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七日目 35年

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令和二年 初場所 七日目

 

 

 

両国国技館落成から35年。

 

 

時は移ろい昭和から、平成、そして令和へと。

 

 

国技館周辺の様子もずいぶん昔と変わりましたが、緑青の屋根は今も変わらず。

 

日本の国技・大相撲の聖地、国技館は今も昔も力士たちの汗と涙を見つめています。

 

 

 

 

35年という歳月は人を成長させもしますが、歳月に影響を受けない人もたまにいます。

 

 

 

 

 

【今も昔も】

吉田「さて、国技館も35年。」

 

 

 

 

 

 

 

吉田「この35年間、私たちの社会は多くの変化を繰り返しながら現在に至るわけですが。」

 

 

 

 

 

 

 

吉田「未だかつて、放送中に堂々と。」

 

 

 

 

 

 

吉田「頬杖を突く出演者が、この人の他にいたでしょうか。」

 

 

 

 

 

 

吉田「あなたのことですよ。北の富士さん。」

52代「ほえ?」

 

 

 

 

わざわざ再度取り上げた、35年前の親方姿。

 

 

 

 

 

 

 

今と変わらず、どこか無責任そうな顔です(笑)

 

 

 

 

とは言え、横綱も二人も育てた敏腕親方。

 

52代は時代の申し子を世に出した、時代の立役者です。

 

 

その後の人生はさらに華やかに転身。

 

大相撲解説者という新たなフィールドに降り立って、自分の価値を確立していきました。

 

 

適当そうに見えても先を見る目は厳しいものがあるのでしょう。

 

 

土俵においては綱を張り、部屋をもっては横綱を二人も育て。

 

セカンドキャリアも実に華々しく、52代のこの35年は実に変化に富んだものでした。

 

 

 

素晴らしき哉人生。

 

 

これからも52代らしく適当に軽やかに、自分が好きなように楽しんでほしいと思います。

 

 

 

 

国技館よりずっと後に生まれた正代。

 

残念だったね。

 

豪栄道の時代の波にのみ込まれまいする必死の気迫に負けました。

 

 

 

豪栄道は8回もカド番からの脱出経験があるんですね。

 

まるで平成の脱出王。

 

 

しかし、それはそれですごい精神力です。

 

生きた心地のしない15日間を8回、120日間も過ごしているのです。

 

きっとほかの力士がたどり着かなかった境地や葛藤があるはず。

 

余計なことを考える余裕なんてないでしょうが、その120日間は必ず自分の中に何かを残しています。

 

 

 

自分では気づかないタフな魂。

 

窮地に臨む勇気。

 

折れない心。

 

 

 

 

 

辛い経験の方が後の人生には大きな財産になります。

 

豪栄道の8日間は必ず自身の血となり肉となるはずです。

 

頑張れ、豪栄道。

 

 

 

優勝争いは全勝がいなくなり全部で5人。

 

優勝ラインは2,3敗かと予想しますが、今場所のダークホースと言っては失礼になるのが遠藤の活躍。

 

何だか不気味なほど相撲に集中、そしてキレがあります。

 

初場所は初優勝が出やすいという噂に、まさか!もしかして?と期待もチラチラ。

 

 

 

明日は話題の炎鵬戦。

 

看板力士の対決は四股名があまりに似ているだけに、声援がどんな風に聞こえるのかも楽しみです。

 

 

 

 

 


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