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王手に近づく12日目

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平成28年 九月場所 十二日目






夏の疲れは暑さが和らぐ秋に出ると言います。




【夏の疲れ】

船岡「12日目の放送は、元横綱大乃国の芝田山親方と共にお送りします。」




船岡「芝田山さん、優勝争いはこのまま豪栄道で・・・。」

芝田山「・・・・・。」






芝田山「ちょっと船岡さん、夏痩せしたじゃない?」

船岡「ええ・・・。ちょっと夏の疲れが長引いてまして。」




芝田山「いかんよ~、まだ若いんだから、しっかり食べなきゃ。」

船岡「はい。」






芝田山そうだ!「私が特製おにぎり、作ってきてあげよう。」

船岡「でもそれは・・・。」





船岡「どうせ具にあんことか入ってる、スイーツおにぎりでしょ。」

芝田山「―――。」




お彼岸だった今日はおはぎを頂きました。


おはぎは外があんこで中がもち米。


でもスイーツおにぎりは外がご飯で中があんこ(スイーツおにぎりはフィクションです)。


順番と材料がちょっと違うだけなのに、なんでこんなに気持ちが悪いんでしょう。






12日目もついに横綱鶴竜を破り無敗で突き進む豪栄道。


2敗差の日馬富士、高安、遠藤もそのまま後に続きます。




【人気】

重夫「あ~満員御礼は忙しい、忙しい。」





重夫「あら、遠藤ちゃん。」





重夫「今場所、調子がいいじゃない?」




重夫「この調子でまた、たっくさん懸賞幕回してねっ」

遠藤「・・・はい。」





今日の相撲人気復活の立役者、遠藤ちゃんにはぐるぐる回る懸賞幕が似合います。


今場所は足の具合もよく、身体がよく動いているようですね。


今日の一番もしっかりと腰が下り、膝が曲がり、擦り足で、力強い寄り切りでした。


元気が戻った遠藤を見るとやはりこの人は華がある力士だと、この人に多くを求めるのも分る気がします。


でも今度は水面に泡立つあぶくのような人気ばかりが先に行くのではない、強さからくる人気の遠藤となれるようにしっかりと前に出る相撲でこれからもますます活躍してほしいものです。


そして今日の取り組み相手御嶽海もまた、輝く未来ある力士。


今日二人が土俵に上がった姿を見て、似た体形の二人だなと思いましたが、これからの新生代の力士として切磋琢磨してもっともっと力をつけて活気ある相撲を見せてkれることを期待します。





そんな遠藤達と共に、この人の活躍も期待したいところです。




【親心】

正代「あ~ぁ張り手、痛~ぇなぁ・・・。」

時天空「・・・・おい。」






正代「!お、親方っ!こんなところで何してるんですかっ?」






時天空「今日は最後までよく粘ったな・・・。」

正代「あ・・・、もしかして、俺の相撲見るためにここで・・・?」







時天空「・・・勘違いするな。」

 





時天空「私はただ、八角の命令でここにいるだけだ。」

正代「お、お疲れさまですっ。」





八角の命令で今日は幕内後半戦の警備に就いている時天空。


今日は警備のついでに弟弟子の勝って下がる花道を出迎えることができました。


それにしても時天空。


正代をこんなに立派に育ててくれて本当にありがとう。


東の花道奥で高安が堂々と若の里の横を胸を張って通り過ぎていく様子を見て、特に悪い気持ちもしなかったのですが、正代が緊張した面持ちで時天空にお辞儀をする様子をみると、緊張感ある師弟関係が続いているようでなんだかうれしくなりました。


そして時天空に歩みを止めて深々ときっちりお辞儀をする正代の姿は、現役時代の時天空の土俵下での深々としたお辞儀を彷彿とさせました。


師から弟子へその流儀は脈々と受け継がれてゆくのですね。

 


時天空よ、これからも正代のことをよろしく頼みます。







ついに明日はまるで千秋楽のような大一番。


日馬富士ー豪栄道。



でも明日はまだ金曜日。


あしたもし豪栄道が勝ってしまったら、土曜日曜はどうやって盛り上げてゆくのでしょうか。


割りの振り方もそう番付ばかりにこだわることもないんじゃないかと、余計な心配が横切る終盤戦です。


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