令和四年 五月場所 十三日目
今場所も残り二日。
ついに優勝争いが動きだします。
【動きだす】
貴景勝「あ。」
貴景勝「そこ。」
照ノ富士「なに?」
ぱちん。
貴景勝「蚊。」
照ノ富士「吸われた?」
蚊、すでに始動開始。
腕が短いから自分の目の前でパチンとやっただけで、照ノ富士はピクリともしませんでしたが、なんかカワイイ猫だまし♪
これで後方から先頭をうかがっていた、照ノ富士がついに並んで優勝争いは横一列に。
序盤戦は照ノ富士の優勝が難しいかと思って見ていましたが、さすがは横綱。
残り二日を残して追いつきました。
勝ち星を8年ぶりに二桁にのせて、優勝争い先頭に名を連ねる佐田の海。
NHK熊本放送局はここにきて正代を切り捨て、佐田の海シフトに切り替えてきました。
場所中の地元力士の勝敗結果のテロップも今日から豪華な装飾付きの特別仕様。
佐田の海だけキラキラの飾り文字でデコレーションされて、豊昇龍との際どい相撲を繰り返し流す突然の猛プッシュ。
つい先日までは郷土力士コーナーでも、勝負結果しか見せない事がほとんどだったのに、一気に地元の顔に祭り上げる浮かれ様には、同じ熊本県人ながら戸惑いを覚えるほどです。
明日明後日は放送局の8K大型画面で応援できるようにロビーを解放して、市民みんなで佐田の海を応援する態勢を整えているとか。
熊本のわさもんの血を騒がさせて、突如として沸き上がった「佐田の海バブル」。
このまま波に乗って残り二日、走り抜けてしまったら・・・・・・。
地元と言っても実はあまり馴染みのない郷土の力士佐田の海は、にわかに沸き立つ暴走しそうな熊本県民とどう対応していくつもりなのか…。
躍進とは裏腹にいらぬ心配を抱えながら、佐田の海の残り二日を見守ってゆきます。
最後にもう一つ。
どうでもいい事で恐縮ですが。
豊山の塵手水を見ていつも思うのですが…。
あれって、まるで…。
バレーボールの…。
トス
豊山、ナイストース。