平成28年 九月場所 六日目
「毎日ご馳走ばかりを食べていたら、ご馳走がご馳走ではなくなってしまうんだよ。」
子供の時毎日ハンバーグや唐揚げやグラタンなどが食べれたらどんなに幸せだろう、と考える私に親はそう言って諭し、ご馳走だった次の日は体のことを考えた和食の献立が食卓に並んだものでした。
でも子供の頃の私には、お煮つけの魚とワカメの酢の物なんて見ただけでがっかりでした。
そんな子供の頃の私をがっかりさせたようなお煮つけの魚とワカメの酢の物の組み合わせが脳裏をかすめた、今日の解説の人選。
正面に鏡山親方
向こう正面に中立親方
いや、いいんですよ。
私もいい年の大人になって毎日毎日ハンバーグだの唐揚げだの食べてたら胃はもたれるし、そもそも脂っこいものが連日続いちゃ食べる気にもなりません。
そしてお煮つけの魚の美味しさもワカメの酢の物のうまみも分るようになって、美味しいと思うようになりました。
でもでも、今日のは本当に渋いなぁ~(笑)
今日にきてこの人選、何か意味あんの?と不思議に思ってみてましたら、ありましたね!ありましたね!
意味深長なものがありましたね!
鏡山さん(多賀竜)が優勝した時、優勝旗を渡したのは先代の親方だった柏戸。
これってもしかして、今場所の隠岐の海の活躍の先にあるあもしれない千秋楽の日の隠岐の海と八角さんへの投影ですか?
いや~ぁ、これは恐れ入り屋の鬼子母神。
煮つけの魚なんて言ってごめんなさい!
ホントこのままの調子だったら、八角さんが隠岐の海に賜杯を渡すことだってあるかもしれませんね。
ホントあるかもしれないんだけど、どうにも隠岐の海という力士がいまだにつかみきれません。
なぜ今になってこんなに頑張りだしたのか?
52代が言うところの「欲」がようやく出てきたのでしょうか。
欲・・・、欲と一言で言っても色々あります。
【欲】
「・・・よっし。」
「そろそろ・・・。」
「貯まったな・・・。」
当座に必要な頭金の足しに懸賞金の荒稼ぎ(笑)
いいですよ、いいですよ隠岐の海。
大関になりたい。
横綱になりたい。
マンションを買いたい。
対象は何であれ人を突き動かす大きな原動力の一つに欲望があります。
欲は決して悪いものではありません。
生きてる人間ならあって当たり前です。
その欲をエネルギーに千秋楽まで走り抜け!
そして高層階マンションを手に入れろ!!
隠岐の海の欲望達成にあの人がいないというのは、またとない好条件となっています。
ガヤガヤ。
浅香山「やっぱ、横綱一人いないと中入りの取り組みに入るの早いよねー。」
二所ノ関「ほんと、ほんと。」
錣山「え?横綱いないって誰がいないの?」
錣山「は?」
錣山「白鵬って休みなのっ?」
二所ノ関「・・・・・あんたやっぱり、井筒の弟だね・・・。」
白鵬がもしいたならば、この躍進に横槍突っ込んでいたでしょうか。
隠岐の海が憧れる豪華な億ションで白鵬、大型8Kハイビジョンで相撲観戦楽しんでますか?
鬼の居ぬ間にひょこひょこ上がってきた新幕内力士。
明るく元気なことはいいことですよ。
でもそれは鬼がいないから許されているだけです。
【世代】
「あっちゃ~。にじ口間違えた。」
天風「ドンマイ、ドンマイ。」
天風「がんばれ~♪オレ~~♪」
時天空「・・・・・・。」
鬼が居ない分、時天空、ガツンと言っておくれ。
おしゃべり好きなのは個性としても、土俵上で時折見せる所作がチャラいぞあまちゃん。
もしも番付を上げていって白鵬とあたるまでそんなことやってたら、すぐに名指しで厳重注意くらいます。
白鵬に叱られてもなおそのチャラさを通せたなら真にチャラい力士ということでしょうが、まずもって白鵬に睨まれただけで顔がこわばってあの軽い明るさは影を潜めてしまう事でしょう。
明日は全勝対決 隠岐の海ー豪栄道 ですが、日馬富士も1敗は喫しても調子よく5勝目。
「あ、そうだ。」
日馬富士「あのさ・・・。」
スガノさんはリオには行ってないでしょう。
ブラジル人なら皆カーニバルとサッカーが大好きなんだろうと、物事をひとくくりで見てはいけません。
スガノさんは特にカーニバル好きでもサッカー好きでもありません。
今場所はなんだか長く感じて、明日が13日目くらいに思えるのですがなんだ明日はまだ7日目。
ま~だまだ、誰が優勝とかいう段階じゃあ~りません。