令和三年 初場所 七日目
寄り切り、押し出し、上手投げ
つまどり、割り出し 外無双
大相撲決まり手、今やその数82。
土俵上の一瞬の技を見逃さずジャッジするプロフェッショナルたち、その名も決まり手係。
彼らの活躍なくして大相撲の技の伝承は成り立ちません。
【仕事風景】
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
甲山「・・・おい誰か、チャンネル変えようや。」
西岩・竹縄「・・・・・・・」
前に見たことがあるような・・・。
そんな気がする3年近く前の映像でした。
それよりなにより。
ようこそ甲山、幕内の放送席へ。
癖の強いこの京なまり。
まさに角界の土井善晴。
いつの日か。
「左でおっつけながら、お芋さん茹でていきますよ」
とか言ってほしいものです。
そんな甲山のアシストを受けながら、場内に決まり手を発表するのは行司さんの役割。
大相撲は多くの人々の分業から成り立っています。
【電話】
プルルルルル
亮輔「ハイ、もしもし~」
亮輔「え?今日の場内アナウンスですか?」
亮輔「えぇっと・・・。」
亮輔「濃い人です。」
濃い人です
だって寿之介さんは鹿児島ですもの。
82手あるはずの決まり手も、力士の大型化に伴って縮小の一途たどっています。
かつて技のデパートと鳴らした舞の海は、絶体絶命から生みだされる逆転の新技に一縷の期待を寄せているようですが、漫画だったら鬼滅の刃みたいに水の呼吸からのヒノカミ神楽とか生まれますが、現実は新技が生まれるよりも大怪我につながってしまいそうです。
未だ見たことのない「しゅもく反り」などは、もはやプロレス技。
でも誰か決めたことがあるから決まり手に入っていることを思えば、さすがは千年続く大相撲。
奥が深い。
6連勝の明瀬山。
重いだけが取り柄のイチンには、前さばきの上手さも発揮できず、今場所の初黒星。
残念だけど致し方なし。
明日は中盤の土俵に上がるようで、明瀬山の大冒険はまだまだ続きます。
今場所、自信にあふれる大栄翔は隆の勝を全く問題にせず全勝をキープ。
明日からの下位力士との取り組みでもこのまま攻めの相撲を取り切れるかが、大きなポイントとなりそうです。
そして気が付けば1敗しかしていなかった正代。
いやほんと。
正代のことちょっと忘れかけてた(笑)
いやでもね、この人はのらりくらりしながらカド番は脱出するだろうなとは思っていたんです。
いたんですが、思った以上に気合入ってますね。
このままの気合で場所を折り返していくのか。
明日は場所の真ん中、中日八日目です。