令和二年 初場所 九日目
今日から場所も後半戦。
優勝争いが混沌とする中、結びの一番。
1敗争いを制したのは、まさか!まさかの・・・・・・。
【やった】
やった!
やった!!
やった!!!
やったよー!!!
ピカ!!
天孫降臨!!!
おい、あんまり浮かれすぎるなよっ!
ハイ・・・。
駆け出す正代の背中を時天空が見つめているように感じました。
きっと共に今日の勝ち越しを祝っていることでしょう。
でも口うるさい時天空の事ですから必ず、「気を引き締めろ」と厳しいことも言っているに違いありません。
今場所の正代の活躍は熊本県人でも正直言って、いまだに半信半疑です。
いつだったか、ずっと10日以上負けが込んだ時久しぶりに1勝をあげた支度部屋で、人目もはばからずおいおいと泣いたと聞きました。
人目もはばからず泣けるというのは物事に一生懸命取り組んでいる証拠。
心が豊かな証拠です。
正代の良い所は心にゆとりを感じることです。
緊張の糸を張り詰めるときも必要ですが、いつも張り詰めていると糸は簡単な衝撃で切れてしまいます。
緩みやゆとりは衝撃の緩衝材。
緩みすぎて時々歯がゆくもありますが、大らかな心は大きな器を育みます。
後半戦も時天空の教えを胸に、伸び伸びと力を出し切れ!
1敗の平幕力士がもう一人。
おてもやん、あんた此の頃
勝ち越したではないかいな
勝ち越ししたこたぁ したばってん
今場所は 幕尻だるけん
まあだ 上位(うえ)とはせんじゃった
~熊本民謡 おてもやんより~
徳勝龍よ。
「最後まで自分らしく」って、おてもやんらしさを追求するって事かい?
今までにない異色の優勝争いが繰り広げられる初場所。
この人の愛くるしさは誰にも止められない。
【甘えん坊】
太田「優勝争いの先頭が平幕二人。どうなるんでしょうねぇ~。」
高砂「太田さん・・・。」
高砂「太田さん・・・」
太田「はい?」
高砂「抱っこ。」
太田「は?」
太田「だ、抱っこぉ~~?!」
高砂「ぶぅ。」
ちょっとお聞きになりました?
親方が咳き込んだ時、マイクが拾った小さな小声。
「エヘン虫が」って!!!
エヘン虫って、もう!
高砂ちゃんったら!!!
この可愛らしさのためにも朝乃山、何が何でも今場所は二桁以上を頼む!!
ところで今場所の国技館。
去年とはちょっと違いますよね。
【リフォーム】
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「壁、きれいになってる・・・。」
破れてたり擦れてたり。
奥通路の壁はボロボロでしたよね。
薄暗く映る様子は荒んだように映っていました。
国技館収入は貸し出し料も大きいと聞いたことがあります。
そう、国技館自体が大切な商品。
大切に扱って、気持ちよく使ってもらおうではないか!
場所は混とんと興奮を巻き込んで、場所は明日10日目です。