令和二年 十一月場所 千秋楽
おめでとう貴景勝。
本割で負けた後の決定戦での迷いのない相撲。
あれぞ大関貴景勝。
実に立派でした。
そして13勝2敗の見事な成績を収めた照ノ富士も、見事な15日間でした。
この13勝は来場所への大きなステップとなることでしょう。
大きな目標達成のために、体を癒して来年に臨んでください。
素晴らしい千秋楽をありがとうございました。
そんな素晴らしい千秋楽の最後を飾る、表彰式。
優勝力士が行き交う花道の奥に、怪しげな人影が・・・・・・。
物陰から窺うようにこちらを見る不審人物。
目を伏せ気配を消す不審人物。
おどおどと挙動不審に見回す不審人物。
そこのあなた、沢田石和樹さんですね。
物陰に潜み続けた沢田石和樹。
ついに今、優勝力士・貴景勝に近寄ります・・・!
【距離】
ザワザワザワザワ
沢田石「大関!」
沢田石「大関!!」
沢田石「大関!!!」
沢田石「聞こえてますか?大関!」
大関「・・・聞こえてます。」
ソーシャルディスタンスという名の心の距離。
若いながらも精神的に落ち着いた貴景勝でも内心は「こいつは何を言い出すかわからない」と、心で距離を保っていたかも。
でも今日の沢田石、なかなか良かったではないですか。
フェイスシールドにマスクといういでたちは、沢田石のアニメっぽい容姿と相まって、なんだかちょっと近未来的。
マスク越しのこもった声も、宇宙ステーションからの通信のように聞こえるような気がして、いよいよ来る人類が宇宙へと飛び出す未来を予感させているかのようです。
初場所以来の土俵下でのインタビューを終え、撤収するスピードもまるで光の速度。
目にもとまらぬイヤホン撤収に大関本人も気づきません。
今場所は伸び行く若手力士の活躍も楽しい場所でした。
貴景勝も24歳という若者ですが、今場所西の5枚で勝ち越した琴勝峰は21歳。
若さ弾ける身体に、恐れを知らぬ相撲、満ち溢れる可能性。
この若者の視線の先には大きな未来が広がります。
【日曜日夕方5時半】
琴勝峰「ハハハハハ」
琴勝峰「ハハハハハ」
付け人「行きますよ、関取。」
琴勝峰「ハハハハハ」
琴勝峰「やっべ、小遊三。めっちゃ、おもしれー。」
テッテケ・ テケテケ・ン・テッテン
パフ
メンバーの中では小遊三が一番好きでした。
令和2年の大相撲も無事終わりました。
気が付けば新型コロナに翻弄される年となり、角界でも力士を一人亡くすという悲しい事態にも見舞われました。
来年はどういう状態になるのか、まだ今年中の行方も分からないような状態ですが、何はともあれ皆健康で、無事に場所が行われ無事に相撲が楽しめる日常であることを祈るばかりです。
千秋楽での52代がやたらと咳込んでいたのが心配ですが、来年も変わらず大相撲中継が楽しめますように。
どうぞ皆様、くれぐれもお元気で。
今場所もありがとうございました!
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