令和二年 七月場所 九日目
塩。
それは塩化ナトリウムを主成分とした海水、岩塩などから生産される物質。
保存用の塩漬けに用いたり、料理の調味料としてはもちろんのこと、道路などの融雪剤などに用いられる、我々の暮らしになくてはならない物質です。
【塩】
ザワザワ
「ペロ」
「・・・・・・」
「イッ・・・!」
「苦ッッ」
にがりが抜けきってなかったか。
塩分の取り過ぎにはご注意を。
霧馬山、グッジョブ!!
白鵬の前ではカチンコチンに固まったお人形状態でしたが、御嶽海には臆することなくいい働きをみせました。
「上手は浅く、下手は深く」の四つ身の鉄則そのままに、腰をおろした寄り身はまさにいい塩梅。
春日ノイズも言っていましたが、番付以上の力をつけてきているのは間違いなさそうです。
霧島も愛弟子の成長にホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。
そうえいば今場所は霧島のアクリル登板はあるのでしょうか。
目覚ましい働きを見せる東の正大関正代。
9日目に早くも勝ち越し。
気持ちが強くないから優勝はあまり考えないとのことですが、いやいや。
意識するなという方が土台無理な話でしょう。
まぁ、何事も目の前のことに一所懸命に取り組みながらも、先の目標を見据えなくてはならないもの。
関脇でこれだけの活躍ができる力は十分ついているのは間違いないのですから、この先の優勝、昇進は自分との戦い。
もう一つ腹に力を入れなおして、残り6日間土俵に上がろうではないか。
やはり隠岐の海、朝乃山戦には持ち前の粘着質な相撲を発揮して、朝乃山を手こずらせます。
でもよくよく考えれば隠岐の海も実は小結。
大関に肉薄する力を持っていても不思議はありませんでした。
やや危ない勝ち星となった朝乃山ですが、これも勝ちは勝ち。
終盤戦にはもっと厳しい土俵が待ち受けています。
新大関初優勝を手にするためには緊褌一番、土俵を務めてほしいものです。
早朝から春日野部屋の稽古場を荒らす、碧山。
稽古場での強さは良く知れ渡っていることですがなかなか実を結びません。
これで白鵬戦、不戦勝の1勝をのぞいて23敗目。
でも碧山、これでめげてはいけません。
日本には早起きは三もの徳ということわざがあります。
意味はそのものズバリ、早起きをすればいいことがあるということです。
大丈夫ですよ碧山。
いずれ早起きの三文の徳は授かります。