令和元年 五月場所 十日目
番付社会の大相撲。
前相撲から始まって、序の口、序二段、三段目、幕下、十両、幕内。
果てしない番付の階段を上り続け、選ばれし者しかたどり着けないピラミッドの頂点。
それが横綱。
綱の重みは人格にこそ宿ります。
【綱の重み】
バタバタバタバタ
呼び出し「あ~忙しい。」
呼び出し「あ~忙しい。」
呼び出し「あの横綱・・・。」
呼び出し「そこ・・・。」
呼び出し「邪魔なんで退いてください。」
稀勢の里「イヤ。」
どっしりと座る姿も天鎧鵬などとはずいぶん違うものです。
やはり風格と華があります。
解説でも人気を博しているようで、稀勢の里の第2の人生も洋々たるものになりそうです。
稀勢の里を横綱にする会会長も今日はキセの浴衣に袖を通して、横綱は横綱同士、意気に感ずといったところでしょうか。
綱をつけた者だけがわかり合える心のひだがあるのかもしれません。
しかし、土俵に上がりつつげる現役の横綱は毎日が戦いです。
若い未熟な力士の無謀な攻撃からも
耐えて
耐えて
ひたすら耐えて
耐え忍ぶ
阿炎の攻めを余裕をもって受けているのはわかってはいるものの、鶴竜ファンの悲鳴が聞こえてきそうな今日の結びでした。
スローで見たらまるで家庭内暴力(笑)
暴れるまわる息子を静かに受け止める母親のようではないですか。
横綱は神でありながら母でもある。
令和の時代に打ち出した鶴竜の新しい横綱像。
時代の変化と共に横綱の在り方もまた変わってゆく。
千変万化を繰り返しながらこれからも大相撲界は進んでゆきます。
心様、大関復帰まであと1勝。
1敗力士は
鶴竜
心様
朝乃山
場所はいよいよ明日から終盤戦です。