平成28年 大阪場所 十四日目
放送席の解説のサイクルにもある種の不文律があります。
マダム白鵬「今日の解説は誰かしらね。」
マダム白鵬「白崎の隣にいるのは・・・。」
マダム白鵬「あ・・・。」
マダム白鵬「ウルフ!」
そうそう。
14日目は大抵、大横綱。
千秋楽の52代への当てつけでもないのでしょうが(笑)、本場所を振り返るために本格派を投入。
しかし今日の九重親方は、なにやらちょっとイライラしておいでで・・・。
白崎「え~ぇ、やってみなくちゃわからないじゃないですか。」
九重「大科学実験じゃあるまいし。」
白崎「ちっ・・・・・。」
やっぱりこのまま白鵬が優勝をさらっていくのか・・・。
誰もが当たり前だと思っている大相撲の法則や知識。
でもそれは本当なのでしょうか。
答えは、
やってみなくちゃわからない。
大相撲実験で。
明日3月27日(日)NHK総合テレビ 午後3時05分よりオンエア。
九重さんのイラつきは冒頭から種火がくすぶり、琴勇輝ー妙義龍の再三の待ったで発火。
栃煌山の取り組みではついに炎上。
怪我などの状態の悪さに「怪我がどうの言うなら、だったら出てくるな」と一喝。
さらに全く合わない立ち合いに「ちゃんと見ろって話しなんですよ」としなびた茄子を叩きのめし、それでもイラつきを抑えられない血に飢えたウルフは、同じ春日野の栃ノ心の力相撲に「相撲は力比べじゃない」と一撃をくらわす暴れぶり。
春日野勢にイライラしているところを見ると、向こう正面の竹縄親方の呑気な口調が癪に障ったのかもしれません。
竹縄さん、向こう正面にいてよかったね。
もし隣に座ってたら、喉笛を食いちぎられてたかもしれないよ。
還暦を超えたと言えど、ウルフはやはりウルフ。
いつまでも野生の本能むき出しです。
【新制度】
わ~~~。
ダ~~~ン。
ゴロ~~ン。
大翔丸「オッチャン、どっちが勝ってた?」
お客さん「よう、分らん。」
ウルフに言わせれば、怪我を隠しすぎの佐田の海。
それは部屋の伝統なのかも。
境川部屋の力士は怪我の状態についてほとんど口にはしませんね。
【挨拶回り】
トコトコ。
光彦「幕内ではお世話になりました。」
光彦「・・・・はい・・。」
♪さよならは別れの言葉じゃなくて~。
♪再び会うまでの遠い約束~。
また幕内に上ってくるのですよ。
そうです。
名古屋場所での再び幕内復帰を目指そうではありませんか!
14日目も2敗で追随する稀勢の里と豪栄道。
二人とも大関の仕事をしっかり果たしているではないですか。
でもたかが1敗。されど1敗。
その1敗の差が大きいこと大きいと。
どうしても埋めることのできない大きな溝となって千秋楽を迎えることになってしまいましたが、もしかしてもしかしたら、もしかするかもしれない。
そのもしかしてに微かな希望を抱きながらも、心の半分では明日の白鵬優勝インタビューの内容を予想しています。
<予想されるインタビュー内容>
「今場所は地元の大関をはじめ、元気のいい大関が場所を盛り上げてくれました。」
「久しぶりの賜杯に、気持ちも引き締まっていい相撲がとれたんじゃないかと、思います。」
「絶対に賜杯を抱くという気持ちが強くなりすぎてしまったところもあったんですけど・・・、全体としてはいい相撲がとれた15日間だったんじゃないでしょうか。」
「偉大な記録をまた一つ越えることができ、歴代の偉大な横綱にまた一歩近づくことができたんじゃないかと思っています。」
などなど。
皆さんもあれこれ予想しながら、白鵬の声を借りて脳内再生してみてください。
およそ半年ぶりに聞くことになりそうな、白鵬のありがたい法話。
さてはて、36回目はどんなお話になるのか。
ご家族ご近所お誘いあわせの上、どうぞご傾聴ください。