令和三年 初場所 六日目
緊急事態宣言下で行われる初場所。
今場所も声援を控えた場内では時折、静寂が広がります。
【あの声は】
ザワザワザワザワ
霧馬山「・・・・・・」
霧馬山」「・・・んん??」
霧馬山「あの・・・、まごついた話しぶりは・・・・。」
遠くから聞こえてくる、たどたどしい話し方。
モゴモゴした口調。
この声の持ち主は・・・・・・。
【やっぱり霧島】
小林「陸奥親方。」
小林「鶴竜って今何してるんですか~?」
陸奥「え。」
陸奥「え・・・あのぅ・・・。」
陸奥「だ、から・・・あのぅ・・・」
陸奥「み、店番・・・・・。」
小林「ちゃんこ霧島、スゲー!」
いや、ホントマジで。
ちゃんこ霧島も大変だと思うわけです。
時短営業しろ、だの。
やっぱりそもそも外出するな、だの。
小出し小出しにして状態が改善するわけもなし。
霧島もきっと頭の痛い日々を送っていると思うのよ。
だから鶴竜も親方を助けるために、店番くらいやってあげてね。
そんな憂いの日々を吹き飛ばすかのように。
どうですか!
明瀬山の快進撃!
初日から全部白星6連勝!
勝ってる時はツキまで味方して、逆転の突き落とし。
勝ち星の後の一杯はさらに格別なことでしょう。
【60%】
明瀬山「グビグビ」
明瀬山「グビグビ」
明瀬山「グビグビ」
明瀬山「やっぱり力水って美味いよね。」
付け人「こっそり、桶から汲んどきました!」
人体の60%は水分でできているとのことですが、明瀬山の飲みっぷりと体つきを見ていると、90%は水分で出来ていると確信します。
たっぷり水分摂取して、うまい飯食って、リラックスして、寝る。
いや~~~こりゃ。
いい毎日、いい人生だな!明瀬山!
まるで人生の達人のような明瀬山ですが、山あり谷ありクロードチアリな人生を、よりよく生きていくコツがあれば、どうか貴景勝や朝乃山にも教えてあげてほしいものです。
晴れたと思ったら雨が降り、雨が続いてまた晴れて。
人生の空模様も日々変わり続けてゆきます。
ずっと晴れてることもないけど、ずっと雨ばかりは続かない。
そう信じて歯を食いしばって、泣いたり笑ったり、怒ったりしながら生きていけば、きっといい日もやってくる。
明日は七日目。
まだまだこれから!