Quantcast
Channel: 行司のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 502

十二日目 越える

$
0
0

令和二年  七月場所  十二日目

 

 

 

 

場内に響き渡る柝の音。

 

拍子木の柝の音を合図に始まりや終わりを告げています。

 

 

 

【全員集合】

カン カン

 

 

 

 

 

カン  カン

 

 

 

 

 

カン  カン

 

 

 

 

 

「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

「・・・あれ・・・。」

 

 

 

 

「・・・おかしいな・・・。」

 

 

 

 

 

 

「誰も・・・来ない。」

 

 

 

 

カン  カン  カン  カン

 

 

 

 

土俵進行中にも遠くで柝の音が聞こえる時があります。

 

空耳か?と思ったら、どうやら土俵入りが近づいているのを知らせる合図のようでした。

 

声援がないことで知ることが出来る音の発見です。

 

 

 

 

静かけさが眠気を誘うのか、霧島のモタモタしたしゃべりが睡魔を呼ぶのかわかりませんが、断続的に居眠りをしながらの大相撲観戦。

 

 

だけどさすが霧島。

 

やっぱりすごいっすね。

 

 

 

 

【越えてゆけ】

藤井「親方は昔から、身体を動かすのがお好きだったとか。」

霧島「えぇ・・・」

 

 

 

 

霧島「まぁ・・・好きって言うか・・・、学校・・・、山二つくらい越えて通ってたもんですから・・・」

藤井「え。」

 

 

 

 

 

藤井「山二つ越えて?!」

霧島「鉄下駄履いて。」

 

 

 

 

 

藤井「私なんて駅ふたつ歩くのだってへとへとなのに。」

 

 

 

 

 

おいおい。

 

鉄下駄履いて山二つ越えるって、日本昔話に星飛馬が出てくるような話です。

 

たしかに霧島の地元、鹿児島の姶良郡は山深いところですが、山二つを挟むという想像を絶する校区割です。

 

そんな大自然が和製ヘラクレスを育んだかと思うと、今日すぐ近くのスーパーにも車で行った自分に深く恥じいっております。

 

 

 

 

おぉ!?

 

どうした白鵬。

 

勝ったと思った土俵際、逆転の突き落としにあい足を負傷。

 

まわしを引いて万全の寄りかと思ったのに、ここ1~2年時折見える足元の流れ。

 

これで白鵬2連敗。

 

 

 

これは明日の休場が予想されますが、そうなると。

 

明日の朝乃山ー照ノ富士戦の取り組みがちょっと早かったようにも感じられ、今場所は割を組むのも一苦労です。

 

残りあと3日。

 

どんな取り組みが組まれ、誰が優勝するのか。

 

よくわからなくなってきた12日目です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


Viewing all articles
Browse latest Browse all 502

Trending Articles