令和元年 五月場所 三日目
15日間、勝った負けたを繰り返し怪我と隣り合わせになりながら、一人土俵に上がり続けねばならない力士とは、孤独で大変に厳しい職業だと毎場所つくづく思うものです。
勝手称賛を浴びる日や負けてうなだれて変える日。
15日間の中にはいつも力士の数だけドラマが生まれるものです。
そんな辛く厳しい土俵人生を、背中越しにそっと見守る力士たちの守護天使がいます。
結びの一番。
頭から土俵に落ちる激闘を治めた横綱鶴竜には、言わずと知れた白メガネ。
いつも白メガネ越しから菩薩のような眼差しで鶴竜を見守ります。
そして、対戦相手の琴奨菊にも心強い味方が付いていました。
琴奨菊を守るチャーリーズエンジェル。
惜しくも負けはしましたが、今場所はスピード、圧力共にとてもいい動きをしてますね。
先場所から引き続き、琴奨菊は調子がよさそうです。
相撲の取り口も大関の頃よりも気負いがとれて相撲に深みが出たような、力士としての熟成すら感じます。
勝敗は時の運ですが、この相撲を続けていればきっと星もついてくるはず。
琴奨菊の守護天使、チャーリーズエンジェルも見守っています。
明日からも安心して土俵に集中してください。
今日は大関大殺界。
大関全滅の日。
でもまぁ、番付の差こそあれ、力は拮抗しているのでこういうことも無きにしも非ず。
序盤戦から緊張し戦いが繰り広げられます。
そんな大関の一人、豪栄道を倒した遠藤ですが、どうでもいい事ですが揉み上げが伸びましたね。
伸ばしてるんでしょうか。
いいじゃないですか。
もう遠藤も若武者とは言えないお年頃。
ワイルドに高見山路線を狙いつつ、相撲巧者の立ち位置を三役辺りで定着していってほしいと思います。
ところで問題はイチン!
何だ!あのまともな引き技は!
簡単に叩きに頼るな!
土俵に上がって楽すんな!
前に出らんか!
前にッ!
いつの間にかイチンを大関にする気満々になっていただけに、今日の一番を見るともうガックリこの上なし。
自分でもなぜゆえイチンを大関に上げたいのかさっぱりわかりませんが、イチンの大関取りを本人以上に望んでいるような気もします。
せっかく先場所14勝も上げたのに、この調子ではあの準優勝も水の泡となってしまいます。
今場所のイチンのやる気スイッチは果たして、ONになっているのかOFFなのか。
序盤戦での見極めはまだまだ難しそうです。