令和三年 春場所 六日目
気が付けば明日は春分。
桜も程よく咲き出して、まさに春麗らかな陽気です。
春の温かな日を浴びて、つい誘われるのは・・・・・・。
【春眠】
「グーグーグーグー」
「ンガ・・・」
「いかん・・・、眠ってた。」
「あ~、眠いと思ったらやっぱり。解説陸奥さんだ。」
春眠を誘う陸奥解説。
春霞のように宙を漂う霧島の話。
春霞の正体は空気中を漂う黄砂や埃の微粒子ですが、霧島の口から放たれた切れ切れの言葉の数々もいつの間にか偏西風に乗って、大海原を渡り新天地へと飛んでゆくかもしれない。
いや~でも春だから、ついついボ~ッとしちゃうよねぇ~って言ってしまいそうになりますが、今場所の正代は気が抜けているようです。
土俵の様子はもちろんのこと、その表情はまるで気の抜けたサイダー。
どこか調子が悪いところがあるのかもしれませんが、今さらどうのこうのいったところで始まらない。
調子が上がらぬなりにも勝ち星を拾っていかなければ、大関の地位は守ることなど出来ません。
これも試練だと思って、どうにかこうにか乗り越えようではないか。
誰だっていつだって皆、何かと闘っているのです。
今場所、復活の兆しを見せ始めた高安。
御嶽海相手に力任せの相撲を封印し、頭を使った我慢の相撲を見せての5勝1敗。
キセの苦労が少しずつ実を結び始めたのでしょうか。
待てば海路の日和あり。
良かったねキセ、苦労の甲斐がありましたよ。
だがしかし。
高安が目標とする「話題の中心」になるのはまだ早い。
日ごとに勢いに乗る隆の勝。
擦り足が原動力の熟練妙義龍。
以外と負けてなかった朝乃山。
大本命の照ノ富士。
と、話題の的はまだまだ絞れそうにありません。
台頭するライバルたちに競り勝って、見事話題を独り占めできるかは、これから後半戦への土俵が大きな山場になってきます。
※今場所はどうも時間がとれず、飛び飛びの更新で相済みません!