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九日目 Wキャスト

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令和元年 九州場所 九日目

 

 

 

【Wキャスト】

大坂「今日九日目はW解説での放送をお楽しみいただいています。」

 

 

 

 

 

大坂「ん?!」

 

 

 

 

 

 

 

大坂「北の富士さん・・・、何してるんですか・・・?」

52代「カキカキカキカキ」

 

 

 

 

 

 

 

嘉風「あぁ、アレですか?」

 

 

 

 

 

 

 

嘉風「あんまりヒドイ解説なんで、勉強させてるんですよ。」

大坂「べ…、ベンキョー?!」

 

 

 

 

 

 

 

嘉風「こう見えて、やればけっこう出来るヤツですよ。」

52代「まあね。」

大坂「・・・・・!」

 

 

 

 

嘉風が解説席に座る日がこようとは・・・。

 

 

必ず誰しも引退する日が来るものですが、嘉風に場合その日があまりに突然にやって来たものだから、周りはもちろんのこと、本人の心も準備が出来る間もなく引退の日を迎えてしまいました。

 

 

そもそも相撲への情熱が人一倍強い力士でしたが、未だ燃え続ける相撲の情熱、断ちきれぬ土俵への思いが放送席から伝わってきて、時々辛くなりました。

 

 

そんな気持ちを調和するのに今日の52代の軽薄と言えるほどの解説っぷりはちょうどよかった。

 

 

嘉風を大相撲解説者とするならば、52代は相撲愛好家。

 

52代が言っていた通り相撲への視点が全く違う。

 

でもそれでいいのです。

 

料理番組数あれど、料理愛好家・平野レミの役割というのも今や大きなもの。

 

52代の存在は今や大相撲文化の一つとなっています。

 

 

 

 

でもわかるわぁ、52代。

 

先場所の内容を忘れてしまうこと。

 

 

私は場所が終わってひと月も経つと、誰が優勝したかさえも覚えてないんですよ。

 

場所中は熱心に毎日見てるのに、終わってしまうと日ごとにその記憶が薄れていくんですよね。

 

やはり脳みそが劣化してるんでしょうね。

 

 

 

それからすると流石は嘉風。

 

研究熱心な姿勢な視点からの解説は、なるほど!と思わされること再三。

 

炎鵬攻略の解説なんて、もうそこら辺で止めないと炎鵬からクレームが入るよと言いたくなるほどでした。

 

 

 

だがしかし。

 

正代と隠岐の海の解説はいささか深読み過ぎではなかろうか。

 

正代が今日勝ったのは大翔鵬が正田の胸めがけて、両脇ガラ空きで飛び込んでいったからに過ぎぬように見えたぞ。

 

 

またあの隠岐の海に、1枚しかまわしを取らせぬ技などあろうはずもない(失礼)。

 

技巧派遠藤と四つに組むことで、なぜか相手も技巧派に見えてしまう目の錯覚だと思われます。

 

 

 

でも嘉風本当に相撲が好きなんですね。

 

「本当に相撲っていいですよ」

 

といった顔がとても幸せそうで、ちょっと目頭熱くなりました。

 

 

 

もう正面席には来ないなんて言ってましたが、そんなこと言わないで次からも正面席に座ってほしいものです。

 

元大関か横綱の席だとか言っていたけど、錣山だって元関脇。

 

全く遠慮することありません。

 

もう土俵で相撲をとることはかなわないけれど、その相撲への情熱を弟子たちや多くの人々に届けていってほしいと願います。

 

 

 

 

 


十日目 満身創痍

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令和元年 九州場所 十日目

 

 

技の神髄。

 

九州場所のレジェンド的存在、魁皇の上手投げ。

 

豪快で多彩に繰り広げられる魁皇の上手投げ。

 

なぜこの人が横綱になれなかったのかと、不思議に思うほどですがそれもこれも度重なる怪我。

 

まさに満身創痍の土俵人生でした。

 

 

 

 

【満身創痍】

吉田「力士って身体中、痛いところだらけなんでしょう?」

 

 

 

 

舞の海「えぇ、そうなんです。」

 

 

 

 

 

吉田「私もね、身体中・・・。」

 

 

 

 

 

 

吉田「痒いところだらけなんですよぉ。もう靴下のゴムが痒くって痒くって。」

舞の海「・・・・・・・。」

 

 

 

 

冬になると乾燥するわ血行は悪くなるわで、身体あちこち痒くなっておまけに粉まで吹いて、まさに満身創痍。

 

 

 

吉田さんのご尊顔ひさしぶりに拝見しました。

 

揉み上げ辺りが赤くなっているのはやはり乾燥によるかぶれですか?

 

加齢と共にどんどん身体から油分水分が蒸発してゆきますからね。

 

空気の乾燥には火の用心と十分な保湿です。

 

 

 

力士のしこ名と解説者の名前を言い違えたりと、いい間違いも随所に目立つ吉田実況ですが、吉田さんはいいですね~。

 

話しぶりにゆとりを感じられるのがとても好きです。

 

何も正確に言うのが良いアナウンスと言うわけじゃなし。

 

正確さだけを求めるのならAIに任せておけばよし。

 

その人にしか出せない味や間、懐の深さ、見識、含蓄などに聞いている人は共感したり安心感を覚えたりするのでしょう。

 

若手アナ衆よ。

 

失敗を恐れるな。

 

 

 

 

ところで吉田さん。

 

錦木のところで時天空がナントカカントカ言ってましたよね。

 

たしか1年ずっと負け越しを続けたのは時天空以来だとか言っていたような気がしましたが。

 

なんと!

 

時天空はそんな記録まで持っていたんですか!(笑)

 

すごいわ~時天空。

 

負けっぷりも規格外。

 

流石は時天空、スケールの大きさが違う。

 

 

錦木はそんな大記録に挑んでいたとは気が付きませんでしたが、錣山親方が言ってましたよ。

 

錦木は小手投げを忘れろって。

 

錣山親方は自分の弟子よりも、よその力士へのアドバイスの方が的確ですからね。

 

決め技小手投げは一旦締まっておいて、先に積極的に攻める様になれば時天空の偉大な記録を更新せずに済むかもよ。

 

 

 

 

今日の結びがなぜに碧山なのか全然ピンときませんでしたが、碧山が唯一白鵬に勝てた1勝が不戦勝というのがなんとも切ないものです。

 

 

このまま優勝争いは白鵬一本化となるのか。

 

明日から早くも終盤戦へ突入です。

 

 

 

 

 

 

初日 初仕事

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令和二年 初場所 初日

 

 

 

 

初春の初場所初日。

 

おめでたい正月明けの土俵には至る所に初物が。

 

 

 

 

【初仕事】

ガヤガヤガヤガヤ

 

 

 

 

 

 

照強「あ~・・・。」

 

 

 

 

 

照強「オレが露払いなんて夢みたいだ・・・。」

 

 

 

 

 

照強「あ、そうだ。横綱。」

 

 

 

 

 

照強「お駄賃、いくら貰えんスか。」

白鵬「・・・・・・。」

 

 

 

 

ピンチヒッターの露払いをしっかりと務めた照強。

 

初仕事へのお駄賃は、さていくら?

 

 

 

 

【How much】

吉田「さあ、気になる照強のお駄賃。」

 

 

 

 

 

吉田「一体いくら貰ったんでしょうか。」

 

 

 

 

小林「すいません、すいませ~ん。」

 

 

 

 

小林「で、お駄賃いくら貰ったの?」

照強「ボソボソボソ

 

 

 

 

小林「えぇ!一回でそんなに??」

 

 

 

 

 

 

露払いや太刀持ち手当ってあるんですかね。

 

 

それはともかくとして照強の露払いよりも、新入幕の霧馬山の大抜擢には意表を付かれました。

 

そうでした、そうでした。

 

鶴竜は陸奥部屋にもらわていったんでした。

 

新入幕メッセージではガッツポーズの出し方にすら戸惑っていた霧馬山でしたが、いやはや。

 

露払いも堂々たる姿。

 

土俵際の身のこなしも早くも鶴竜から伝授されていたのか、まるで土俵際の魔術師。

 

体つきも大きくなって、これには霧島も期待に胸膨らむ新年となったことでしょう。

 

 

 

 

年末に番付発表、正月を挟んで初日を迎える初場所は調整が難しいとのことですが、ただでさえ忙しい年末年始。

 

いろんな事に気をとられ、思わずうっかり。

 

忘れてしまうことは誰にだってあるものです。

 

 

 

 

【恥じらい】

炎鵬「・・・・・・。」

 

 

 

 

炎鵬「・・・!!!」

 

 

 

 

炎鵬「・・・ど、どうしよう・・・。」

 

 

 

 

 

炎鵬「脇のお手入れ・・・、忘れてた・・・。」

 

 

 

 

下世話な話ですが西洋の女性は男性の脇の毛が気になるらしいですね。

 

以前オリンピックで男子体操選手について、西洋の女性がつるつるの方が絶対いい!などと力説していたのを思いだしました。

 

まぁ人の好みはそれぞれで、他人からとやかく言われる筋合いのことではないと思うのですが、大相撲は自然のままでいいじゃないか!

 

 

 

そんな腋毛の処理も気になるオリンピックが今年いよいよ東京で開催されます。

 

白鵬は早くもオリンピックロスを気にしているようですが、野村萬斎氏は白鵬の土俵入りを叶えてくれるんでしょうか。

 

あれだけやる気満々なのに、よもや忘れられたりしやしないかと傍から勝手にハラハラしております。

 

半年先のオリンピックのよりも今はまず、今年最初の大相撲、15日間の熱い戦いに胸躍らせたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

二日目 表情

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令和二年 初場所 二日目

 

 

目は口程に物を言う

 

と言いますが、張り裂けた心の声は目や口だけにとどまらず顔全体の表情として溢れ出ます。

 

 

 

【表情】

「へっ。」

 

 

 

 

 

 

「あのエルボージジイを。」

 

 

 

 

 

「ついに仕留めてやったぜ!」

 

 

 

 

 

 

「キーッッ悔しいッ」

 

 

 

 

 

 

「あー、眠い・・・。」

 

 

 

やったぜ遠藤!

 

先場所の雪辱を見事果たした!!

 

 

先場所のあの一番。

 

私は特に白鵬は好きでも嫌いでもないけれど、あのエルボーバットはどうしてもいただけない。

 

現場で見ていましたが、あれはあまりに残忍だった。

 

テレビで見た時よりもさらに生で見た方があの瞬間はえげつなかった。

 

 

 

遠藤よ。

 

ようやった。

 

よう本懐を成し遂げた。

 

遠藤の名を呼ぶ異様な盛り上がりを見せた場内のボルテージは、まるで吉良を打ち取った赤穂浪士への歓声のようにも聞こえたよ。

 

そう言えば吉良邸は国技館すぐそばでしたよね。

 

 

 

しかし今日の遠藤のあの連続の攻め、攻めの早さったら、目の覚めるような相撲でした。

 

あれは二日目の取り組み再生数は初めて炎鵬の土俵を抜いて、一番となることでしょう。

 

 

 

すごいね遠藤。

 

ああいう動きを見ると、やっぱりキミはただのお茶漬けBOYじゃないんだね。

 

そういえば最近はお茶漬けよりも煮込みラーメンばっかりだったね。

 

でもラーメンなんて、煮込んじゃって本当においしいのかい?

 

 

 

 

 

 

足の怪我も癒えて調子を戻した遠藤の姿を見ると、「相撲は脚をで取るもの」という舞の海が受けた師匠の教えに実感がわきます。

 

 

師匠の教えというものはいつまでも心に残ってゆくものなのですね。

 

 

 

 

 

【教えを守って】

佐藤「相撲は脚で取るもの、と師匠から教わったそうですが・・・。」

 

 

 

 

 

佐藤「解説では何が大切ですか?」

 

 

 

 

舞の海「・・・・・。」

 

 

 

 

舞の海「口先ですね。」

佐藤「やっぱりね。」

 

 

 

 

 

 

暖冬の冬。

 

土俵の季節も2か月先取り。

 

荒れる初場所です。

 

 

 

三日目 続・波乱

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令和二年 初場所 三日目

 

 

 

暖冬の冬。

 

異常気象の季候。

 

初場所の三日目も依然波乱が続きます。

 

 

 

 

 

【駄々っ子】

付け人「おいで」

白鵬「ヤダ。」

 

 

 

 

 

付け人「おいでったら。」

白鵬「ヤダ!」

 

 

 

 

 

付け人「何むくれてるの?」

白鵬「だってさ・・・。」

 

 

 

 

 

 

白鵬「炎鵬ばっか、特別扱いでズルいんだもん!」

付け人「・・・藤井さん、リプレイしてやってください・・・。」

 

 

 

 

 

想定外の連続の黒星に白鵬、思わず駄々っ子に。

 

 

 

しかし昨日の遠藤といい、今日の妙義龍といい。

 

あれはまさに。

 

 

カチアゲをめぐる因果応報。

 

 

あの日あの時カチアゲで、瞬殺した相手に立てつづけの黒星。

 

この流れにはなにか、大いなる力を感じずにはいられません。

 

 

 

大いなる力。

 

土俵の中央に埋められた鎮めもの。

 

それを囲むように俵で区切らた4.55mの土俵の円。

 

ここにはやはり神がおわすのか。

 

 

 

土俵の神よ。

 

これも貴方の御心なのですか。

 

 

 

 

鏡山「やっぱり、今日の白鵬は。」

 

 

 

 

 

鏡山「昨日の負けを引きずってるって言うのか・・・。」

 

 

 

 

 

鏡山「ん?!」

 

 

 

 

 

鏡山「おぼっちゃまくんだ。」

藤井「違いますよ。」

 

 

 

 

 

いや。

 

そのサイドの刈上げ具合、絶対おぼっちゃまくんですよね。

 

 

土俵の神の導きでおぼっちゃまくんになっているのかどうかは分りませんが、藤井さんも仕切りへの厳しさは今年も依然変わりなし!

 

 

令和の世になっても通信規格が次世代になっても、藤井さんにはこれからもどんどん厳しいことを言い続けてもらいたい!

 

 

そしてその厳しさは遠慮せず年寄衆にも向けてほしいものです。

 

 

 

 

【無心】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

 

境川「ねえ、庄太郎さん。5千円貸して。」

庄太郎「ダメ」

 

 

 

 

境川「お願い!5千円だけ。」

庄太郎「ダメ」

 

 

 

 

境川「じゃあいい。」

 

 

 

 

 

境川「だったら1万貸して!」

友綱「なんで増えるんだよ。」

 

 

 

物言いの時は行司さんには発言権がないとか聞きましたが、庄太郎さんなんか話してましたね。

 

 

 

今年の大相撲界もきっと良いこと悪いこと色々あることでしょう。

 

時代と共に力士も変わり、見る側も変わります。

 

何を変えて何を守るべきか。

 

日々様々な決断を強いられながら暮らしているのは角界も我々も同じこと。

 

これからの時代にも大相撲が生き続いてくように、年寄衆には今日この日この時をしっかりと舵取りしていってほしいと願います。

 

 

 

明日は波に乗る乗る遠藤と貴景勝。

 

煮込みラーメンとんこつ味の遠藤となって熱戦となるか。

 

淡泊なさけ茶漬けの遠藤となってあっさり土俵を割るか。

 

 

 

さらに北勝富士は連日の横綱戦。

 

白鵬相手に今場所2個目の金星なるか。

 

 

 

序盤戦なのに血沸き肉躍る4日目です。

 

 

 

 

 

 

 

四日目 愛

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令和二年 初場所 四日目

 

 

 

日々、土俵や力士のそばで場所を支える呼び出し達。

 

土俵つくりや、太鼓、呼び上げ、土俵進行のサポートとその仕事は多岐にわたります。

 

呼び出し幸司曰く、

 

 

 

「お客さんの為じゃなく、力士のために働いている」

 

 

力士のために働く、と言い切るこの気概。

 

これを愛と呼ばす何と呼ぶのか。

 

 

呼び出しの相撲愛に包まれながら、15日間土俵の中で愛憎劇が繰り広げられます。

 

 

 

 

 

【抑えられぬ愛】

剣翔「千代丸たん」

 

 

 

 

 

剣翔「千代丸たん」

 

 

 

 

 

剣翔「大好きっ!」

 

 

 

 

 

ぶちゅ。

 

 

 

 

 

バシン。

 

 

 

 

 

 

なんですか?この小競り合い(笑)。

 

小競り合いのような内容の上に、甲山の京訛り解説による「目ぇ瞑ってますからね」のコメントで、本日一番笑わせていただきました。

 

 

私の身勝手な希望ですが千代丸たんと剣翔にはあまり強くなり過ぎず、ここら辺で時々笑わせてほしいと願っています。

 

 

 

 

 

 

 

【溢れ出る愛】

心様「ふんぬっ」

炎鵬「わぁ!!」

 

 

 

 

 

心様「Oh・・・」

 

 

 

 

 

心様「my・・・」

 

 

 

 

心様「Little boy!!」

炎鵬「はぁ?」

 

 

 

 

心様、溢れ出る父性愛。

 

 

いくら満身創痍の心様と言えども、炎鵬相手にはまるで高い高いのような吊り出しに。

 

炎鵬もあそこまで吊り上げられたら、そりゃあまわしも食い込みますよね。

 

 

 

 

 

影に日向になりながら、土俵と力士を守る呼び出しさん。

 

忙しい毎日。

 

つかの間の小休止です。

 

 

 

 

 

【一休み】

志朗「あー終わった、終わった。」

 

 

 

 

 

志朗「さてと。」

 

 

 

 

 

志朗「正月のおみくじでも見るかな。」

 

 

 

 

 

志朗「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

志朗「ウソだろ・・・凶だ・・・。」

 

 

 

 

 

私も凶引いたことあるんですよねー。

 

凶って文字を見ると一瞬時が止まりますね。

 

でも結局、凶でも大吉でも、末吉でも書いてあること適当にしか読まないから、何の為にもならないんですよね。

 

木に結び付けて、次の瞬間にはイカ焼きとかに目がいってるのでそもそも引く意味ないのかも。

 

 

 

 

休場の白鵬、連敗が止まらぬ鶴竜。

 

今年も早くも横綱不在の気配が満ち満ちてきました。

 

 

そんな不穏な空気の中、豪栄道が伝家の宝刀・首投げで今年初めての初白星を得ました。

 

あまりの鮮やかな逆転に戸部ちゃん、

 

「出ました!首投げー!!」って大声で叫んでましたよね(笑)

 

周りは勝手に豪栄道の得意技のように見てますが、あれは本来万事休すの時の捨て身の技。

 

本人も決して出したくて出してるわけではないのでしょう。

 

たしか今場所はカド番だった豪栄道。

 

時々伝家の宝刀を抜きながら、荒れ狂う初場所を乗り切っていってほしいと思います。

 

 

 

 

 

五日目 思わぬ展開

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令和二年 初場所 五日目

 

 

 

両横綱不在が早くも現実となった序盤戦最終日。

 

 

 

誰が今場所の主役となるのか。

 

土俵は今日もドラマチックです。

 

 

 

【思わぬ展開】

松鳳山「お前に話したいことがあるんじゃ。」

炎鵬「何ですか?」

 

 

 

 

 

松鳳山「実はな・・・。」

 

 

 

 

 

松鳳山「オレ・・・。」

 

 

 

 

 

松鳳山「お前の兄さんなんじゃ!」

炎鵬「えぇ!!」

 

 

 

 

 

松鳳山「ユウヤ!」

炎鵬「に、兄さんっ!!」

 

 

おやおや。

 

この二人、本名が同じユウヤなんですね。

 

Wユウヤでダブルユー(古!)

 

 

炎鵬、初めて松鳳山に勝てて良かったね。

 

 

 

 

思わぬ展開と言えば今日のこの一番。

 

まさかこの人が肘を畳むなんて。

 

 

 

【思わぬ展開Second】

ダーーン

 

 

 

 

隠岐の海「・・・・・・。」

 

 

 

 

隠岐の海「・・・・・・あら・・・?」

 

 

 

 

 

隠岐の海「・・・ない・・・。」

 

 

 

 

隠岐の海「カチューシャが・・・ない・・・。」

 

 

 

 

 

おぉ~~い。

 

隠岐の海、大丈夫か?

 

まさかオッキーが頭から落ちるなんて夢にも思わなかったよ。

 

そんなガッツを秘めていたなんて。

 

 

しかしそんな隠岐の海の予想だにせぬガッツのおかけで、豪栄道1勝4敗の大ピンチ。

 

あまりのショックに若干瞳孔が開き加減になっていましたが、大丈夫でしょうか。

 

怪我の具合の云々はもうどうしようもないこと。

 

ここはあれこれ考えず腹をくくって出たとこ勝負が宜しかろう。

 

 

 

 

今日の大一番。

 

朝乃山と遠藤戦。

 

今日の取り組みを見る限りでは遠藤が一枚も二枚も上手でした。

 

腰の寄せ、足の運び、差し手の使い方。

 

遠藤の攻めは洗練されていました。

 

今場所はいつになく好調を維持している遠藤。

 

52代の迷惑な発言に呪いをかけられぬように、馬耳東風、馬の耳に念仏で、10日間我が道を行くがよい。

 

 

 

 

 

 

驚きは全勝の正代。

 

目の覚めるような立ち合いの踏み込みと出足。

 

よく似てるけど違う人なのかと思ったよ。

 

 

 

今場所は何やら気合がのっているようですね。

 

もしかして熊本の聖火ランナーに選ばれたからですか。

 

地元のニュースで正代が選ばれたと聞いたとき、なぜか家族全員で爆笑しました。

 

 

 

でも考えてみれば力士も同じアスリート。

 

正代のアスリート魂に聖火が火をつけたのなら、2020はいい転機の年となるでしょう。

 

呼び出しさんにも敬意を払うまっすぐな心に強い精神が合わされば、きっと大きな飛躍を遂げることができるはず。

 

 

時天空もきっと期待しています。

 

 

 

初場所は初優勝が出やすい場所。

 

誰もが優勝の可能性あり。

 

中盤戦はどう動いていくのか。

 

読めない初場所が続きます。

 

 

 

 

六日目 伊勢ケ浜

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令和二年 初場所 六日目
 
 
 
 
 
暮れ大掃除に部屋の片づけをしたんですが
 
 
ゴチャゴチャゴチャゴチャした棚の中から
 
 
 
 
 
こんなの出てきました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
伊勢ヶ浜缶バッチ。
 
 
 
 
 
 
何年か前に作ったのをすっかり忘れて放り込んでました。
 
 
 
日頃しないピアスや髪留めの中に紛れて、
 
この顔が出てきた時はビクッとしました。
 
 
 
すごい顔して睨んでるから。
 
 
何年も入れっぱなしで相当怒っていたのですね。
 
 
申し訳ない親方。
 
 
 
 
でも暮れに偶然出てきたのは偶然ではなく
 
初場所TV解説復帰の予兆だったのかもしれませんね。
 
 
 
 
 
ところでこの缶バッチどうやって使いますかね。
 
人にあげるために作ったので自分では使ってないんですよね。
 
 
 
 
 
 
缶バッチのオシャレな使い道・・・・。
 
 
 
 
 
 
やはり缶バッチときたら帽子ですか。

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
結構かわいくないですか?
 
 
 
 
伊勢ヶ浜にニット帽。
 
 
この冬のトレンドコーデになるか。
 
 
 
 
 
 
 
追伸:今日の放送、ほとんどうたた寝してました。ごめんなさい。
 

 

七日目 35年

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令和二年 初場所 七日目

 

 

 

両国国技館落成から35年。

 

 

時は移ろい昭和から、平成、そして令和へと。

 

 

国技館周辺の様子もずいぶん昔と変わりましたが、緑青の屋根は今も変わらず。

 

日本の国技・大相撲の聖地、国技館は今も昔も力士たちの汗と涙を見つめています。

 

 

 

 

35年という歳月は人を成長させもしますが、歳月に影響を受けない人もたまにいます。

 

 

 

 

 

【今も昔も】

吉田「さて、国技館も35年。」

 

 

 

 

 

 

 

吉田「この35年間、私たちの社会は多くの変化を繰り返しながら現在に至るわけですが。」

 

 

 

 

 

 

 

吉田「未だかつて、放送中に堂々と。」

 

 

 

 

 

 

吉田「頬杖を突く出演者が、この人の他にいたでしょうか。」

 

 

 

 

 

 

吉田「あなたのことですよ。北の富士さん。」

52代「ほえ?」

 

 

 

 

わざわざ再度取り上げた、35年前の親方姿。

 

 

 

 

 

 

 

今と変わらず、どこか無責任そうな顔です(笑)

 

 

 

 

とは言え、横綱も二人も育てた敏腕親方。

 

52代は時代の申し子を世に出した、時代の立役者です。

 

 

その後の人生はさらに華やかに転身。

 

大相撲解説者という新たなフィールドに降り立って、自分の価値を確立していきました。

 

 

適当そうに見えても先を見る目は厳しいものがあるのでしょう。

 

 

土俵においては綱を張り、部屋をもっては横綱を二人も育て。

 

セカンドキャリアも実に華々しく、52代のこの35年は実に変化に富んだものでした。

 

 

 

素晴らしき哉人生。

 

 

これからも52代らしく適当に軽やかに、自分が好きなように楽しんでほしいと思います。

 

 

 

 

国技館よりずっと後に生まれた正代。

 

残念だったね。

 

豪栄道の時代の波にのみ込まれまいする必死の気迫に負けました。

 

 

 

豪栄道は8回もカド番からの脱出経験があるんですね。

 

まるで平成の脱出王。

 

 

しかし、それはそれですごい精神力です。

 

生きた心地のしない15日間を8回、120日間も過ごしているのです。

 

きっとほかの力士がたどり着かなかった境地や葛藤があるはず。

 

余計なことを考える余裕なんてないでしょうが、その120日間は必ず自分の中に何かを残しています。

 

 

 

自分では気づかないタフな魂。

 

窮地に臨む勇気。

 

折れない心。

 

 

 

 

 

辛い経験の方が後の人生には大きな財産になります。

 

豪栄道の8日間は必ず自身の血となり肉となるはずです。

 

頑張れ、豪栄道。

 

 

 

優勝争いは全勝がいなくなり全部で5人。

 

優勝ラインは2,3敗かと予想しますが、今場所のダークホースと言っては失礼になるのが遠藤の活躍。

 

何だか不気味なほど相撲に集中、そしてキレがあります。

 

初場所は初優勝が出やすいという噂に、まさか!もしかして?と期待もチラチラ。

 

 

 

明日は話題の炎鵬戦。

 

看板力士の対決は四股名があまりに似ているだけに、声援がどんな風に聞こえるのかも楽しみです。

 

 

 

 

 

中日八日目  神髄

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令和二年 初場所 中日八日目

 

 

 

 

 

「神髄」、それは

 

 

ものごとの本質。

 

その道の奥義。

 

 

 

 

 

 

 

【神髄】

 

 

 

 

 

 

 

大坂「なるほど。つり出しの神髄は下半身にあり、と・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

春日野「大坂さん、私、分りましたよ。」

大坂「何がですか?」

 

 

 

 

 

 

春日野「霧島解説の神髄・・・。」

 

 

 

 

 

 

春日野「それは・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

春日野「あの喋りも字幕あれば何とかなるってことです。」

大坂「たしかに!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あの喋りで男・霧島、本日八日目はラジオ解説の担当です。

 

 

 

 

 

 

しかし本当にかっこいいですね、男・霧島。

 

 

 

 

この顔であの喋り。

 

そのギャップたるや大きなものがありますが、モタつく喋り方も一度聞くと癖になるような不思議な魅力も漂わせています。

 

 

 

だけど入門直後の男・霧島。

 

 

細いにも程があるくらい痩せていましたね。

 

 

 

 

 

あばらの数が数えられるほどじゃないですか(涙)

 

 

 

 

この身体で入門して稽古で体を作りながら、鋼の鎧を身につけ大きくなっていったことを改めて思うと、霧島の努力は並大抵のものではなかったでしょう。

 

 

 

200㎏はつり出すことが出来たという自信も、強靭な下半身のなせる業。

 

つり出しは誰でも身につけることのできる技でもないですが、舞の海が言う通り力士の大型化で、技の数が減少して相撲の魅力が損なわれるのは大変残念なことです。

 

 

怪我も多くなっている今、体重管理の取り組みを行ってほしいと希望いたします。

 

 

 

 

 

 

今日の注目の一番。

 

炎鵬と遠藤戦。

 

炎鵬を呼んでいるのか遠藤を呼んでいるのか、両者への声援がない交ぜになる中。

 

今日の遠藤は警戒しすぎたのか。

 

炎鵬がうまくコントロールしたのか。

 

終始、炎鵬ペースで相撲は進んで遠藤2敗目。

 

 

優勝の行方のためには今日は遠藤に勝ってほしかったけど、炎鵬も5枚目で星を五分で折り返すのは大したものです。

 

明日の再生回数1位確定です。

 

 

 

 

 

 

ということで、中日八日目。

 

 

明日から場所は後半戦。

 

 

星を整理すると。

 

 

 

 

1敗勢は・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

大関貴景勝

 

 

 

 

 

 

 

 

まさかの正代

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

 

 

 

 

おてもやん

 

 

 

 

まだまだ優勝の行方は分りません。

 

 

 

九日目 やった!

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令和二年 初場所 九日目

 

 

 

今日から場所も後半戦。

 

優勝争いが混沌とする中、結びの一番。

 

1敗争いを制したのは、まさか!まさかの・・・・・・。

 

 

 

 

【やった】

やった!

 

 

 

 

 

 

やった!!

 

 

 

 

 

 

やった!!!

 

 

 

 

 

 

 

やったよー!!!

 

 

 

 

 

 

ピカ!!

 

 

 

天孫降臨!!!

 

 

 

 

 

おい、あんまり浮かれすぎるなよっ!

 

 

 

 

 

 

ハイ・・・。

 

 

 

 

 

 

駆け出す正代の背中を時天空が見つめているように感じました。

 

 

きっと共に今日の勝ち越しを祝っていることでしょう。

 

でも口うるさい時天空の事ですから必ず、「気を引き締めろ」と厳しいことも言っているに違いありません。

 

 

 

今場所の正代の活躍は熊本県人でも正直言って、いまだに半信半疑です。

 

いつだったか、ずっと10日以上負けが込んだ時久しぶりに1勝をあげた支度部屋で、人目もはばからずおいおいと泣いたと聞きました。

 

人目もはばからず泣けるというのは物事に一生懸命取り組んでいる証拠。

 

心が豊かな証拠です。

 

正代の良い所は心にゆとりを感じることです。

 

緊張の糸を張り詰めるときも必要ですが、いつも張り詰めていると糸は簡単な衝撃で切れてしまいます。

 

緩みやゆとりは衝撃の緩衝材。

 

緩みすぎて時々歯がゆくもありますが、大らかな心は大きな器を育みます。

 

 

後半戦も時天空の教えを胸に、伸び伸びと力を出し切れ!

 

 

 

 

 

1敗の平幕力士がもう一人。

 

 

 

 

おてもやん、あんた此の頃

 

勝ち越したではないかいな

 

勝ち越ししたこたぁ したばってん

 

今場所は 幕尻だるけん

 

まあだ 上位(うえ)とはせんじゃった

 

~熊本民謡 おてもやんより~

 

 

 

徳勝龍よ。

 

「最後まで自分らしく」って、おてもやんらしさを追求するって事かい?

 

 

 

 

 

今までにない異色の優勝争いが繰り広げられる初場所。

 

この人の愛くるしさは誰にも止められない。

 

 

 

 

 

【甘えん坊】

太田「優勝争いの先頭が平幕二人。どうなるんでしょうねぇ~。」

 

 

 

 

 

 

 

高砂「太田さん・・・。」

 

 

 

 

 

 

高砂「太田さん・・・」

太田「はい?」

 

 

 

 

 

高砂「抱っこ。」

太田「は?」

 

 

 

 

 

太田「だ、抱っこぉ~~?!」

高砂「ぶぅ。」

 

 

 

 

ちょっとお聞きになりました?

 

親方が咳き込んだ時、マイクが拾った小さな小声。

 

「エヘン虫が」って!!!

 

エヘン虫って、もう!

 

高砂ちゃんったら!!!

 

 

この可愛らしさのためにも朝乃山、何が何でも今場所は二桁以上を頼む!!

 

 

 

 

ところで今場所の国技館。

 

去年とはちょっと違いますよね。

 

 

 

 

【リフォーム】

「・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「壁、きれいになってる・・・。」

 

 

 

破れてたり擦れてたり。

 

奥通路の壁はボロボロでしたよね。

 

薄暗く映る様子は荒んだように映っていました。

 

国技館収入は貸し出し料も大きいと聞いたことがあります。

 

そう、国技館自体が大切な商品。

 

大切に扱って、気持ちよく使ってもらおうではないか!

 

 

 

 

場所は混とんと興奮を巻き込んで、場所は明日10日目です。

十日目 立役者

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令和二年 初場所 十日目

 

 

 

 

今日で中盤戦も終了。

 

いよいよ初場所は残り5日。

 

優勝争いの先頭をゆく、場所の立役者。

 

燃える闘志を胸に今日も土俵に上がります。

 

 

 

 

【闘志】

正代「あ~あ・・・。」

 

 

 

 

 

 

正代「爪も切ったし・・・。」

 

 

 

 

 

 

正代「歯も磨いたし・・・。」

 

 

 

 

 

 

正代「やることないなぁ~・・・。」

 

 

 

 

 

 

正代「・・・そうだ・・・。」

 

 

 

 

 

 

正代「優勝でもするかな・・・」

 

 

 

 

 

 

そうそう。

 

その意気その意気。

 

 

松鳳山を根こそぎ持っていくような恐ろしい右はずの力。

 

君はそんな力を秘めていたのか。

 

入門6年経ってなお、計り知れないその実力。

 

残り5日私たちは、未だ見たことのない正代の真の力を目撃するのか。

 

 

 

 

しかしもう一人の立役者も唯我独尊。

 

我道を爆進中。

 

 

 

【おても爆走】

千代丸「イヤ~~~!」

 

 

 

 

 

 

千代丸「助けてぇ~~!」

 

 

 

 

 

 

千代丸「おてもやんが。」

 

 

 

 

 

 

 

千代丸「追ってくる~~!!」

おてもやん「あかちゃかべっちゃかちゃかちゃかちゃ」※おてもやん歌詞より

 

 

 

 

これはなかなか割りを組むのが難しくなってきました。

 

5日間の間に正代との直接対決をいつもってくるかによって、場所の盛り上がりも優勝の行方も変わりそうです。

 

何でも幕尻優勝は過去に1度あったとか。

 

幕尻優勝の貴重な芽を大切に育ててほしい気もする終盤戦。

 

 

 

 

しかしやはり優勝争いのカギを握るのは大関貴景勝。

 

今日炎鵬が波乱を起こすことが出来れば、平幕優勝が現実味を帯びてきます。

 

 

 

【エチケット】

炎鵬「・・・お昼のペペロンチーノ、美味しかったなぁ~。」

 

 

 

 

 

 

炎鵬「ペペロンチーノ・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

炎鵬「ハ―――。」

 

 

 

 

 

炎鵬「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

炎鵬「ニンニク臭ッ。」

 

 

 

 

 

炎鵬はフランスパンやパスタが好きで、白ご飯が苦手だそうですね。

 

ママ白鵬から食事中「白飯食え」と口うるさく言われているとか。

 

わかるわぁ炎鵬、その気持ち。

 

私も子供の頃白ご飯あんまり好きじゃなかったもの。

 

でも年取るにつれてパンや麺も好きだけど、いつの間にかご飯大好きになりました。

 

口うるさいママ白鵬から無理やり食べさせられては、いつまでたっても好きになれないかもしれませんが、炎鵬もいつかご飯好きなります。

 

だから疲れた時は好物のフランスパンでもこっそりかじって英気を養ってください。

 

でもきっとママ白鵬は地獄耳。

 

フランスパンをかじる音には注意して。

 

 

 

さすが大関貴景勝。

 

落ち着いて炎鵬をさばいて2敗をキープ。

 

やはり優勝の本命は依然この人か。

 

 

 

先が読めないって面白い。

 

そうつくづく感じる初場所も明日からいよいよ終盤戦です。

 

 

 

 

 

十一日目  先頭の二人

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令和二年 初場所 十一日目

 

 

 

終盤戦に突入した前半戦。

 

前半戦、この人の一挙手一投足に注目が集まります。

 

 

 

 

【ライフスタイル】

グビグビ

 

 

 

 

 

 

グビグビ

 

 

 

 

 

付け人「マイボトルに。」

 

 

 

 

 

 

付け人「マイ塩・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

付け人「時代はまさにエコっすよ。」

 

 

 

 

 

2020年はプラスチックごみ削減へ。

 

 

マイ箸、マイボトル、マイバック。

 

暮らしの中のエコロジー。

 

土俵では、もちろんこれも持参です。

 

 

 

 

【マイタオル】

徳勝龍「さ、いくか。」

 

 

 

 

 

 

 

サッ

 

 

 

 

 

バサッ

 

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「・・・・・・。」

 

 

 

 

徳勝龍「・・・タオル、臭っ。」

 

 

 

 

 

 

おいおい。

 

すごいなおてもやん。

 

今日も止まらぬ10勝目。

 

危ういところで勝ち星を拾ったものの、これも今場所のツキがなせる業なのか。

 

 

 

 

 

対する後半戦の注目力士。

 

終盤戦に入っても相変わらずの飄々顔。

 

何かを気にして相撲がとれるタイプじゃないと嘯きますが、気にしないつもりでいても気にしてしまうのが人間って奴じゃあないのかい。

 

 

 

 

【自然体】

「あ~あ・・・。」

 

 

 

 

 

ブ。

 

 

 

 

ブ。

 

 

 

 

「お客さん・・・、すみません・・・。」

 

 

 

 

 

 

ヨカヨカ。

 

出物腫物ところ選ばずタイ。

 

 

今日は押され危うし!の土俵際を逆転の押し出し10勝目。

 

正代、今場所の様子はただ事じゃないね。

 

 

 

相変わらずの

 

 

顎をあげて♪

 

胸を出して♪

 

ワン・ツーワン・ツー♪ (水前寺清子365歩のマーチより)

 

 

な立ち合いなのに、前に出る力がここまで大きく人を変えようとは。

 

 

 

でもここまで来たんです。

 

このまま残り4日。

 

 

休まないで歩け~♪ 

 

ソレ! ワン・ツー ワン・ツー♪

 

 

 

 

 

しかし。

 

ただ事じゃないワンツーパンチを1敗差で追う大関が静かに見つめていました。

 

 

 

 

 

【基本】

 

 

 

 

 

 

付け人「大関・・・・・・。」

 

 

 

 

 

付け人「なんで今頃・・・。」

 

 

 

 

付け人「ラジオ体操第一なんスか。」

♪チャラララララ~~ララン

 

 

 

 

体を回す運動です。

 

出来るだけ腕を伸ばして大きく回しましょう。

 

by 多胡肇

 

 

 

明日は

 

 

おてもやんに2敗の輝

 

ワンツーパンチに阿炎。

 

 

何かが起きそうな予感もする、12日目です。

 

 

 

 

 

 

 

十二日目 春

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令和二年 初場所 十二日目

 

 

 

 

今日は生暖かい空気に覆われて、気温はなんと20度近く。

 

梅の花も咲きはじめ、これはもう季節は春。

 

 

 

 

【春の訪れ】

竜電「あ!」

 

 

 

 

 

竜電「カエルだ!」

 

 

 

 

竜電「あれ?」

 

 

 

 

 

 

竜電「なんだ、千代丸か・・・。」

千代丸「ケロロ」

 

 

 

 

そんなカエルのようなまわししてるから。

 

 

今年の啓蟄は3月5日。

 

こんなに暖かいと啓蟄を待たずいろんな生き物が目を覚ましてしまいます。

 

 

 

 

 

 

【口笛】

徳勝龍「ピーピーピー」

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「ピーピー・・・」

 

 

 

 

 

徳勝龍「ハッ・・・しまったッ!」

 

 

 

 

 

徳勝龍「夜に口笛吹くとヘビが・・・来る・・・。」

 

 

 

 

 

危ない危ない。

 

もう少し遅かったらヘビが来てたよ。

 

ヘビを寄せつつ徳勝龍、11勝目。

 

ヘビを引き連れながら先頭を走ります。

 

 

 

 

 

それにしても「早すぎる春の訪れは、山里の動物たちにも変化をもたらしているようで。

 

 

 

 

 

【きつねと】

ハッケヨイ・・・・・・

 

 

 

 

炎鵬「え・・・!」

 

 

 

 

炎鵬「ちょっと待って・・・!」

 

 

 

 

 

炎鵬「たぬきって緑じゃないの?」

 

 

 

 

 

赤いきつねと緑のたぬき♪

 

 

もう緑の締め込みはしないのかい?

 

 

 

 

精神面で疲労を感じ始めた正代。

 

15日間に及ぶ戦いは心身ともに大きなダメージを与えます。

 

そんな一人土俵で戦う力士を、陰になり日向になりながら支える人がいます。

 

それが付け人です。

 

 

 

 

 

 

【付け人】

正代「じゃあ、行ってきます。」

付け人「行ってらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 

正代「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

正代「あの・・・。」

 

 

 

 

 

 

正代「終わるまで、待っててよ。」

付け人「ハイ…、ハイ。」

 

 

 

 

 

さて。

 

付け人はちゃんと待っているのか。

 

 

 

 

 

 

【視線の向こう】

「よし。早いとこ相撲とって・・・。」

 

 

 

 

 

 

「さっさと帰ろう。」

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

「おい!先に帰るなよ!」

 

 

 

 

ついこの前まで正代も時天空の付け人をしていたのに。

 

いつの間にかこんなに立派になっちゃって(涙)。

 

時天空の背中をタオルで拭いていたのはつい先場所のことのようです。

 

 

 

 

 

残り3日。

 

正代の相撲に時天空のご加護がありますように。

 

 

 

十三日目 あのポーズ

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令和二年 初場所 十三日目

 

 

 

 

人の心は移ろいやすく、様々な流行廃りを繰り返しながら時はめぐっていきます。

 

 

 

 

 

【自撮り】

52代「最近スマホにしたんだけどさ。」

 

 

 

 

 

52代「自撮りに凝っちゃってね。」

大坂「はー、自撮り。」

 

 

 

 

 

52代「見たい?私の自撮りポーズ。」

大坂「見たいです。」

 

 

 

 

 

52代「ハイ、チーズ」

大坂「うわ、めっちゃ可愛い!」

 

 

 

 

 

今は顔に傾けてピースするのが主流のようで。

 

私が幼少のみぎりは、写真と言えば親が庭先で撮るスナップ写真。

 

直立不動で体に平行したピースサインが相場でした。

 

それが今やカメラは日常の中に溶け込み、自分で自分をよりよく映す自撮りはもとより、プロ顔負けのフォトジェニックな写真など。

 

SNSの普及によって写真の技術は格段の進化を遂げました。

 

 

 

写真は時代の映し鏡。

 

今場所、時の人のこのポーズ。

 

毎日見てたら、あれを思いだしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間いっぱいの塩。

 

 

徳勝龍の気合を込めるこのポーズなんですが。

 

 

 

これってあれですよね。

 

 

 

あれってアレです。

 

 

 

 

 

 

 

原監督のグータッチ

 

 

 

 

 

12勝目をあげた快進撃の徳勝龍。

 

原監督のグータッチで進撃の巨人となるか?

 

 

 

 

もう一人、快進撃を続ける正代。

 

今日は西の土俵溜まりに腰をおろします。

 

 

 

 

 

 

【望郷の念】

正代「あー。」

 

 

 

 

 

 

正代「今日も盛況だなぁ。」

 

 

 

 

 

正代「ん・・・・・?」

 

 

 

 

 

 

正代「あのぉ・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

正代「玉垣さん・・・、何でここにおるとですか?」

玉垣「魁皇の代わりばしよるとたい。」

 

 

 

 

 

ヨカッタな、正代。

 

同郷の親方が隣にいてくれて。

 

懐かしい熊本弁で話に花も咲いたことでしょう。

 

 

 

しかし恐ろしいかな。

 

ここで録画が終わっておりました(涙)

 

が、NHKお勧めの大相撲取り組み動画のおかげで12勝目を観ることができました。

 

便利な世の中になったものですね。

 

今場所から追加された取組結果を「表示する」「表示しない」ボタンも使わせてもらいましたよ。

 

とても使いやすく出来ていました。

 

 

 

 

明日はいよいよ正代に徳勝龍の直接対決。

 

貴景勝も10番の勝ち星をかけて挑む朝乃山戦。

 

これは明日は今場所のクライマックス!

 

 

平幕優勝の行方、千秋楽に向けていよいよカウントダウンです。

 

 

 

 

追伸:荒鷲、お疲れさまでした。荒鷲のへそ塩好きでした。

 


十四日目 天覧相撲

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令和二年 初場所 十四日目

 

 

 

 

抜き打ち天覧相撲(告知してあったの?)。

 

令和の御代も、陛下をエスコートするのは理事長八角信芳です。

 

 

 

 

 

【エスコート】

八角「どうぞこちらです。」

 

 

 

 

 

 

八角「これらは私の子分です。」

 

 

 

 

 

しずしず

 

 

 

 

しずしず

 

 

 

 

 

 

八角「あ。」

 

 

 

 

 

 

八角「この変な頭は違います。」

田子ノ浦「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

これは陛下にお目汚し。

 

どっか見えぬところに隠しておきなさい。

 

 

 

 

 

思いもかけず華やかな14日目となりましたが今日一番の大勝負、平幕優勝に望みを賭けたおてもやんとワンツーパンチの一番を陛下はご覧になれずに残念無念。

 

 

しかし初優勝への無念思いは明日千秋楽までつながります。

 

 

 

 

【皮算用】

「ゴニョゴニョゴニョゴニョ」

 

 

 

 

 

 

正代「えぇ!本当?」

付け人「本当っス」

 

 

 

 

 

 

付け人「三賞、三つ取ったら600万ッス。」

 

 

 

 

 

正代「おいおい・・・。」

 

 

 

 

 

正代「こんなおいしい話、誰も聞いてないだろうな・・・。」

付け人「でも、まだ優勝狙えるんスよ。」

 

 

 

 

そうだよ、正代。

 

まだ優勝の目はあるんだよ。

 

今日は徳勝龍の神がかりな突き落としに敗れはしましたが、明日本割で勝つことが出来れば、優勝決定戦へ望みはつながります。

 

 

 

 

プレッシャーに弱いなんて落ち込まんでヨカ。

 

傍から見ればプレッシャーとは無縁のように見えるばい。

 

でも人間だけんここ一番は硬くもなるタイ。

 

そぎゃんときは相手も同じって思いなっせ。

 

みんな自分と同じように緊張して硬くなっとると思うと、少しは気も落ち着くどタイ。

 

 

でも明日は用心しなっせよ。

 

もう知っとるだろうけど明日は御嶽海だん。

 

あん人は注目力士に横槍入れるとが、だいぎゃな好いとらすもん。

 

注目力士は大好物タイ。

 

もう格上力士と注目力士はちゃんこよりも好いとらす。

 

今場所は足ば痛しゃしとらすように見えるバッテン、ありゃ眉唾よ。

 

明日の土俵に上がったらそぎゃんとも忘れて、膝も腰もよーっと落として差し手ば入れてこらすよけん、怪我への遠慮はせんでヨカ。

 

いつものごつ、胸ば張って顎ば上げてでんヨカけん、思いっきりいきなっせ。

 

前に出ることしゃぎゃ忘れんなら、きっと正代の勝つよ。

 

あとは運を天に任せてあとはどうなっときゃあなろたい。

 

 

※ここまでアクの強い熊本弁を話す人は実際にはほとんどいません。

 

 

 

 

 

 

初場所も14日目。

 

場所の疲れもピークに達し、力士には大きな疲労がたまっています。

 

 

 

 

 

 

【疲労困憊】

炎鵬「ガーガー」

 

 

 

 

 

炎鵬「ガーガー」

 

 

 

 

 

炎鵬「・・・ンガ・・・。」

 

 

 

 

 

炎鵬「し、しまった・・・!」

 

 

 

 

 

 

炎鵬「寝過ごしたっ・・・!」

心様「Oh・・・little boy もオツカレネ。」

 

 

 

 

 

炎鵬よ。

 

アンタはほんとにようやっとるよ。

 

 

 

意外な力士の活躍で盛り上がりを見せた初場所も、ついに明日はいよいよ千秋楽です。

 

 

 

 

千秋楽 初めての優勝

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令和二年 初場所 千秋楽

 

 

 

 

おめでとう!徳勝龍!

 

 

 

 

熊本県人の私は正代を応援していたけれど、渾身の相撲に感動しました。

 

優勝を決めた一番は、今場所随所に見られた神がかり的な突き落としではなく、魂のこもった右上手。

 

しっかりと握りしめた右の上手に、徳勝龍の15日間内に秘めていた闘魂が満ち溢れていました。

 

 

 

 

幕尻力士の優勝は20年ぶりとのことですが、この快挙そうそう出来ることではありません。

 

胸を張って幕内優勝の名誉を味わってください。

 

 

 

 

幕内優勝力士にだけ許される名誉。

 

それは大いなる戦いを制した者だけに贈られる、貴重な品々。

 

 

 

 

【貢物】

ザワザワ

 

 

 

ガヤガヤ

 

 

 

「・・・?」

 

 

 

 

 

「・・・・・・。」

 

 

 

徳勝龍「マカロン・・・、なかったよな?」

付け人「そうっスね。」

 

 

 

 

 

幕内優勝を果たしたものしか口にすることが許されない、フランス大使館から贈られしマカロン。

 

その甘美な味は角界中に漏れ伝わり、今や多くの力士の憧れのスイーツに。

 

 

 

 

 

【割り当て】

徳勝龍「俺が1個やろ。」

 

 

 

 

 

徳勝龍「嫁さんに1個やろ。」

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「父さん、母さんに1個やろ。」

 

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「親方に1個やろ。」

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「マカロン、足りるんかいな・・・。」

 

 

 

 

 

 

おい、フランス人よ。

 

マカロンはいくつ入りなんだ。

 

 

 

 

 

そんな魅惑のマカロンを受け取るべく、表彰式に臨む徳勝龍。

 

土俵を下りても気を抜いてはいけません。

 

 

 

 

【誘導】

若者頭「実はな、徳勝龍。」

徳勝龍「はい。」

 

 

 

 

 

 

若者頭「実はな、表彰式は別のところであるんじゃ。」

徳勝龍「え。ホントですか!」

 

 

 

 

 

 

 

若者頭「土俵の向こうに出口あるじゃろ。あの出口をまっすぐ進んで。」

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「あの出口をまっすぐ?」

 

 

 

 

 

 

若者頭「そうしたら表の通りに渡って・・・。」

呼び出し「・・・た、大変だ・・・!」

 

 

 

 

 

 

若者頭「最初の四つ角を右に曲がって、3個目の信号を・・・。」

呼び出し「騙されてるっ!」

 

 

 

 

 

マカロン落としてましたが、割れてなかったかい。

 

 

 

 

ところで優勝力士の特権と言えば、東の方屋の奥、上座。

 

 

幕尻力士などと遠慮は無用。

 

堂々と悠々と腰を下ろそうではないか。

 

 

 

 

 

【指定席】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

 

 

若者頭「さ、どうぞ上座へ。」

 

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「え~。ちょっと。」

 

 

 

 

 

 

 

徳勝龍「なんで、この人いるのぉ~。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「あん?」

※画像お借りしました

 

 

 

 

 

支度部屋の奥と言うと、この人がいつもいるような気がして、一瞬の緊張が走ります(笑)

 

 

 

でも今場所は横綱いなくてもかなり面白い場所でした。

 

 

というか、横綱がいなくなって重石がとれて風通しが良くなったからか、爽やかで軽快な風が通りました。

 

 

 

 

思わぬ力士の活躍。

 

小気味いい取り組み。

 

若手の台頭。

 

世代交代。

 

 

それらには喜びばかりでなく、辛い現実も混ざる悲喜こもごもな場所となりましたが、いつの場所でも半分の力士が笑、い半分の力士は泣くのが勝負の厳しさ。

 

常に喜びと悲しみは背中合わせです。

 

 

 

 

その喜びの中に復活の照ノ富士、怪我が癒え始めた宇良の姿を見ることが出来たのも嬉しいことでした。

 

 

怪我は力士につきものですが、なるべく怪我の少ない大相撲であることを願います。

 

今年に入って舞の海や52代も再三口にする、力士の大型化。

 

ここに怪我の増加、通り組みの単調化の大い原因が潜んでいます。

 

押し相撲が相撲の基本であることはもちろんわかっていますが、土俵は丸い。

 

丸い土俵を上手く使うことが出来る身体作りに取り組んでほしいと思います。

 

この先10年20年と、多彩な取り組みが見られる大相撲であるために、小さな一歩を今踏み出そうではないか。

 

そこのところ一つ頼みよ、八角信芳。

 

 

 

 

 

でも今場所は本当に面白かった。

 

 

正代、花火の打ち上がらんでも熊本は沸いたばい。

 

今場所はあと一歩だったけど。

 

今度はきっと、熊本出身優勝力士第一号になるばい!

 

その日を楽しみに、首を長くして待っとるばい!

 

 

そんじゃばいばい!

 

 

初日 無観客

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令和二年 大阪場所 初日

 

 

 

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、開催か?中止か?無観客か?と場所の開催に注目が集まった今年の大阪場所。

 

異例の無観客場所を決定し、いよいよ今日は初日。

 

ついに無観客場所の幕が上がりました。

 

 

 

 

 

【土俵の神様】

シーン

 

 

 

 

 

「初日に当たり謹んでごあいさつを申し上げます。
 公益財団法人日本相撲協会は、社会全体でコロナウイルス感染症の拡大を防いでいる状況を勘案し、また何より大相撲を応援してくださる多くのファンの皆さまにご迷惑を掛けることは決してできないと考え、大相撲3月場所を無観客で開催させていただくこととなりました。」

 

 

 

 

 

 「本場所を楽しみにお待ちいただいておりました多くの皆さまには大変なご迷惑とご心配をお掛けすることとなりましたが、何とぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。」

 

 

 

 


 「またコロナウイルスに感染した皆さまには一時も早いご回復をお祈り申し上げます。このようなお客さまのいない本場所となり、力士にとっても気持ちを整えるのが難しい、非常に厳しい土俵となりますが、それでも全力士は全国各地で応援してくださっている郷土の皆さまやファンの方々の歓声や声援を心に感じ、精いっぱいの土俵を務め、テレビでご観戦の皆さまのご期待にお応えするものと存じます。」

 

 

 

 

剣翔「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

「古来から力士の四股は邪悪なものを土の下に押し込む力があるといわれてきました。また横綱の土俵入りは五穀豊穣(ほうじょう)と世の中の平安を祈願するために行われてきました。力士の体は健康な体の象徴ともいわれています。」

 

 

 

 

 

「おいおい・・・、いつまで続けるんだよ・・・。」

 

 

 

 

 

 

「床山が髪を結い、呼び出しが柝(き)を打ち、行司が土俵を裁き、そして力士が四股を踏む。この一連の所作が人々に感動を与えると同時に、大地を静め、邪悪なものを抑え込むものだと信じられてきました。」

 

 

 

 

 

 

剣翔「あぁ。神様・・・!」

 

 

 

 

 

剣翔「どうか、八角の口を塞いでくださいッ!!」

 

 

 

 

 

 

「そしてある日、お爺さんは山にしば刈りにお婆さん川へ洗濯に行きました。するとどうでしょう、大きな桃が川をドンブラコドンブラコと流れてくるではありませんか。お婆さんは喜んで大きな川を拾い上げ、家に持ち帰ることにしました。お爺さんとお婆さんは早速桃を切ってみると・・・。」

 

 

 

 

 

剣翔「・・・ウソぉ・・・」

 

 

 

 

 

 

いやいや。

 

八角さん、いい内容だったんですよ。

 

いい内容で文字に起こすとコンパクトにまとめられた文章なんですけど。

 

 

 

なぜか?

 

なぜだか。

 

なぜなのか。

 

 

 

八角さんが読むと長~く感じてしまいました。

 

 

腰にパンツのようなテーピングをした剣翔にはあの3分間は30分にも3時間にも感じたことでしょう。

 

腰痛い時にじっと立っているのは地獄ですもんね。

 

よう頑張ったな剣翔。

 

ついでに初日を白星で飾れてよかったな。

 

 

 

しかし。

 

思った以上に無観客はインパクトが大きいですね。

 

かしわ手や呼び出、行司の声が響き渡る場内は、土俵がいつも以上に厳格なものに映って、それはそれで普段とは違った雰囲気で興味深くもあったのですが、土俵の周りに広がる静寂と闇は何だか異様な光景にも見えました。

 

 

今までは画面越しに、やれ手拍子が邪魔だの、声がデカいだの、相撲全然見とらんだのと観客の様子に四の五の言ってましたが、人気力士の一番も声援がなければ無味乾燥にも感じられて、場所の華は意外とお客さんだったのかもしれない・・・とあの騒がしい場内が早くも恋しくなる初日となりました。

 

 

 

場内を包む虚無の影は勝手の違う放送席にも忍び込み、52代も妙に神妙な面持ち。

 

向こう正面の舞の海はブースという名の暗い小屋に閉じ込められて、まるで飼育小屋の小動物のよう。

 

 

これであと14日いくのは結構しんどいですね。

 

解説者が静寂に飲み込まれてテンションが上がらぬ事態が頻発しそうです。

 

この静寂のなかでの鏡山、陸奥解説は危険な匂いが漂います。

 

今場所はしゃべり好きな錣山や舞の海をメインに正面に据えた方がいいかもしれません。

 

なんなら今は審判部にいる琴錦の朝日山親方のペラペラ解説を復活させてもいいかもしれない。

 

あのペラペラペラペラどこまでも続くおしゃべり解説を無限に喋らせておけば、この重苦しいほどの静寂の圧力が少しは軽くなることができるかもしれない。

 

静寂を打ち破るおしゃべりの力。

 

角界のおしゃべりたちよ。

 

今こそ皆の力を一つに。

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスの余波は思いもかけず大相撲の様相まで変えてしまいましたが、残り14日。

 

誰も怪我せず、病気せず、無事に過ぎますように。

 

力士の四股に手を合わせて願う、令和の大阪場所です。

 

 

 

 

 

 

二日目 静寂の春嵐

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令和二年 大阪場所 二日目

 

 

 

 

このひと月以上、朝起きてから夜寝るまで。

 

話題はコロナ、コロナ、コロナ。

 

世界中、新型コロナウイルス一色です。

 

 

しかしコロナのおかけで、世間一般の衛生観念は格段に上がりました。

 

 

 

 

【徹底励行】

厚井「親方・・・・・・。」

 

 

 

 

 

厚井「さっき、トイレに行かれましたよね。」

 

 

 

 

 

厚井「手、ちゃんと洗いました?」

伊勢ヶ浜「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

伊勢ヶ浜「・・・はい・・・。」

厚井「洗ってませんね。」

 

 

 

 

毎日、手洗いを幾度となく繰り返すので、逆剥け半端ないってッ!

 

でも所詮自分で出来る防御策は、手洗いうがいに栄養睡眠。

 

これを繰り返して事態の終息を待つ他なかんべ。

 

あ~でもはよ終息してくれ~。

 

商売あがったりじゃい。

 

 

 

 

 

観客のいないがらんどうの場内。

 

人の気配はないのに視線を感じる・・・・・・。

 

そんなことってありませんか?

 

 

 

 

 

 

【視線】

シーン

 

 

 

 

 

白鵬「よっし。」

 

 

 

 

 

 

白鵬「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

白鵬「誰か・・・見てる・・・??」

 

 

 

誰もいない場内。

 

暗がりの中、

 

白鵬を見つめるその正体は???

 

 

 

 

 

「アタシよ!ア・タ・シ!飴ちゃんいるぅ?」

 

 

 

 

な~んだ豪子そこにいたの!!

 

でもちょっと豪子ったら!

 

髷落とた途端、オバチャンらしくきつめのパーマかけちゃって!

 

自らオバチャンに寄せてくれるナイスな仕上がり。

 

無観客場所にひそやかな楽しみを与えてくれています。

 

ありがとう豪子。

 

飴ちゃん、有難くもらうよ。

 

 

 

 

 

 

 

そもそも荒れる春場所と言われる大阪場所ですが、無観客という異様な雰囲気の中荒れているのかどうなのかよく見定めが付かぬまま二日目、大関貴景勝と横綱鶴竜に土。

 

 

異常に静かな場所ですがやっぱり荒れているのでしょう。

 

 

 

明日三日目は、

 

今日銀星の隠岐の海と鶴竜。

 

そして貴景勝に遠藤戦。

 

 

明日も静かなる春の嵐となるのか。

 

まだまだ違和感たっぷりの無観客場所は三日目へと進みます。

 

 

 

 

 

三日目 慣れ

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令和二年 大阪場所 三日目

 

 

 

一斉休校が依然続く全国各地の学校。

 

1日中家にこもりっきりで体を動かす機会が少なくなっている学生諸君!

 

たまには外に出て身体を動かそうではないか!

 

 

 

 

 

【懐かしい遊び】

ノコッタ、ノコッタ。

 

 

 

 

 

庄太郎「お!これは。」

 

 

 

 

 

庄太郎「懐かしの・・・。」

 

 

 

 

 

庄太郎「ローンドン橋、落ちたぁ~落ちたぁ~落ちたぁ~♪」

 

 

 

 

庄太郎「ロ~ンドン橋、落ちたぁ~、ロンドン橋♪」

 

 

 

 

 

橋を落とされ仰向けの炎鵬。

 

ロンドン橋対決は豊山に軍配。

 

 

 

ところで感染症の先生。

 

ロンドン橋落ちたの遊びは濃厚接触になるんですか?

 

 

 

 

無観客の場所も3日目になるとこの状況にも慣れはじめ、人がいない場内にもあまり違和感を感じなくなりました。

 

実況のピーナッツ小林は今も戸惑いを隠せぬようですが、四の五の言っているとまた舞の海に叱られますよ。

 

場内にお客さんはいませんが、土俵進行は全国の相撲ファンに向けて恙なくとり行われてゆきます。

 

 

 

 

 

【参加資格】

徳勝龍「あ。物言いだ。」

 

 

 

 

 

徳勝龍「どれ。」

 

 

 

 

徳勝龍「説明でもしてくるか・・・。」

 

 

 

 

審判長「・・・おい。」

 

 

 

 

 

審判長「お前は下で待っとれ。」

徳勝龍「す、すみません。」

 

 

 

 

只今の協議のご説明もいつも通りの流れに。

 

不思議なもので今場所は手付き不十分の立ち合いのやり直しが、いつもの場所に比べて少なく感じます。

 

お客さんの時間いっぱいでの声援が影響を与えていた面もあるのかもしれません。

 

声援は賑やかに場所を盛り上げますが、場をわきまえぬ掛け声は迷惑至極。

 

無観客になってみて改めて本場所は、力士、行司、呼び出し、親方、大勢のスタッフ、そして観客が一体となって作り上げていくものなのだと実感するところです。

 

 

 

そんな無観客場所を放送するNHKですが、早くも3日目にして『大相撲応援メッセージ』のカードを切ってきましたね。

 

いつかこのカードを切ってくるだろうと予想はしていましたが、結構早く使ってきましたね(笑)

 

しかし無理もありません。

 

解説が無口だと静寂で間が持たないことでしょう。

 

短時間で3000通にも及ぶメッセージが寄せられたそうですから、これは実況アナこれからの12日間心強いじゃないですか。

 

全国、全世界で画面越しで土俵を見守る大相撲ファンの力を借りて、のこり12日間の放送を大いに盛り上げてほしいものです。

 

 

しかし、解説の話を引き出すのも実況の大切な仕事。

 

今日も向こう正面の甲山など、渋い京訛りの声にのせてしれっとオモロ発言をぶっこんで来るので、適宜に話を振らなくてはなりません。

 

 

今日も言ってはりましたよ甲山の旦那はん。

 

竜電と妙義龍の向こう正面での攻防を聞かれて・・・・・・。

 

 

「正面から見ても向こう正面から見ても、大して差はない。」

 

 

笑笑!!

 

 

ナイス!甲山!

 

京訛りの甘さに隠された毒の苦み(笑)。

 

 

これぞ甲山解説。

 

 

うちの親は「そぎゃんこと言うたら身も蓋もナカ!」とご立腹でしたが、ヨカヨカ!

 

ヨカぞ!甲山。

 

 

ここ大阪は地元関西ご当地場所。

 

暗い小屋に押し込められての今場所は目に見えぬ苦労も色々あるでしょうが、今場所も甲山の活躍を影ながら応援しております。

 

 

 

 

 

 

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