令和三年 五月場所 中日八日目
新米親方としてせっせと警備の仕事に勤しむ、第71代横綱鶴竜。
今日は協会ジャンパーからスーツに着替え、初解説に挑みます。
【あの人は今】
佐藤「今日八日目の解説は先場所引退された、鶴竜親方です。」
佐藤「横綱鶴竜といえば思い出すのが付け人白メガネなんですが、今どうしてるんですか?」
鶴竜「・・・は?」
佐藤「ほら、いつも白縁メガネして親方の後ろに立ってた。」
鶴竜「・・・・・・。」
鶴竜「すみません、それ、誰ですか?」
佐藤「え・・・!そんな・・・。」
白メガネは鶴竜本人には姿が見えない、鶴竜の守護天使だったのか。
鶴竜の顔見て、久しぶりに思い出して、調べてみたら今場所は東序二段九十枚目で頑張っているようです。
よかった元気にやってるんだね、白メガネ。
付け人の仕事がなくなって、生活に張り合いをなくしたりしていませんか。
子供が巣立った後のような、心にぽっかりと穴が開いたような、そんな寂しさを感じてはいませんか。
横綱のお世話に終われていた頃は忙しく時間に追われてゆっくりお茶を飲む暇もなかった日々。
過ぎ去ってみれば、毎日必死だったけれどあの日の自分は輝いていたことに気付きます。
あの時の輝きを取り戻したい!そんな焦りにも似た気持ちが沸き上がっているかもしれません。
大丈夫です。
白メガネの人生はこれからです。
これからは自分のために思う存分時間を使って、新しい自分を見つけ出すのです。
手始めにメガネを変えてみたらどうでしょう。
お気に入りだったトレードマークの白メガネを外すことは勇気がいりますが、また新しい自分の魅力に出会える無限の可能性が広がります。
黒縁にするもよし、べっ甲もよし、赤いフレームもいいかもしれません。
思い切って色付きレンズに挑戦するのも楽しいかも。
新しいメガネをかけた貴方きっと注目の的です。
白メガネのこれからの日々に幸多からんことを祈ります。
鶴竜には白メガネの守護天使。
溜席には妖精。
さすがは大相撲。
古くは1500年前にさかのぼり、その起源は古事記などの神話とも言われているだけあって、人知の及ぶところではない多くの奇跡をそこかしこで目の当たりにしています。
思い出の映像の中には、稽古場の妖精の姿が。
土俵の傍らで見守る、稽古場の妖精。
一歩土俵の中に足を踏み入れる、稽古場の妖精。
唇を尖がらせて、気合を入れる稽古場の妖精
いよいよ土俵の中央に歩み寄る、稽古場の妖精
懐かしい妖精の姿がここに(涙)
それにしても鶴竜は日本語の語彙が豊富ですね。
流ちょうに話すことは知っていましたが、豊かな言葉づかいには驚かされました。
時が来れば井筒の名跡を手に入れて井筒部屋を再興するのでしょうが、落ち着いた人柄ですからきっとしっかり部屋の運営もしていくことでしょう。
ところで今日から休場の明瀬山。
なんとも痛々しい顎の骨折とか。
なんでも3日目の千代大龍戦でやられたんだとか。
どういう一番だったのかさっぱり覚えていませんが、硬いものが食べられないんだとか。
おいおい、おじいちゃんのポリグリップじゃないんだからと、、ちょっと笑ってしまいましたが可愛そうな明瀬山。
しばらくは、なんこつの唐揚げはお預けですね。
明瀬山がなんこつの唐揚げが好きなのかどうかは知りませんが、とにかくどうぞお大事に。
明日から場所は後半戦。
今場所のターニングポイントとなるか。
注目の高安ー照ノ富士の一番です。