令和四年 九月場所 三日目
今場所は動きのいい力士が目につき、切れの良い土俵が続いています。
新入幕の平戸海
衰えを知らぬ玉鷲
久しぶりの復調の明生
下位で格の違いを見せつける隆の勝
押し相撲の波に乗りたい阿武咲
うっちゃり続けの若元春
粘りに加えて俊敏さも備える霧馬山
……
他にも調子の良さそうな力士がいたと思いますが、出稽古解禁の成果が早くも土俵に表れ始めているのか、三日目の土俵は歯切れよくテンポよく進んでゆきます。
そんなテンポの良い土俵をしり目に放送席から聞こえる声は、モタモタモタモタとやたらにもたつくけれど胃にもたつくことはない、胃には優しい、
霧島解説。
ところで霧島さん、事業部長を担当なさっているとか。
来たる10月6日.7日はファン感謝祭を予定していると、告知も兼ねての解説席入り。
コロナで長い間ファンとの交流もままならなかった2年間を取り戻すべく、角界あげてのイベント計画だったのではないでしょうか。
連日2日間にも渡るイベントに協会の並々ならぬ意気込みを感じることが出来ます。
そこで気になるのはその内容。
一体誰がどんなことをやるのか?
何が行われるのか?
気になることは山のようです。
イベントを統括する事業部長からその内容の一端を聞くことが出来る……。
そう期待した大相撲ファンはきっと霧島の説明に固唾を飲んで聞いていたことでしょう。
【事業部長の役目】
三輪「それで具体的にはどんなことが行われるんですか?」
霧島「え~~」
霧島「あ~。」
霧島「え~。」
霧島「いろいろ。」
三輪「それだけかい!」
すごいね、事業部長。
結局、「いろいろ」の一言で片づけちゃいましたね。
具体的にわかったのは「みんなで四股踏む」ってことくらいでした(笑)
要は来てみてからのお楽しみってやつなのかもしれませんが、霧島が説明すると謎はさら深まりその実態は霧に閉ざされてゆくようです(霧島だけに)
ファン感謝祭行ってみたいけど、熊本からは遠すぎる…。
熊本といえば、ヤクルトの村上選手がHR55本を達成して、ついに記録は王さんと並びました。
いや~こりゃ間違いなく県民栄誉賞もの(もらっても大して嬉しくないでしょうが 笑)
そんな村上に続けとばかりに、熊本出身の肥後ノ海が角界に送り込んだ熊本由来のしこ名を持つ新星の大型力士・金峰山。
いやね、熊本県人からしてみると「なんでまたそんな四股名付けちゃったのよ??」って感じがぬぐえません。
だってなんてことのない山なんですよ。
標高だってたしか600mくらいで、何か特色があるってわけでも何でもない。
どこの地方にでもありそうなごく普通の山なんですよ。
そんな山に親方本人が思入れがあったのかどうかわかりませんが、カザフスタンの弟子の四股名につけちゃって…。
まぁ本人も気に入っているようなのでよかったですが、せっかくだったら阿蘇ノ山とか大観峰とかの方が雄大な感じが似合っていたんじゃなかろうかといらぬ心配をしていますが、まだ髷も結えぬほどの出世の早さに非凡な才能を感じます。
この調子で番付の階段を駆け上がり、番付の頂点に上りつめたその日には、金峰山の峠の茶で奉納土俵入りを見せて下さい。
村上宗隆に続く郷土のスターにきっと熊本県人は胸ときめかせることでしょう。
追伸:郷土のスター正代へ 小兵相手に二本差しこだわるべからず