令和二年 七月場所 十二日目
場内に響き渡る柝の音。
拍子木の柝の音を合図に始まりや終わりを告げています。
【全員集合】
カン カン
カン カン
カン カン
「・・・・・・。」
「・・・あれ・・・。」
「・・・おかしいな・・・。」
「誰も・・・来ない。」
カン カン カン カン
土俵進行中にも遠くで柝の音が聞こえる時があります。
空耳か?と思ったら、どうやら土俵入りが近づいているのを知らせる合図のようでした。
声援がないことで知ることが出来る音の発見です。
静かけさが眠気を誘うのか、霧島のモタモタしたしゃべりが睡魔を呼ぶのかわかりませんが、断続的に居眠りをしながらの大相撲観戦。
だけどさすが霧島。
やっぱりすごいっすね。
【越えてゆけ】
藤井「親方は昔から、身体を動かすのがお好きだったとか。」
霧島「えぇ・・・」
霧島「まぁ・・・好きって言うか・・・、学校・・・、山二つくらい越えて通ってたもんですから・・・」
藤井「え。」
藤井「山二つ越えて?!」
霧島「鉄下駄履いて。」
藤井「私なんて駅ふたつ歩くのだってへとへとなのに。」
おいおい。
鉄下駄履いて山二つ越えるって、日本昔話に星飛馬が出てくるような話です。
たしかに霧島の地元、鹿児島の姶良郡は山深いところですが、山二つを挟むという想像を絶する校区割です。
そんな大自然が和製ヘラクレスを育んだかと思うと、今日すぐ近くのスーパーにも車で行った自分に深く恥じいっております。
おぉ!?
どうした白鵬。
勝ったと思った土俵際、逆転の突き落としにあい足を負傷。
まわしを引いて万全の寄りかと思ったのに、ここ1~2年時折見える足元の流れ。
これで白鵬2連敗。
これは明日の休場が予想されますが、そうなると。
明日の朝乃山ー照ノ富士戦の取り組みがちょっと早かったようにも感じられ、今場所は割を組むのも一苦労です。
残りあと3日。
どんな取り組みが組まれ、誰が優勝するのか。
よくわからなくなってきた12日目です。