々な感染予防対策を行いながら放送しております。」

 

 

 

 

三輪「放送席でもこのように。」

 

 

 

 

三輪「アクリル板で仕切りを作って。」

 

 

 

 

三輪「オランウータンを閉じ込めながらの放送です。」

高砂「ウキー。」

 

 

 

ウキーってオランウータンが言うか言わないかは別として。

 

 

稽古場での姿はさながら老練なウータンのよう。

 

 

 

弛んだ上半身にも指導者としての威厳や年輪のような味わいを感じます。

 

 

 

しかしウータンも今年で定年ですか。

 

そう言えば5月の文藝春秋の朝乃山と親方との対談にそう書いてありましたね。

 

朝青龍を指導していたのがつい先日のように感じますが、月日が経つのは恐ろしく早いものです。

 

ウータン自身も大関まで出世を果たし、親方となってからは横綱、大関を育て上げ指導者としても抜きんでた能力を発揮し、並のウータンではないことを証明してみせました。

 

朝乃山には是非とも今年中に大関初優勝を決めて、親方の人生の門出に花を添えてもらいたいものです。

 

 

 

今日も遠藤相手に万全の相撲を見せていた朝乃山。

 

今場所も白星重ねてウータン孝行するんだよ。

 

 

 

ウータンと同じく名将と呼ぶにふさわしいあの人が、土俵下に帰ってきました。

 

 

 

 

【復活】

千代大龍「あ~ぁ、ちょっと休憩・・・。」

 

 

 

 

千代大龍「え!」

 

 

 

千代大龍「あ、あの・・・。」

 

 

 

千代大龍「いつからいたんですか?」

伊勢ヶ浜「今場所からね。」

 

 

 

 

おかえり親分。

 

今期から審判部長に復帰したそうですね。

 

照ノ富士も幕内の土俵についに戻って、伊勢ヶ浜さんもホッと一息といったとこでしょうか。

 

人ひとりを育てるのって並大抵のことじゃないですね。

 

時に厳しく時に優しく、辛い時は共に涙を流しながらも、先を照らしながら支えとなって共に歩んでゆく。

 

自分一人の苦労とはまた違った重さがあるのでしょう。

 

苦楽を共にする弟子と師匠は親子とはまた違った絆で結ばれいることと思います。

 

 

久方ぶりに審判長席に腰をおろした伊勢ヶ浜さんには、以前のように待ったの多い土俵には鬼のような睨みを利かせつつ土俵を見守ってほしいと思います。

 

 

 

しかし残念なのは早くも休場した鶴竜。

 

一人相撲をとってしまったなどとコメントを残していたから、てっきり今日は土俵に上がるものだと思っていただけに、二日目からの休場にはなんとも不甲斐ない思いです。

 

肘の怪我という話ですから悪いところはしっかり治して、綱の重みは本人が誰よりも感じているはずでしょうから、来場所以降の土俵でしっかりと責任を果たしてくれることを願うばかりです。

 

 

 

 

 

 

 

三日目 復活

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令和二年 七月場所 三日目

 

 

 

艱難は汝を玉にす。

 

古くからの古事ことわざにありますが、そこには言葉に言い表せない苦労、苦しみ、悲しみ、絶望が横たわっています。

 

その一つ一つと向き合いながら一歩ずつ歩みを進めていく、忍耐、努力は筆舌に尽くしがたいものがあったと想像します。

 

 

怪我や病気と闘いながら土俵に上がり続ける者、土俵を去る者。

 

同じ痛みを知る者同士、わかり合えることはたくさんあることでしょう。

 

 

 

 

【同士の会話】

嘉風「幕内復帰おめでとう。」

照ノ富士「ありがとうございます。」

 

 

 

嘉風「今まで大変だったね。」

照ノ富士「ええ、はい。」

 

 

 

 

嘉風「ところで、安美錦は断髪やったの?」

照ノ富士「いや、まだっスけど。」

 

 

 

嘉風「ふーん・・・あのさ。」

 

 

 

嘉風「ぶっちゃけ、切る髪あるの?」

照ノ富士「え?」

 

 

 

 

かつての同志からの核心をつく質問にたじろぐ照ノ富士。

 

さぁ、どうする?!照ノ富士。

 

 

 

 

 

 

 

【同士の会話Ⅱ】

嘉風「ねーどうなの?」

照ノ富士「いやぁ~・・・。」

 

 

 

嘉風「ねーねー。」

照ノ富士「あのぉ~」

 

 

 

 

 

照ノ富士「う~ん・・・・。」

 

 

 

 

照ノ富士「ないです。」

嘉風「やっぱりね。」

 

 

 

 

 

そう言えば安美錦のブログで断髪式が延期されたとありました。

 

 

コロナ禍で同じように断髪できぬまま髷を結い続ける親方衆の姿が目立ちます。

 

近頃安美錦の姿を見かけませんがお元気なのでしょうか。

 

どうか断髪の時まで止めばさみ分だけでも残っていますようにと願わずにはいられません。

 

 

 

ところで隠岐の海、偶然なのかどうなのかよくわかりませんが大関貴景勝に土をつけてましたね。

 

相変わらずの涼しい顔でインタビュールームで軽やかに語っていました。

 

聞いたところによれば、今場所優勝するぞと言ったとか言ってないとか・・・。

 

およよ。

 

思わぬ人から思わぬ言葉が出たものです。

 

でもよくよく見れば隠岐の海は今場所小結。

 

活躍次第ではもちろん優勝も無きにしも非ずです。

 

時々奇妙な活躍を見せて、優勝争いを引っ掻きまわすこともある隠岐の海歩。

 

往年の二枚目も気が付けば御年35歳。

 

ニヤニヤしている場合ではありません。

 

どこまで本気かわからないのも隠岐の海という力士の人となりですが、今場所は夢の初優勝へのラストチャンス!

 

有言実行で異例の場所の主役を掴み取ろうではないか!

 

 

 

 

そんな隠岐の海の前に立ちはだかる大きな壁、横綱白鵬。

 

今日は足取りも軽やかに西の花道を駆けてゆきましたね。

 

走る姿が少女のようで可愛いなぁと、意外な一面を見た思いでしたよ。

 

 

 

 

西の花道を駆けてゆく大横綱の図

 

 

 

このまま今場所も優勝めがけて駆け上がってゆくのか。

 

まだまだ分からぬ序盤戦です。

 

 

 

 

 

 


四日目 伊勢海老色

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令和二年 七月場所 四日目

 

 

 

梅雨の晴れ間。

 

真夏のような太陽がのぞいて、蒸し暑さ全開です。

 

 

 

 

【観戦のお供】

呼び出し「・・・暑いなぁ。」

 

 

 

 

呼び出し「こんな暑い日は早く帰って、冷えたビールでも飲みながら大相撲の録画でも見るか・・・。」

 

 

 

 

呼び出し「そういえば・・・、今日の解説誰だろう。」

 

 

 

 

 

呼び出し「チッ。芝田山かよ。」

 

 

 

 

感染症対策で場内での飲食が制限されて、大相撲観戦の楽しみも半減ですね。

 

好きな相撲を見ながら、好きなものを食べ、好きなものを飲む。

 

これぞ大相撲観戦スタイル。

 

しかしながら(芝田山オマージュ)、感染拡大の中においては一人一人の意識がけがより大切になってくることは言う間でもありません。

 

今しばらくは土俵に集中するこの観戦スタイルを続けることになりそうです。

 

そのためにも力士には見てる方が手持無沙汰にならぬように、土俵に釘付けになる熱戦を期待したいところです。

 

 

 

 

ところで沢田石。

 

志摩ノ海の新しいオレンジ色の締め込みを「伊勢海老色」とか言っていましたね(笑)。

 

もちろん三重の特産品にかけての発言だったんでしょうが、おい、なかなか豪勢な例えだな。

 

でもあの色は茹で上げた色だぞ。

 

海老色はもっと赤っぽいらしいぞ。

 

 

 

 

伊勢海老を美味しく食べるためにも、大切なのはお塩。

 

塩は料理の要です。

 

 

 

【塩梅】

白鵬「・・・・・・」

 

 

 

 

 

白鵬「・・・・・・」

 

 

 

 

白鵬「・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

白鵬「・・・・・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

白鵬「これ、砂糖でしょ。」

呼び出し「違いますよ。」

 

 

 

 

 

隆の勝、初挑戦ながら善戦したんじゃないでしょうか。

 

あの白鵬との立ち合いに怯むことなく、前に攻め出たことはなかなか出来ることではありません。

 

体つきも良く、前向きな取り口はこれから先が益々楽しみです。

 

 

それにしてもまぁ舞の海の、嘘つきなこと嘘つきなこと。

 

初挑戦の心境を、

 

「自分だったら横綱に失礼のないように・・・とそれだけで精いっぱい」だなんて(笑)。

 

よくもまぁしゃあしゃあと、どの口が言ってるんだかと思いましたが。

 

 

そうでした、そうでした。

 

 

 

 

この口が言ってるんでしたね。

 

 

 

 

舞の海ならきっと初対戦を好機ととらえて、一瞬の勝機も逃さぬ態勢で臨んでいたことでしょう。

 

しかし勝負の世界、それが当然当たり前。

 

格下初挑戦だからといって小心翼翼と相撲をとることはありません。

 

土俵に上がれば番付は違えど互いに同等。

 

勝つための最善を尽くすのみ。

 

強い方が勝つだけです。

 

 

 

 

気が付けば明日で序盤戦も終わる5日目。

 

若隆景の5日間にも及んだ連日の佐渡が嶽フェアも明日でようやく終わります。

 

 

六日目 背後

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令和二年 七月場所 六日目

 

 

 

YAH   YAH   YAH   YAH   YAH   YAH   YAH

YAH   YAH   YAH   YAH   YAH   YAH   YAH

 

 

 

 

【振り返れば奴がいる】

正代「誰だっ!?」

 

 

 

 

 

正代「誰だっ!?」

 

 

 

 

正代「俺の背後にいるのは誰だっ?!」

 

 

 

 

 

正代「ひゃ!近藤!」

遠藤「近藤じゃねー。」

 

 

 

 

 

相撲巧者の近藤を自己流相撲・正代撃破!

 

かつて近藤に手を焼いた時天空の上前を行く、見事な土俵際の身のこなし。

 

これには時天空もあっぱれとご満悦なことでしょう。

 

 

しかし正代という力士は何とも掴みどころのない相撲を取るものです。

 

場所前に地元ラジオ局のインタビューでも、よくわからない脈絡のない話をしていました。

 

いつぞやと同じようにお母さんの甘口のカレーが食べたいとかなんとかゴニョゴニョといっていましたね。

 

 

正代の相撲を見ていると取り口には人柄が現れるようです。

 

熊本県人として時天空の忘れ形見として、大変に期待を寄せているのですが、勝ち星が積み上がってもどこか信じられないのも正代の人となりによるものかもしれません。

 

 

 

 

暗闇で感じる気配。

 

これはあまり感じたくないものです。

 

 

 

 

 

【背後】

ザワザワ

 

 

 

松鳳山「あー、やっと勝てた。」

 

 

 

 

松鳳山「ふぅ。」

 

 

 

 

 

松鳳山「あら?立浪さんの・・・、後ろにいるの誰かしら・・・。」

 

 

 

 

「え・・・。」

 

 

 

 

きゃーーーーー!!!

 

 

 

 

どうして向こう正面はあんなに暗いのか。

 

放送上意味があってのことでしょうが、大阪場所の時よりさらに暗さMAX。

 

立浪さんの漆黒の闇に今にも飲み込まれそうです。

 

 

 

 

貴景勝を見事な相撲で破った霧馬山。

 

前みつを掴んで前に出る姿勢が師匠霧島に似てきました。

 

インタビュールームで何言ってるかわからないのも、師匠譲りなのかどうかはわかりませんが、大関に勝って嬉しいのはよく伝わってきました。

 

これからの成長が楽しみな霧馬山や隆の勝の善戦も、今場所を盛り上げる大きな要素となっています。

 

 

 

 

ところで、今場所は力士の身体の様々なところから、稽古が十分にできなかった様子が見て取れます。

 

 

 

 

 

 

【バロメーター】

ザワザワ

 

 

 

 

ザワザワ

 

 

 

 

呼び出し「・・・ん?」

 

 

 

 

呼び出し「胸毛めっちゃスゲー。」

 

 

 

心様の胸毛に高安の背中の毛。

 

両者ともにフッサフッサです。

 

体毛は稽古量のバロメーター。

 

如何に稽古ができなかったか、体毛の量からも見て取れます。

 

 

 

 

心様と高安の体毛が擦り切れて薄くなった時。

 

その時こそが元大関二人の復活の時となるでしょう。

 

 

 

 

七日目 神髄

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令和二年 七月場所 七日目

 

 

神髄それは物事の本質、その道の奥義。

 

一事を究め奥義を極めた者のみが到達することの出来る無限の境地。

 

 

 

【返し】

三瓶「えー、技の神髄。今場所は武蔵丸のかいなの返しをご覧いただきました。」

 

 

 

 

 

 

三瓶「舞の海さんはかいなの返しはどうでしたか?」

 

 

 

 

 

 

舞の海「そりゃ、私だってやられたらやり返しますよ。」

 

 

 

 

 

 

舞の海「倍返しだ!」

三瓶「かいなの返しです。」

 

 

 

 

大人気半沢直樹が帰ってきましたね。

 

なんて言ってみましたが、前のも今のも見たことがありません。

 

やられたらやり返す方法を学ぶためにも、前のから見なきゃ。

 

 

 

しかし・・・。

 

技の神髄見たら、頭の中で何かが引っかかってどうにも落ち着きません。

 

 

 

 

【夏の決定版】

ザワザワ

 

 

 

 

 

浅香山「さっきの技の神髄見た?」

枝川「見た見た。」

 

 

 

 

浅香山「リモートの武蔵丸、何かに似てない?」

枝川「あー。」

 

 

 

 

浅香山「ほらさ、ジブリアニメの・・・。」

 

 

 

 

 

竹縄「千と千尋の石ダルマ?」

浅香山「そう!それ!」

 

 

 

 

 

 

 

武蔵川親方、千と千尋でゴロンゴロンてしてませんでしたか?

 

 

 

 

 

そんなかいなの返しも今の力士はなかなかやらないそうですね。

 

そうか、今の子は腕時計しなから、時間見るのもスマホで済ませちゃうからしょうがないか・・・。

 

ってそんな問題でもないでしょうが、相撲観戦の醍醐味は繰り出される技の数々にもありますから、見ている方からしてみれば、伝承される技が少なくなるのは大変に寂しいことです。

 

相撲の基本押しを磨くことはもちろん大切ですが、突き押し引き叩きの前後の動きだけでは物足りない気にもなるのです。

 

かいなを返す、まわしを切る、攻めへと転じる一瞬も大相撲ファンは見逃さず見つめています。

 

 

 

 

今日も丸い土俵の俵の際を思う存分駆け回り、6勝目を手に入れた正代。

 

勝ち負けは表裏一体であることを、日々の土俵で体現しています。

 

たしかにだからこそ、最後の一瞬まであきらめないことが大切なのでしょう。

 

明日は虎視眈々と3回目の賜盃を狙う御嶽海。

 

肩に力入れずに、いつものように正代相撲を押し通していけば大いに勝機はあるとみた。

 

 

明日の一番は後半戦に向けてのカギとなりそうです。

 

 

 

 

 

 

中日八日目 相撲愛

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令和二年  七月場所  中日八日目

 

 

 

 

中日の放送席には角界きっての人気者。

 

第72代横綱・稀勢の里の登場です。

 

 

 

【愛】

キセ「あら?」

 

 

 

 

 

キセ「いやだ。」

 

 

 

 

キセ「アクリル板越しの佐藤さんって、なんか素敵・・・!」

 

 

 

 

キセ「アタシ、恋しちゃいそ~。」

 

 

 

 

 

引退してからの稀勢の里はよく喋ることは大相撲ファンには周知の事実ですが、今日のキセはまたいつになくハイテンション。

 

 

いつにも増して口の動きも滑らかで、肌艶もよく、明るくハツラツとした様子です。

 

これはきっと公私ともに充実した日々を過ごしている証拠でしょう。

 

良き哉良き哉。

 

若く明るいパワーに見ているこちらまで元気をもらいます。

 

 

 

 

およそ65000通にも及んだメッセージ。

 

相撲愛溢れるメッセージの数々の中には親方への疑問質問も寄せられます。

 

 

 

【メッセージ】

佐藤「今日は皆さんから寄せられたメッセージをご紹介しています。」

 

 

 

 

 

佐藤「親方に、こんな質問が寄せられています。」

 

 

 

 

 

佐藤「東京都、40代の男性からです。」

 

 

 

 

佐藤「アナウンサーの中で、一番偉くなるにはどうしたらいいですか 洋之」

 

 

 

 

佐藤「どうしたらいいですかね? 」

 

 

 

 

 

 

佐藤「いいアドバイスくださいよ、親方 」

荒磯「・・・・・・」

 

 

 

 

 

キセ曰くこれは負けない!ってものを身につけることが大事らしいぞ。

 

その点で言えば佐藤アナの長所は滑舌の良さ。

 

多くのアナウンサーが未だ苦しんでいる「若隆景」の発音も難なくクリア。

 

若隆景 若元春 若隆元 と繰り返す大相撲早口言葉もきっと朝飯前。

 

流れるような実況力は他の追随を許さぬものがあります。

 

 

 

佐藤、大坂、太田、船岡、沢田石、戸部。

 

大相撲実況アナも中堅どころがずいぶんと安定してきた今日この頃。

 

ベテランアナの出番も減ってきて寂しくもありますが、次を担う世代が成長していることはとても大切。

 

アナウンサーも互いに切磋琢磨しながらしのぎを削り、互いに高め合いながら、自分独自の実況名調子を身につけていってほしいものです。

 

 

 

 

おぉそうだった。

 

相撲だ相撲。

 

 

 

強いぞ正代!

 

御嶽海を力強い突き落としで下して7勝目。

 

リポートでも自信に溢れている様子が聞かれました。

 

ヨカヨカ、よかぞ。

 

自分のしよることには自信ばもたんとでけん。

 

バッテン、あんま自信満々だと足元すくわれるけん気を付けなっせ。

 

勝って兜の緒を締めよ。

 

明日の輝戦も気ば引き締めていきなっせ。

 

せいしょこさんも見とらすよ!

 

 

 

明日から場所は後半戦。

 

全勝を保つ横綱白鵬に新大関の朝乃山。

 

7勝1敗の照ノ富士の存在も気になるところ。

 

このまま勝っていけば照ノ富士も、10日目以降には上との対戦も組まれてくるかどうなのか。

 

割の組み方も気にかかる場所の折り返しです。

 

 

 

 

 

九日目  後半戦へ

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令和二年  七月場所  九日目

 

 

 

塩。

 

それは塩化ナトリウムを主成分とした海水、岩塩などから生産される物質。

 

保存用の塩漬けに用いたり、料理の調味料としてはもちろんのこと、道路などの融雪剤などに用いられる、我々の暮らしになくてはならない物質です。

 

 

 

 

【塩】

ザワザワ

 

 

 

 

 

「ペロ」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「イッ・・・!」

 

 

 

 

 

「苦ッッ」

 

 

 

にがりが抜けきってなかったか。

 

塩分の取り過ぎにはご注意を。

 

 

 

霧馬山、グッジョブ!!

 

白鵬の前ではカチンコチンに固まったお人形状態でしたが、御嶽海には臆することなくいい働きをみせました。

 

「上手は浅く、下手は深く」の四つ身の鉄則そのままに、腰をおろした寄り身はまさにいい塩梅。

 

春日ノイズも言っていましたが、番付以上の力をつけてきているのは間違いなさそうです。

 

霧島も愛弟子の成長にホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。

 

そうえいば今場所は霧島のアクリル登板はあるのでしょうか。

 

 

 

 

目覚ましい働きを見せる東の正大関正代。

 

9日目に早くも勝ち越し。

 

気持ちが強くないから優勝はあまり考えないとのことですが、いやいや。

 

意識するなという方が土台無理な話でしょう。

 

まぁ、何事も目の前のことに一所懸命に取り組みながらも、先の目標を見据えなくてはならないもの。

 

関脇でこれだけの活躍ができる力は十分ついているのは間違いないのですから、この先の優勝、昇進は自分との戦い。

 

もう一つ腹に力を入れなおして、残り6日間土俵に上がろうではないか。

 

 

 

 

やはり隠岐の海、朝乃山戦には持ち前の粘着質な相撲を発揮して、朝乃山を手こずらせます。

 

でもよくよく考えれば隠岐の海も実は小結。

 

大関に肉薄する力を持っていても不思議はありませんでした。

 

やや危ない勝ち星となった朝乃山ですが、これも勝ちは勝ち。

 

終盤戦にはもっと厳しい土俵が待ち受けています。

 

新大関初優勝を手にするためには緊褌一番、土俵を務めてほしいものです。

 

 

 

 

早朝から春日野部屋の稽古場を荒らす、碧山。

 

稽古場での強さは良く知れ渡っていることですがなかなか実を結びません。

 

これで白鵬戦、不戦勝の1勝をのぞいて23敗目。

 

でも碧山、これでめげてはいけません。

 

日本には早起きは三もの徳ということわざがあります。

 

意味はそのものズバリ、早起きをすればいいことがあるということです。

 

大丈夫ですよ碧山。

 

いずれ早起きの三文の徳は授かります。

 

 

 

 

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