平成30年 大阪場所 十四日目
【登場】
このカーテンの向こう側から今場所の優勝力士が現れます。
バサ
ガザ
船岡「優勝したのはこの人です。」
鶴竜「ども。鶴竜です。」
まるでブルーシートのような青いカーテン(笑)
おめでとう!鶴竜!
何とも鶴竜らしい優勝の決まり方でしたが、辛い時期を乗り越えて4回目の優勝は心底ほっとしたことでしょう。
場所前には指の怪我というアクシデントに見舞われて、出場も危ぶまれながらの一人横綱。
危うい土俵をつなぎながらも、今場所14日目に優勝を決められたのは、藤井アナも言われていたようにツキというものが鶴竜にはあったのでしょう。
ツキがあるとか、ツキがないとかよく口にはしますが・・・。
そのツキの正体を鶴竜、実際に見たくはないですか?
【守護神】
ザワザワ
ザワザワ
付け人「・・・!」
付け人「今日は白メガネいないっスよ。」
付け人「え・・・!」
付け人「い・・・、いたッ!」
そうです。
常に鶴竜の背後から守護神白メガネは鶴竜を見つめ続けていました。
通路では周りに不審者がいないか気を配り・・・。
あらゆる方向に目を配り・・・。
土俵に上がるその瞬間まで、後ろからそっと鶴竜を守り続けた白メガネ。
その姿は常に冷静で献身的でときに母性的。
振り向けば常に白メガネがそこに立っている日々は、厳しい局面に立ち続けていた鶴竜をどんなにか大きく深く暖かく包み込んだことでしょう。
白い個性的なフレームから覗くその瞳はいつも冷静な光を宿していましたが、今日ばかりは白メガネの中に喜びの表情が垣間見えました。
白メガネ、笑っていたんですね。
左頬には大きな絆創膏が貼られていますが、なんという晴れやかな表情でしょう。
白メガネの付け人としての喜びと誇りがにじみ出たとてもいい笑顔した。
圧倒的な存在感で今場所の主役に躍り出た白メガネでしたが、最後はこんなにいい顔を見ることができました。
ありがとう白メガネ。
そしておめでとう白メガネ。
ところで・・・。
どうでもいい事なんですけど、優勝の速報テロップ出てませんよね?
いつもだったら画面下に優勝のスーパー上に速報のテロップの2段掛になるのに。
放送時間の具合も関係したのでしょうが、もしかして・・・話題性の有る無しで決められてるのでは?!とちょっといらぬ勘繰りをしてしまいました。
明日は千秋楽。
いよいよ白メガネも見納めです。