Quantcast
Channel: 行司のブログ
Viewing all 502 articles
Browse latest View live

二日目 広報部長見参

$
0
0

令和二年 十一月場所 二日目

 

 

 

新型コロナウイルスの蔓延で全世界の経済が多大なるダメージを受けた2020年。

 

影響は大企業、中小零細、個人商店、個々人にすべてに渡り、誰一人例外ではありません。

 

それはもちろん、大相撲相撲協会においても同じこと。

 

この大変革期をどう乗り越えるか・・・・・・。

 

全てはこの人に託されました。

 

 

 

 

【遅れてきた部長】

船岡「芝田山さん、協会カレー大人気だそうですね。」

 

 

 

 

 

芝田山「ええ。」

 

 

 

 

 

芝田山「味は辛口と激甘の2種類。」

 

 

 

 

 

芝田山「辛口はスパイスの香り豊かなスパイシーな味・・・。」
 

 

 

 

 

 

芝田山「激甘はぜんざいベースのほぼほぼぜんざいです。」

船岡「・・・!」

 

 

 

 

 

カレーブームに乗っかて来たな大相撲協会。

 

先が見えないこの世の中。

 

乗れるものには全て乗っかっていく、その気概は大切です。

 

そう言えばこのカレー、先場所から大評判だそうですね。

 

 

 

しかし、芝田山は広報という仕事に没頭しているようですね。

 

このカレーの話や感染症対策のこと、情報発信など、広報に関することを話すときのはまさに、立て板に水。

 

取り組みの解説は理屈っぽく感じることもあるのですが、協会の取り組みについて話す口調は、よどみなく、滑らかで、相撲解説よりも数倍の情熱を感じます。

 

横綱まで上り詰めながらも、現役時代の評価はさほどでもなかった大乃国ですが、土俵に別れを告げた30年後に広報という天職に巡りあったようです。

 

 

 

生き生きと広報の仕事に邁進する芝田山部長。

 

人間どこで花開くかわからないものです。

 

 

 

置かれた場所で花開く。

 

こんな題名の本があったようななかったような・・・。

 

ところでこの人はアクション俳優という道でもきっと、大輪の花を咲かせることでしょう。

 

 

 

 

 

 

【炎鵬マンVSブラジルマン】

炎鵬マン「出たなっ!ブラジルマン!!」

 

 

 

 

 

炎鵬マン「さぁ、こい!」

 

 

 

 

 

炎鵬マン「やっ!」

 

 

 

 

 

炎鵬マン「とうっ!」

 

 

 

 

 

炎鵬マン「うわっ。」

 

 

 

 

 

 

炎鵬マン「背中、モジャモジャだッ!」

ブラジルマン「うおー。」

 

 

 

 

炎鵬マン、撃沈。

 

 

炎鵬マンったらあんなに跳びあがっちゃって。

 

あれじゃ、八艘飛びならぬ八段跳び。

 

池谷直樹とモンスターボックス対決も夢ではないかもしれません。

 

八艘飛ぶなら高さと同じくらい距離も必要。

 

そこら辺は軍師・秀平にいい知恵を借りようではないか。

 

 

 

話は変わりますが、照ノ富士ー朝乃山。

 

照ノ富士がキャリアの違いを見せつけるようでした。

 

場数が違うというのもありますが、朝乃山が合同出稽古に参加しなったことが気になります。

 

部屋での調整だけでどれだけ身になる稽古ができたのでしょうか。

 

怪我をしているようには見えませんが、なぜ参加しなかったのか。

 

まさか高砂ちゃんが寂しがって、出掛けることができなかったのか。

 

照ノ富士との一番をみても相撲の甘さが目につく大関朝乃山。

 

思うような稽古出来ないのは皆同じ。

 

もっと貪欲に己を磨いてほしいと、老婆心ながら思う二日目です。

 

 

 

 

 

 


三日目 角界ヒエラルキー

$
0
0

令和二年 十一月場所 三日目

 

 

 

 

土俵上の取り組みと同じように、15日間変わるアナウンサーと解説者の組み合わせもまた、大相撲観戦では重要なポイントのひとつです。

 

 

 

 

【組み合わせ】

舞の海「今日の実況は誰かな~。」

 

 

 

 

 

 

舞の海「この声、このしゃべり方・・・。」

 

 

 

 

 

舞の海「あ・・・、わかった。」

 

 

 

 

 

舞の海「やっぱ、戸部さんだ・・・。」

 

 

 

 

いやいやどうして。

 

さすがは墨田区出身の戸部アナウンサー。

 

幼少のころから相撲委馴染んできただけあって、大相撲が好きな気持ちが実況からも感じ取れます。

 

この年代では抜きんでた安定感。

 

このまま精進を重ね続ければ、いつの日か藤井アナのようになれるかも。

 

 

 

 

 

 

今日三日目は大相撲ヒエラルキー構造の説明と解説が行われていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

横綱を頂点とする角界ピラミッド。

 

その構造はいつ頃形成され、どのように編成されているか。

 

アカデミックな視点からその構造に迫る手法は、実にNHKらしいアプローチでした。

 

そんな中、不意に投げ込まれた一つの問い。

 

 

 

 

「なぜ力士は三役を目指すのか?」

 

 

 

そりゃあもう。

 

このためじゃないんですか。

 

 

 

 

 

【じっと手を見る】

隠岐の海「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

隠岐の海「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

隠岐の海「・・・・・・・。」

 

 

 

 

 

隠岐の海「・・・出世の相が出てる・・・。」

 

 

 

 

 

隠岐の海「俺・・・、優勝するかも。」

 

 

 

 

 

番付あげて出世して名をあげて。

 

角界に入ったからには、てっぺん目指して上りつめる。

 

それがロマンというものでしょう。

 

 

 

 

ところで嘉風はまぁはっきりものをおっしゃいますね。

 

御嶽海の気持ちにムラがあるところを、ズバっと指摘。

 

現役中から何度も話してそう感じたなんて、あの淡々とした口調で言われると見透かされていたようで、

私が御嶽海だったらヒヤッとするかも。

 

まぁ若いころは気持ちのムラってわりとあるような気もするし、自分を振り返っても他人のこと言えたもんじゃないけど、自分をコントロール出来ないと損するのも自分自身です。

 

 

 

 

肩を負傷して朝乃山、本日から休場。

 

初日から痛めていたとは、全く気が付きませんでした。

 

休場はとても残念ですが、しっかりと治療して復活してほしいもんです。

 

 

辛くも3勝目を勝ち取った正代ですが、左脚は大丈夫か。

 

 

角界ピラミッドの形が変わってゆきそうな今場所です。

 

 

 

 

 

四日目 九州の力士たち

$
0
0

令和二年 十一月場所 四日目

 

 

 

本当なら今頃、玄界灘の潮風に力士幟がはためいていたはずでした。

 

九州場所と言えば九州場所を統括する九州男児・境川。

 

発する言葉の端々に九州のDNAを感じます。

 

 

 

 

【祈り】

佐藤「神様・・・・・・。」

 

 

 

 

 

佐藤「どうか・・・、境川親方が・・・。」

 

 

 

 

佐藤「しゃしぃしゅしぇしょって、言いませんようにお守りください!」

 

 

 

 

佐藤「お祈りしておきましたから、大丈夫ですよ親方。」

境川「すんましぇん。」

 

 

 

 

佐藤アナの熱い信仰心が届いたのか。

 

今日はいつもよりしゃしぃしゅしぇしょは少なめに。

 

コロナで九州入りが減ったのが幸いしたのかもしれません。

 

 

 

 

九州で開催できなかった心ばかりの穴埋めに。

 

九州出身力士の一言メッセージを織り交ぜながらの四日目の放送。

 

境川部屋からも熊本出身力士のご挨拶です。

 

 

 

 

【うなされて】

「ムニャムニャ。」

 

 

 

 

 

「う~ん・・・。」

 

 

 

 

 

「ひよの山・・・。」

 

 

 

 

「そんなに・・・押さないで・・・。」

 

 

 

 

ひよの山は東北出身らしいですね。

 

 

 

 

九州といえば今場所の注目の正代。

 

ありゃりゃ。

 

足悪そうですね。

 

全く相撲にならない状態です。

 

境川親方が言うように出てきた以上は怪我は言い訳になりませんが、相撲がとれないようなら一旦休場してこれ以上悪くしないことも大切かも。

 

それに場所はまだ序盤戦。

 

怪我の程度如何によっては、再出場も出来るかもしれないし。

 

まぁ大関の責任というのも大切ではあるので難しいところではありますが、考え所になりそうです。

 

 

 

三大関のうち2人が脱落、怪我に苦しむ中、貴景勝は絶好調の4連勝。

 

序盤戦での優勝予想は時期尚早ですが、この感じだとまず6割がた貴景勝が優勝しそう。

 

いつになく身体の調子も良さそうだし、気迫も圧力も十分です。

 

 

また新関脇隆の勝の目を見張る成長も楽しみなところです。

 

 

 

千賀ノ浦部屋の二人の活躍が今場所の流れを作っていきそうな・・・。

 

いやいや、照ノ富士が再びやってくれそうな・・・。

 

もしかしてダークホース、遠藤が持っていくかもしれないような・・・。

 

万に一つの隠岐の海の線もまだ消えてはいないような・・・。

 

 

まだまだ可能性広がる序盤戦の土俵です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

五日目 がんばれ炎鵬

$
0
0

令和二年 十一月場所 五日目

 
 
 
 
 
 
 
【がんばれ炎鵬】
ざわざわ
 
 
 
 
炎鵬「・・・・・・。」
 
 
 
 
 
炎鵬「・・・・・・。」
 
 
 
 
炎鵬「・・・・・・。」
 
 
 
 
パチン
炎鵬「ビクッ!」
 
 
 
おいおい。
 
自分のかしわ手で怯えるなよ炎鵬。
 
 
 
 
同じ小兵の宇良の復活に、宇良と炎鵬の間で揺れ動く52代。
 
 
思い続けてきた宇良か。
 
心の隙間を埋めてくれた炎鵬か。
 
 
恋心に思い悩む様子の52代ですが、
 
女心と秋の空。
 
人の気持ちなんてコロコロ変わるものです。
 
 
恋する年寄りなんてほっといて
 
炎鵬よ。
 
今こそ自分の相撲を取り戻せ!!
 
 
 

六日目 押し相撲

$
0
0

令和二年  十一月場所  六日目

 

 

 

世辞を言うのは世の習い。

 

本音はどうかと思う事でも、世辞の一つも言えねば世間は上手く渡れません。

 

 

 

 

【記憶】

厚井「向こう正面は押し相撲でならした、元若荒雄の不知火親方です。」

 

 

 

 

 

 

舞の海「厚井さん・・・。」

 

 

 

 

 

舞の海「押しでならしたなんて、言いますけど・・・。」

 

 

 

 

 

 

舞の海「でも実際・・・。」

 

 

 

 

 

舞の海「思い出されるのは、引き技ばかりですよね・・・。」

厚井「あー!たしか-に!」

 

 

 

 

思い出は時間と共に美化されるもの。

 

時が経てばすべてよい思い出です。

 

 

 

 

たしかに。

 

押しと引きは裏表。

 

言われてみれば表裏一体の技なのかもしれません。

 

 

だからこそ押し相撲はリズムが大事。

 

いい流れに乗れなければ、いくら状態が良くてもなかなか勝ち星につながらないことが、ままあるようです。

 

この押し相撲の力士もまだ、今場所の流れに乗ることが出来ません。

 

 

 

 

 

【エスパー】

碧山「おい、明生。」

明生「なんだ?!」

 

 

 

 

 

碧山「俺はへそを透視することが出来るんだ。」

明生「なに?!」

 

 

 

 

 

明生「それなら、やってみろ!」

碧山「よし。」

 

 

 

 

 

碧山「・・・・・・。」

 

 

 

 

明生「どうだ?!」

碧山「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

明生「どうだ?!」

碧山「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

碧山「明生、でべそだね。」

明生「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

碧山、六日目に初日。

 

 

初日が出ない力士は残すところ炎鵬だけとなってしまいました。

 

今場所はいつもの赤い締め込みから、お気に入りのオリーブグリーンに変えてきた炎鵬ですが、調子が悪いと色白の肌がオリーブ色と相まって、血色も一層悪く見えてくるから不思議です。

 

血流を良くするために締め込みを変えるもよし。

 

いつもと違う事をするもよし。

 

何でもかんでも手当たり次第にやってみれば、きっかけが掴めるかもしれない。

 

人間必死にもがいていれば、必ず糸口はつかめるものです。

 

 

 

 

それにしても照ノ富士と貴景勝の安定感!

 

四つ身と押しで対照的な取り口の二人ですが、自分の十二分の相撲を土俵で発揮する様子から、両者直接対決は千秋楽までお預けになるのは必定となりそうです。

 

 

隆の勝も北勝富士相手に、激しい攻防の中で冷静なはたき込み。

 

貴景勝との稽古充分を物語る一番となりました。

 

 

 

まぁしかし、まだ明日は七日目。

 

場所は折り返し前の前半戦。

 

隠岐の海のメイクミラクルはあると願いつつも、明日は結びで貴景勝。

 

やっぱりそりゃないな、と現実に戻る明日七日目です。

 

 

 

 

 

 

 

七日目 引退琴奨菊

$
0
0

令和二年 十一月場所 七日目

 
 
 
 
 
琴奨菊、引退の意向の一報が流れた本日七日目。
 
 
 
 
番付に関係なく常に前向きに努力を続ける様子。
 
大関でも前頭でも同じ姿勢で土俵に臨む姿。
 
そんな姿からは勝敗を超えて相撲にかける真摯な気持ちが伝わってくるようでした。
 
 
 
お疲れさま琴奨菊。
 
清々しい相撲をありがとう。
 
 
 
 
 
 
話は変わりますが。
 
目にしたもので何かを思いだしたり、連想したりすることってありませんか。
 
 
 
 
【何か】
ザワザワ
 
 
 
 
「待ったなし!」
 
 
 
 
 
志摩ノ海「ん?!」
 
 
 
 
 
志摩ノ海「おい、魁聖・・・。」
 
 
 
 
志摩ノ海「お前の腹に、なんかいるぞ・・・。」
魁聖「え・・・?」
 
 
 
 
 
魁聖「・・・・・・。」
 
 
 
 
 
おしりたんてい。
 
 
 
 
 
いや~ぁ。
 
あのですね。
 
以前から魁聖の腹を見ていて、「何かを思いだすなぁ」とモヤモヤモヤモヤしてたんですね。
 
 
 
それが先日。
 
偶然本屋で見かけたあの絵本。
 
 
 
そうだこれこれ!
 
魁聖の腹にいるのはこれだ!
 
 
 
 
おしりたんてい※お借りしています
 
 
 
 
 
腹に尻って一体どうよ?
 
とも思うんですが、魁聖は尻より断然腹の方がおしりたんていっぽいフォルムをしています。
 
 
 
なんていうんでしょうか。
 
いい具合のたるんだ肉とヘソが織り成す奇跡とでも言うんでしょうか。
 
腹が尻に似るというブラジル発日本での奇跡の出会いとでも言うんでしょうか。
 
 
でもおかげ様で魁聖を見る度に感じるモヤモヤもようやく解消されて、場所に集中できそうです。
 
 
 
 
明日は場所も折り返し。
 
このままツートップで行くか?!行けるか?!どうなる?!どうなる?!
 
 
 
 
 

九日目 両者に土

$
0
0

令和二年  十一月場所  九日目

 

 

 

毎場所、大相撲中継を見ていても、どうしても顔や名前を覚えられないという人が、一人や二人はいるものです。

 

 

 

 

【君の名は】

アナウンサー「鏡山さん。優勝の行方は貴景勝、有利とみていいでしょうか。」

鏡山「ええ・・・。」

 

 

 

 

鏡山「本人も大関の責任を感じながら・・・。」

 

 

 

 

 

鏡山「!!!」

 

 

 

 

 

鏡山「ア・・、アンタ、誰?!」

アナウンサー「三輪です。」

 

 

 

 

 

そうだった。

 

この人、三輪っていうんだった。

 

 

 

 

 

中日にストレートで負け越しを喫し、締め込みを赤に戻してきた炎鵬。

 

これで流れを変えられるか。

 

 

 

 

【捨て身の技】

炎鵬「・・・よし。」

 

 

 

 

炎鵬「捨て身の技で・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

炎鵬「行くぞっ・・・!」

 

 

 

 

 

秘技ボイン攻め。

 

 

 

 

 

今さらながら、碧山のボインの大きいこと大きいこと。

 

炎鵬の頭より碧山のボインの方がはるかにデッカイじゃないですか。

 

しかし今日の炎鵬はその規格外のボインに正面から挑んで、待ちのぞんだ今場所初白星を手に入れました。

 

よかったね、炎鵬。

 

ボインはさぞ、重かったことでしょう。

 

 

 

 

今日は優勝争いの中心力士がともに土。

 

照ノ富士は高安の右へ左へと振られながら攻められ続け、悔しい2敗目。

 

元大関同士の小結対決は、高安の作戦勝ちとなりました。

 

 

 

結びの一番はまさかの番狂わせに。

 

大関貴景勝と対峙してもひるむことなく真っ向勝負の突き合いを制し、インタビュールーム入りの翔猿。

 

先場所の大活躍も記憶に新しい翔猿ですが、この人の独特なしゃべり方を聞いているといつも、星野源のうそ太郎を思い出すのはなぜだろう。

 

 

 

1敗は、貴景勝、宝富士、志摩ノ海

2敗に、照ノ富士、竜電、千代の国

 

 

 

優勝の行方がちょっとわからなくなってきましたが、いつのまにやら明日はもう10日目です。

 

 

 

 

 

十日目 さよならガガ丸

$
0
0

令和二年  十一月場所  十日目

 

 

 

11月も気が付けば半ば過ぎ。

 

そろそろ木枯らし吹いて落ち葉舞う季節です。

 

 

 

 

【寒暖差】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

 

52代「あ~、寒い寒い。」

藤井「あら?北の富士さん、寒そうですね。」

 

 

 

 

 

 

52代「日中はね暖かいんだけど、朝夕がね。」

 

 

 

 

 

52代「なんか、どんどん冷え込んできたね・・・。」

藤井「え。こっちはぬくぬくポッカポカですよ。」

 

 

 

 

 

藤井「あ。アクリル板で暖気がそっちに行かなんだ。」

52代「・・・・・・。」

 

 

 

 

まぁオシャレなマフラーだこと。

 

こっちはマフラーどころじゃないですよ。

 

もう日中は半袖。

 

日向を歩くと汗が出る気温26度です。

 

 

 

 

久しぶりの藤井アナの登板の日に、また一つ寂しいニュースが飛び込んできました。

 

 

 

【別れの涙】

付け人「お疲れっす。」

 

 

 

 

 

付け人「ガガ丸ちゃん、引退したっす。」

炎鵬「・・・え。」

 

 

 

 

 

炎鵬「・・・そんな・・・。」

 

 

 

 

 

炎鵬「ガガ丸ちゃん・・・。」

 

 

 

 

さようなら、ガガ丸ちゃん。

 

 

 

最近はすっかり土俵で姿を見ることがなくなって気にはなっていたものの、現状を知らずに今日まで至りました。

 

そうか、今年はほとんど休んでいたんですか・・・。

 

腰や膝やら悪かったようでしたけど、それが休場の原因だったのでしょうか。

 

経歴の紹介で思いだしましたが、そうそうガガ丸ちゃんは1度を金星をてにしたことがあったんでした。

 

調べて捜して、その時の記事を引っ張り出しました。(下記リンク)

 

まぁそれはそれは嬉しそうでした。

 

大した相撲でもないのに顔を赤くして悔しがったり、満面の笑みで喜んだり。

 

屈託なく喜怒哀楽を表す、愛敬ある力士でした。

 

 

引退後は国へ帰るんでしょうか。

 

ジョージアでは相撲道場や、ちゃんこレストランでも始めるんでしょうか。

 

何にしても、明るく優しいガガ丸ちゃんのことです。

 

きっと多くの人から好かれて慕われることでしょう。

 

ガガ丸ちゃん、お疲れさまでした。

 

ところでガガ丸ちゃんってキセや豪栄道と同じ、花のロクイチ組だったんですね。

 

 

 

照ノ富士に高々と吊られる翔猿。

 

解説はあの日と同じ52代。

 

ここに再び、シャケagain。

 

なんででしょう。

 

見事に吊り上げられると、人って抵抗を忘れてシャケになってしまうのかも。

 

 

 

しかし今日はなんといっても立浪親方の、大相撲史に残る蔵出し映像が目に焼き付きました。

 

 

 

 

 

すごいキワモノの化粧まわし。

 

 

 

いくら秀吉の天下取りに因んだ縁起物だって言われても、こんなどぎついの貰ったら私だったら、その場所何だかんだ理由を付けて休場してしまうかも。

 

 

 

 

 

 

 

立浪さんもへらへらしているように見えますが、こんなどぎついのぶら下げて土俵に上がれるんですから、なかなかどうして。

 

 

さらに電飾の化粧まわしも贈られているというではありませんか。

 

 

贈った方のセンスに問題はあるのでしょうが、贈られる方にもそんな化粧まわしをさせたくなる何かがあるに違いありません。

 

 

これはこれは、恐るべし二枚目。

 

 

 

立浪耐治、52歳。

 

 

 

この男、ただ者ではないようです。

 

 

 

 

 

 

☆ガガ丸ちゃん金星の記事


十一日目 ジンクス

$
0
0

令和二年  十一月場所  十一日目

 

 

 

 

何かの予兆か、ジンクスか。

 

 

珍し光景を目にすると人間は、そこに特別な意味を見出そうとするものです。

 

 

 

 

【ジンクス】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

舞の海「東西交互のジンクス・・・。」

 

 

 

 

 

舞の海「崩れたら崩れたで、何だか残念な気がしますね。」

 

 

 

 

 

小林「あ、そう意味ではですね。」

 

 

 

 

小林「2日続けて舞の海さんが解説だと、ちょっとガッカリしますね。」

 

 

 

 

時々、舞の海連投ということがありますね。

 

 

今日は正面解説、明日は向こう正面、またあくる日は正面解説。

 

国技館を縦横無尽に飛び回り、御用とあらばどこへでも。

 

稼ぐに追いつく貧乏なし。

 

大相撲解説・舞の海秀平は今日も行く。

 

 

 

withコロナの毎日も気づけばもう10か月。

 

最近の舞の海氏の発言は、コロナ禍における社会活動へも切り込みます。

 

たしかに検査数が増えれば感染者数もおのずと増えるものなのかも。

 

これから冬に向かうことを考えると心配は尽きませんが、所詮は一人一人の感染予防の水際対策に委ねられるのでしょう。

 

舞の海さんが言うように怖がり過ぎることなく、対策していくしかないでしょうね。

 

尾身会長もふんどし締め直せと言っていましたがここは緊褌一番。

 

手洗いうがいに換気にマスク。

 

日常での対策を今一度見なおさねば。

 

 

 

 

 

 

大相撲界にも大きな影響を及ぼしたコロナとの日々。

 

土俵上での所作にも変化をもたらしました。

 

 

 

 

【水付けの手引き】

天空海「ハアハアハア」

 

 

 

 

 

 

天空海「・・・あれ?」

 

 

 

 

 

 

天空海「そういや・・・。」

 

 

 

 

 

 

天空海「力水付けってどうするんだったけ・・・??」

 

 

 

 

 

 

天空海「う~~ん・・・。」

 

 

 

 

 

 

天空海「・・・あ、思いだした」

 

 

 

 

 

 

天空海「・・・こうだったけ??」

 

 

 

ブー。

 

見るからにめんどくさそうな、投げやりな態度がよくありません。

 

 

 

 

正しくは・・・。

 

 

はい。良くできました。

 

 

 

 

 

 

 

 

2敗の照ノ富士ですが、昨日も今日も決めたり吊ったりと、似たような勝ち方で1敗の貴景勝の後を追います。

 

何の問題もないような解説席の話でしたが、う~~~~ん・・・。

 

両方とも中に入られているというが気になります。

 

脇の甘さは疲れからくる焦りの表れではなかろうか、と素人の老婆心ながら心配しております。

 

 

 

 

末文にどうでもいい事ですが。

 

豪子、オールバックはちょっと怖いよ。

 

 

十二日目 我慢

$
0
0

令和二年  十一月場所  十二日目

 

 

 

 

人生に必要なもの。

 

勇気、情熱、努力、信念・・・・・・。

 

 

 

千変万化するこの世の中。

 

生きていくために何が一番必要かって言われたら。

 

 

 

たしかに、これはとても重要です。

 

 

 

 

【我慢】

キセ「ワンツー!ワンツー!」

 

 

 

 

 

 

沢田石「わぁ・・・。親方、張り切ってますね。」

キセ「ワンツー!ワンツー!えぇ・・・。」

 

 

 

 

 

キセ「ボクは高安が優勝するまで、胸を出すって決めたんですッ。」

 

 

 

 

 

 

沢田石「ふーん・・・親方って・・・。」

 

 

 

 

 

 

沢田石「ホントに、我慢強いんですね・・・・・・。」

キセ「エイエイオ――!!」

 

 

 

 

 

 

いやマジで。

 

 

どんなに気の長い人でも我慢強い人でも、待ちくたびれると根気も萎えるんだから。

 

 

人の好意に甘えてばかりで、いつまでも胸を借りつづけてるんじゃないぞ。

 

 

今度は高安が下の力士たちを引っ張り上げる番なんだぞ。

 

 

 

 

 

 

優勝争いは今日は順当に勝ち進み、明日はいよいよ1敗力士の直接対決。

 

 

幕尻の志摩ノ海が大関貴景勝にぶつかります。

 

 

大いなる番狂わせは起きるのか。

 

注目の結びの一番です。

 

 

 

 

 

十三日目 自分

$
0
0

令和二年  十一月場所  十三日目

 

 

 

一人で土俵に立ち、15日間戦い続ける本場所の大相撲。

 

毎日違う相手と相撲をとって戦いますが、本当の敵はやはり、自分自身なのかもしれません。

 

 

 

 

 

【内なる敵】

 

 

 

 

 

付け人「大関・・・・・・。」

 

 

 

 

 

付け人「何、熱心に見てるんすか?」

 

 

 

 

 

付け人「げっ・・・!自分じゃないすか!」

 

 

 

 

やっぱり自分見てたんすよね??

 

しかもモニターかぶりつきで(笑)。

 

 

 

モニター越しに見た自分にも打ち勝てたのか。

 

善戦の志摩ノ海を退けて単独トップの12勝1敗。

 

 

 

しかし追う照ノ富士も、竜電との格の違いを見せつける11勝目と、ぴったりと後を追います。

 

いやいや、大きいから豪快さが目立ちましたが、よくよく見れば相手の攻めを封じながら、要所要所を抑えつつ自分十分の相撲に持ち込んで完勝。

 

おそらく照ノ富士の頭の中には今場所の優勝よりも、来場所、その次の場所にフォーカスが向いているのでしょう。

 

そのためにも勝ち星を積み上げていくことはもとより、怪我を悪化させない相撲をとり続けることが何よりも大切です。

 

遠くを見ながらも、手前で躓かぬように。

 

復活の道を着実に歩みます。

 

 

 

 

後半の土俵で光る相撲の若隆景。

 

元大関を翻弄させるように攻めながら、土俵際の逆転の突き落とし。

 

負け越しは決まった後も気の入った土俵を務め続ける姿勢に、来場所以降の活躍が今から楽しみです。

 

 

 

明日はいよいよ14日目。

 

あれ?

 

昨日にキセの解説は終わったし、明日の解説は一体誰なんでしょう。

 

 

 

 

 

 

【予言】

太田「北の富士さん。私、占いができるんですよ。」

52代「へー。」

 

 

 

 

 

太田「明日の解説者を占ってみますね。」

 

 

 

 

 

 

太田「・・・見えてきました・・・。元大関の姿が見えます・・・・。」

 

 

 

 

 

 

 

太田「あ・・・これは・・・、元大関の尾車親方です。」

52代「へー。」

 

 

 

 

予言通りに14日目放送は尾車解説なるか??

 

 

今年の相撲も残り2日です。

 

 

 

 

十四日目 見張り

$
0
0

令和二年  十一月場所  十四日目

 

 

 

 

千秋楽を明日に控えた、十四日目の国技館。

 

 

静かに満ちる熱気の中に、時折走る緊張の糸。

 

 

その正体は・・・・・・。

 

 

 

 

 

【視線の先】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

 

 

呼び出し「ん?」

 

 

 

 

 

 

呼び出し「あれは・・・、まさか・・・。」

 

 

 

 

 

 

呼び出し「百合子?!」

 

 

 

 

 

そう。

 

そこにいるのは。

 

まぎれもなく。

 

 

 

 

 

 

東京の女帝・百合子

 

 

 

 

 

女帝のお出ましに、緊迫する国技館。

 

 

その緊迫感はもちろん、放送席にも及びます。

 

 

 

 

 

 

【見張られて】

三瓶「千の風に~~~ぃ 千の風に乗って~~~~~ぇ」

尾車「・・・三瓶さん。」

 

 

 

 

 

 

尾車「そんなに大声で歌っていいんですか。」

三瓶「え。」

 

 

 

 

 

尾車「百合子が、来てます。」

三瓶「う・・・。」

 

 

 

 

 

 

尾車「我々は見張られてるんですよ、三瓶さん。」

三瓶「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

百合子、圧強し。

 

 

あの手作りマスクから覗く目元が鋭い。

 

 

カバのような蒲島知事に慣れている熊本県人は、あの百合子の眼光でちびりあがります。

 

 

 

 

圧強しといえば、照強。

 

 

今日は同じく小兵の炎鵬と相まみえます。

 

 

 

 

 

【小兵兄弟】

炎鵬「兄ちゃん!」

 

 

 

 

 

炎鵬「ぼく、負け越しちゃったよ。」

 

 

 

 

 

 

炎鵬「おんぶしておくれよ!」

 

 

 

 

 

 

照強「ったくしょうがねぇなぁ・・・。」

 

 

 

 

 

 

照強「・・・って俺も、同じじゃッ!」

炎鵬「ぐはっ。」

 

 

 

 

 

 

炎鵬「兄ちゃん・・・ハンパねぇ・・・。」

 

 

 

 

 

小兵兄弟、共に負け越し。

 

 

同じ負け越しでも照強は幕内に残留できる番付ですが、炎鵬は来場所は十両への陥落は避けられない模様です。

 

 

その炎鵬と入れ替わりになるのか。

 

明瀬山が十両の土俵東の筆頭で今日勝ち越しを決めました。

 

偉いぞみっちゃん!

 

今日は差し手にこだわらず、突ききって大切な8勝目を手にした明瀬山。

 

さすがは相撲巧者の明瀬山。

 

攻めのスタイルも千変万化。

 

この調子で幕内の土俵でも大いに明瀬山相撲を見せてほしいと思います。

 

 

 

ところで照強の今日の決まり手「外小股」

 

昨日は翠富士の「ずぶねり」

 

その前は宇良の「後ろもたれ」

 

 

スナメリや胃もたれのような日頃耳にしない珍しい決まり手は、実は大相撲には、寄り切り、押し出し、はたき込み以外にも、48手以上の決まり手があるということを思いださせてくれました。

 

 

 

 

明日はいよいよ今年最後の大相撲。

 

賜杯を手にするのは貴景勝か、照ノ富士か。

 

激動の2020年の大相撲に幕が下ろされます。

 

 

 

千秋楽 距離

$
0
0

令和二年  十一月場所  千秋楽

 

 

 

おめでとう貴景勝。

 

本割で負けた後の決定戦での迷いのない相撲。

 

あれぞ大関貴景勝。

 

実に立派でした。

 

 

そして13勝2敗の見事な成績を収めた照ノ富士も、見事な15日間でした。

 

この13勝は来場所への大きなステップとなることでしょう。

 

大きな目標達成のために、体を癒して来年に臨んでください。

 

 

素晴らしい千秋楽をありがとうございました。

 

 

 

そんな素晴らしい千秋楽の最後を飾る、表彰式。

 

優勝力士が行き交う花道の奥に、怪しげな人影が・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

物陰から窺うようにこちらを見る不審人物。

 

 

 

 

 

目を伏せ気配を消す不審人物。

 

 

 

 

おどおどと挙動不審に見回す不審人物。

 

 

 

 

 

そこのあなた、沢田石和樹さんですね。

 

 

 

 

 

物陰に潜み続けた沢田石和樹。

 

ついに今、優勝力士・貴景勝に近寄ります・・・!

 

 

 

 

 

 

【距離】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

沢田石「大関!」

 

 

 

 

 

沢田石「大関!!

 

 

 

 

 

沢田石「大関!!!

 

 

 

 

沢田石「聞こえてますか?大関!

大関「・・・聞こえてます。」

 

 

 

 

 

ソーシャルディスタンスという名の心の距離。

 

若いながらも精神的に落ち着いた貴景勝でも内心は「こいつは何を言い出すかわからない」と、心で距離を保っていたかも。

 

でも今日の沢田石、なかなか良かったではないですか。

 

フェイスシールドにマスクといういでたちは、沢田石のアニメっぽい容姿と相まって、なんだかちょっと近未来的。

 

マスク越しのこもった声も、宇宙ステーションからの通信のように聞こえるような気がして、いよいよ来る人類が宇宙へと飛び出す未来を予感させているかのようです。

 

 

初場所以来の土俵下でのインタビューを終え、撤収するスピードもまるで光の速度。

 

 

 

 

目にもとまらぬイヤホン撤収に大関本人も気づきません。

 

 

 

 

 

 

今場所は伸び行く若手力士の活躍も楽しい場所でした。

 

貴景勝も24歳という若者ですが、今場所西の5枚で勝ち越した琴勝峰は21歳。

 

若さ弾ける身体に、恐れを知らぬ相撲、満ち溢れる可能性。

 

この若者の視線の先には大きな未来が広がります。

 

 

 

 

 

 

【日曜日夕方5時半】

琴勝峰「ハハハハハ」

 

 

 

 

 

琴勝峰「ハハハハハ」

 

 

 

 

 

 

付け人「行きますよ、関取。」

琴勝峰「ハハハハハ」

 

 

 

 

 

 

琴勝峰「やっべ、小遊三。めっちゃ、おもしれー。」

 

 

 

 

 

テッテケ・ テケテケ・ン・テッテン

 

パフ

 

 

メンバーの中では小遊三が一番好きでした。

 

 

 

令和2年の大相撲も無事終わりました。

 

気が付けば新型コロナに翻弄される年となり、角界でも力士を一人亡くすという悲しい事態にも見舞われました。

 

来年はどういう状態になるのか、まだ今年中の行方も分からないような状態ですが、何はともあれ皆健康で、無事に場所が行われ無事に相撲が楽しめる日常であることを祈るばかりです。

 

千秋楽での52代がやたらと咳込んでいたのが心配ですが、来年も変わらず大相撲中継が楽しめますように。

 

 

どうぞ皆様、くれぐれもお元気で。

 

 

今場所もありがとうございました!

 

 

行司のブログ

 

 

初場所 初日 年男

$
0
0

令和三年  初場所 初日

 

 

 

【年男】

「あ。」

 

 

 

 

「明けましておめでとうございます。」

 

 

 

 

「明瀬山光彦です。」

 

 

 

 

 

「肉で言うなら熟成肉、丑年の年男です。」

 

 

 

 

熟成に熟成を重ねて、さらにうま味増す。

 

 

 

明瀬山の相撲はまさに年齢を重ねるごとに上手さを増しているじゃなですか。

 

差し手からの粘りある攻め。

 

まわしを求めながらもまわしにこだわらず、突っ張りを交える柔軟さ。

 

自分十分になれぬ時の辛抱強さ。

 

そして相手の圧力、瞬発力、そしてやる気。

 

全てを吸収してしまうあのスライムのような身体。

 

 

全てが今熟成の時を迎えて、今まさに円熟の時を迎えています。

 

再入幕を果たし、4年半前に新調した力士座布団も日の目を見ていることでしょう。

 

待てば海路の日和あり。

 

どんな日々も腐らずコツコツと。

 

立派だな、光彦。

 

頭が下がるよ。

 

でも、光彦よ。

 

化粧まわしが長すぎやしないか。

 

まるでスケバンのようだよ。

 

きっとスケバン刑事の南野陽子よりも丈が長いよ。

 

でもそれがきっと流行に流されない光彦スタイルなんだね。

 

先が見えぬ時だからこそ、自分を貫くことが大切なんだね。

 

初場所から、光彦にはたくさんのことを学ばせてもらいいているよ。

 

 

ありがとう光彦。

 

 

でも今場所はブログを書くことが出来なさそうです。

 

コロナの第3派もかなり厳しいことになっていますが、無事に15日間場所が行われることを祈っています。

 

 

 

皆、健康で怪我なく終えることができますように。

 

 

 

 

 

 

 

三日目 総崩れ

$
0
0

令和三年 初場所 三日目

 

 

 

巨人 大鵬 卵焼き。

 

昭和の流行語から60年近くの時を経て、孫・王鵬が関取りとなって土俵に上がります。

 

 

 

 

【テスト】

吉田「王鵬の化粧まわし・・・・・」

 

 

 

 


吉田「大鵬の土俵入りとそれを見上げる王鵬の姿だそうですよ。」

 

 

 

 

 

境川「ああいうのをなんて言いましたっけ。」

 

 

 

 

 

境川「ロール・・・、ロールしゃっひゃテスト・・・?!」

 

 

 

 

 

 

吉田「親方、ロールシャッハテストです。」

境川「・・・・・・。」

 

 

 

 

屈斜路湖と摩周湖に寄せた、まさに祖父と孫の夢の融合。

 

四股名も壮大ですが、化粧まわしから伝わる期待の大きさが半端ではありません。

 

化粧まわしに詰め込こんだプレッシャーに私だったら押しつぶされそうで、埼玉栄高校のオレンジ色の化粧まわしにこっそり替えちゃいそうですが、当の本人は至って素直に喜んでいる様子です。

 

周囲の期待もまっすぐに受けて素直に育ったのでしょう。

 

素晴らしい若人ではないですか。

 

 

しかし最近は誰の孫だ、誰の息子だ、誰それの甥だと、力士も2世3世が増えてきました。

 

背景に物語がつくことで話題になるのはいいですが、増えすぎると政治家の世界のようでもあります。

 

誰かの子であれ孫であれ、親や爺さんとは異なる一個人。

 

本人の活躍をシンプルに見守っていきたいものです。

 

 

 

 

 

三日目は大関総崩れ。

 

綱取り、カド番と悲喜こもごもの大関陣ですが、三日目は総崩れとなりました。

 

 

貴景勝の綱取りは露と消えてしまいましたが、押し相撲の大関ですから良い波に乗りさえすればきっと、3連敗はしていても自分の相撲を取り戻してくるのではないでしょうか。

 

 

心配なのは朝乃山。

 

ここ2~3場所、弱気な顔つきがチラチラ見え隠れしているように感じます。

 

稽古不足がそうさせているのかはわかりませんが、土俵に上がった以上は自分を奮い立たせて闘い抜いてほしいものです。

 

 

それにしても目を見張る活躍を見せるのが阿武咲と大英翔。

 

大英翔など大関総なめの3日連続のインタビュールーム入り。

 

インタビュールームでの受け答えも余裕を感じ自信がついた様子が見て取れます。

 

 

ここ5年間は全て初優勝力士が優勝を飾っている初場所。

 

この流れに乗って大英翔や阿武咲が新春、初夢、初優勝となるか。

 

まだまだ先はわかりません。

 

 

 


五日目 蟻地獄

$
0
0

令和三年 初場所 五日目

 

 

 

蟻地獄。

 

それはウスバカゲロウの幼虫が地面に作ったすり鉢状の巣。

 

素の底に潜み、落ちてくる蟻を捕らえる。

 

抜け出せない苦しみの例えとして使われる。

 

 

 

もがいても、もがいても。

 

這いあがることのできぬ恐ろしい蟻地獄。

 

ここ大相撲の土俵にも、人知れず巣作っていたのだった・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

攻めてくる蟻地獄(栃栄談)

 

 

 

 

いいぞ!

 

明瀬山!

 

5連勝!

 

 

この調子で近づく蟻を一匹残らず引きずり落として

 

 

狙え!

 

 

返り入幕、初優勝!

 

 

 

 

 

 

 

六日目 モゴモゴグビグビ

$
0
0

令和三年 初場所 六日目

 

 

 

 

緊急事態宣言下で行われる初場所。

 

今場所も声援を控えた場内では時折、静寂が広がります。

 

 

 

 

【あの声は】

ザワザワザワザワ

 

 

 

 

 

 

霧馬山「・・・・・・」

 

 

 

 

 

霧馬山」「・・・んん??」

 

 

 

 

 

 

霧馬山「あの・・・、まごついた話しぶりは・・・・。」

 

 

 

 

 

遠くから聞こえてくる、たどたどしい話し方。

 

モゴモゴした口調。

 

この声の持ち主は・・・・・・。

 

 

 

 

 

【やっぱり霧島】

小林「陸奥親方。」

 

 

 

 

 

 

小林「鶴竜って今何してるんですか~?」

陸奥「え。」

 

 

 

 

 

陸奥「え・・・あのぅ・・・。」

 

 

 

 

 

陸奥「だ、から・・・あのぅ・・・」

 

 

 

 

 

陸奥「み、店番・・・・・。」

小林「ちゃんこ霧島、スゲー!」

 

 

 

 

 

いや、ホントマジで。

 

ちゃんこ霧島も大変だと思うわけです。

 

時短営業しろ、だの。

 

やっぱりそもそも外出するな、だの。

 

小出し小出しにして状態が改善するわけもなし。

 

霧島もきっと頭の痛い日々を送っていると思うのよ。

 

だから鶴竜も親方を助けるために、店番くらいやってあげてね。

 

 

 

 

そんな憂いの日々を吹き飛ばすかのように。

 

どうですか!

 

明瀬山の快進撃!

 

初日から全部白星6連勝!

 

勝ってる時はツキまで味方して、逆転の突き落とし。

 

勝ち星の後の一杯はさらに格別なことでしょう。

 

 

 

 

【60%】

明瀬山「グビグビ」

 

 

 

 

明瀬山「グビグビ」

 

 

 

 

明瀬山「グビグビ」

 

 

 

 

 

 

明瀬山「やっぱり力水って美味いよね。」

付け人「こっそり、桶から汲んどきました!」

 

 

 

 

人体の60%は水分でできているとのことですが、明瀬山の飲みっぷりと体つきを見ていると、90%は水分で出来ていると確信します。

 

 

たっぷり水分摂取して、うまい飯食って、リラックスして、寝る。

 

いや~~~こりゃ。

 

いい毎日、いい人生だな!明瀬山!

 

まるで人生の達人のような明瀬山ですが、山あり谷ありクロードチアリな人生を、よりよく生きていくコツがあれば、どうか貴景勝や朝乃山にも教えてあげてほしいものです。

 

 

 

晴れたと思ったら雨が降り、雨が続いてまた晴れて。

 

人生の空模様も日々変わり続けてゆきます。

 

ずっと晴れてることもないけど、ずっと雨ばかりは続かない。

 

そう信じて歯を食いしばって、泣いたり笑ったり、怒ったりしながら生きていけば、きっといい日もやってくる。

 

明日は七日目。

 

まだまだこれから!

 

 

七日目 決まり手

$
0
0

令和三年 初場所 七日目

 

 

 

寄り切り、押し出し、上手投げ

 

つまどり、割り出し 外無双

 

 

大相撲決まり手、今やその数82。

 

 

土俵上の一瞬の技を見逃さずジャッジするプロフェッショナルたち、その名も決まり手係。

 

彼らの活躍なくして大相撲の技の伝承は成り立ちません。

 

 

 

 

 

【仕事風景】

「・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

「・・・・・・」

 

 

 

甲山「・・・おい誰か、チャンネル変えようや。」

西岩・竹縄「・・・・・・・」

 

 

 

 

前に見たことがあるような・・・。

 

そんな気がする3年近く前の映像でした。

 

 

 

それよりなにより。

 

 

 

ようこそ甲山、幕内の放送席へ。

 

癖の強いこの京なまり。

 

まさに角界の土井善晴。

 

 

 

いつの日か。

 

 

 

「左でおっつけながら、お芋さん茹でていきますよ」

 

とか言ってほしいものです。

 

 

 

 

そんな甲山のアシストを受けながら、場内に決まり手を発表するのは行司さんの役割。

 

大相撲は多くの人々の分業から成り立っています。

 

 

 

 

 

【電話】

プルルルルル

 

 

 

 

 

亮輔「ハイ、もしもし~」

 

 

 

 

亮輔「え?今日の場内アナウンスですか?」

 

 

 

 

 

 

亮輔「えぇっと・・・。」

 

 

 

 

 

亮輔「濃い人です。」

 

 

 

 

 

濃い人です

 

 

 

だって寿之介さんは鹿児島ですもの。

 

 

 

82手あるはずの決まり手も、力士の大型化に伴って縮小の一途たどっています。

 

かつて技のデパートと鳴らした舞の海は、絶体絶命から生みだされる逆転の新技に一縷の期待を寄せているようですが、漫画だったら鬼滅の刃みたいに水の呼吸からのヒノカミ神楽とか生まれますが、現実は新技が生まれるよりも大怪我につながってしまいそうです。

 

 

未だ見たことのない「しゅもく反り」などは、もはやプロレス技。

 

でも誰か決めたことがあるから決まり手に入っていることを思えば、さすがは千年続く大相撲。

 

奥が深い。

 

 

 

6連勝の明瀬山。

 

重いだけが取り柄のイチンには、前さばきの上手さも発揮できず、今場所の初黒星。

 

残念だけど致し方なし。

 

明日は中盤の土俵に上がるようで、明瀬山の大冒険はまだまだ続きます。

 

 

今場所、自信にあふれる大栄翔は隆の勝を全く問題にせず全勝をキープ。

 

明日からの下位力士との取り組みでもこのまま攻めの相撲を取り切れるかが、大きなポイントとなりそうです。

 

 

そして気が付けば1敗しかしていなかった正代。

 

いやほんと。

 

正代のことちょっと忘れかけてた(笑)

 

いやでもね、この人はのらりくらりしながらカド番は脱出するだろうなとは思っていたんです。

 

いたんですが、思った以上に気合入ってますね。

 

このままの気合で場所を折り返していくのか。

 

 

明日は場所の真ん中、中日八日目です。

 

 

 

 

中日八日目 はじめて

$
0
0

令和三年 初場所 中日八日目

 

 

 

 

はじめてのおつかい。

 

はじめての解説。

 

はじめての時は誰だって、ドキドキです。

 

 

 

【フリーズ】

佐藤「本日の解説は元大関琴奨菊の秀ノ山親方です。」

 

 

 

 

 

佐藤「親方、放送席から見る土俵はいかがですか?」

琴奨菊「・・・・・・・。」

 

 

 

 

佐藤「・・・親方?」

琴奨菊「・・・・・・」

 

 

 

 

佐藤「親方??」

琴奨菊「・・・・・・」

 

 

 

 

 

佐藤「・・・・・・」

琴奨菊「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

佐藤「だめです。完全に固まっています。」

琴奨菊「・・・・・・。」

 

 

 

 

 

 

最初は緊張感が伝わってきて真面目な人柄が窺えましたが、時間と共に徐々に硬さが薄れていった新生秀ノ山解説。

 

 

そう言えば。

 

以前秀ノ山と名乗っていた、お喋りな解説者がいましたっけ。

 

ペラペラペラペラよく喋り。

 

舞の海の向こうを張ったあの人は、今は朝日山と名を変えて審判席にいるらしい。

 

本名、四股名、名跡と次々名前を変えながら、歩み続ける相撲道。

 

 

同じ秀ノ山でもタイプは色々。

 

今度の秀ノ山はちょっと物静かな感じです。

 

 

 

それにしても佐藤アナよ。

 

琴奨菊は明瀬山のことを例えるなら、バランスボールみたいだと言ったのさ。

 

それを言うに事欠いて明瀬山をバランスボール呼ばわりするとは失礼な。

 

「バランスボールに対処するにはどうしたらいいですか」はないだろう。

 

バランスボールの攻めどころはただ一つ。

 

空気を抜いてしまうことです。

 

 

 

 

すでに空気抜け気味のバランスボール明瀬山。

 

目にも留まらぬ明生の立ち合いに、圧倒されてなにもできぬまま寄り切られて2敗目。

 

まぁこれが現実ですね。

 

来場所も幕内にとどまってほしいので、残り2勝は必ずあげてほしいものです。

 

 

 

 

 

完全にリズムを崩してしまった貴景勝はまさかの6敗目。

 

綱取りにやる気を燃やしていた約1週間前から急転直下。

 

綱取りどころか勝ち越しすら危うくなってきました。

 

まさに天国から地獄。

 

以前「押し相撲は間違った波に乗ったら怖い」と誰かが話していましたが、今場所の貴景勝はその間違った波に乗ってしまったのでしょうか。

 

海水浴場で見られる離岸流のように、どんどん岸から離されてゆく貴景勝の姿。

 

泳いでも泳いでも皆のいる岸から沖へと流されて、不安でパニックに陥りそうになりますが

 

貴景勝、こんな時は焦って流れに逆らってはいけません。

 

流れに逆らわず岸と平行に泳ぐのです。

 

ピンチの時こそ冷静に、冷静に。

 

じっくり流れを見ていれば、出口は必ず見つかります。

 

 

 

 

 

大関食いの御嶽海。

 

今場所の勝ち星は全て大関相手で、今日は正代相手の3勝目。

 

今場所も好きなものしか口にしない、偏った食生活ぶりを大いにアピールしています。

 

好きなものだけ食べているとそりゃぁ幸せですが、偏食は偏った栄養バランスへと繋がります。

 

日々のバランスのとれた食生活が何より大切。

 

ムラのない小さな勝ち星の積み重ねが、強い力士を育てます。

 

 

 

 

そんな小さな勝ち星を明日からの後半戦で積み重ねることが出来るか、大英翔。

 

初場所初優勝の大チャンスをものにできるか、勝負の後半戦です。

 

 

 

 

 

九日目 10年ぶり

$
0
0

令和三年 初場所 九日目

 

 

 

 

10年ひと昔と言いますが、10年の歳月は世の中を変え、人を変えます。

 

 

 

【再会】

碧山「みっちゃん。」

 

 

 

 

 

碧山「みっちゃん、久しぶり。」

明瀬山「え?」

 

 

 

 

 

碧山「碧山だよ。みっちゃん!」

明瀬山「えーーー!!!」

 

 

 

 

 

明瀬山「チョービックリ!」

 

 

 

 

 

明瀬山、驚きすぎの3敗目。

 

 

しかし10年ぶりに顔を合わせて再び幕内で相撲がとれるというのも、またすごいところです。

 

 

これからさらに10年・・・、さすがにそれは厳しいでしょうが、来場所も顔合わせ出来るように、みっちゃん。

 

あと2勝、あと2勝です。

 

 

 

 

 

 

【こなれ感】

三瓶「今日から後半ですが・・・。」

 

 

 

 

 

三瓶「優勝の行方はどうなるでしょうか・・・。」

 

 

 

 

 

三瓶「あ、今日はパーカー。オシャレですねー。」

52代「・・・うん。」

 

 

 

 

 

52代「着こなし上手で、ごめんなさいね。」

三瓶「なんか、嫌みだな~。」

 

 

 

 

 

なんですか、このこなれたおしゃれ感は。

 

ともすれば生活感がダダ漏れになるグレーのパーカーを、同系色のマフラーと腕時計で引き締めた、大人カジュアルでまとめてきました。

 

 

先日の放送で舞の海が、北の富士さんは何色を着てもオシャレだと、公共放送の電波を使って年の初めのゴマをすっていました。



おしゃれ凡人からしてみれば、雲の上の存在のようなおしゃれ横綱北の富士。



おしゃれな人はどんな色でもおしゃれに着こなす、と思ってしまう凡人心。


私も凡人ゆえにその気持ちも充分わかりますが、それはちょっと違うな舞の海。


 

52代は色の選び方や使い方に、ものすごいセンスがあるのです。

 


先日の赤いマフラーもあの幅、あの色合わせだからこそ、猪木ボンバイエにならずにオシャレ上級者の着こなしになったのです。


 

最近は鳴りを潜めている舞の海のビックリドッキリなオレンジ色のジャケットなど、52代は間違っても選びはしません。

 

 

 

 

大英翔、9日目にして初黒星。

 

幕内でも屈指の受けの強さを誇る宝富士に、突いて押す力をうまく流されてはたき込み。

 

やはり絶好調のまま15日間を通し切るというのは至難の技。

 

再び調子の波に戻れるか。

 

明日の相手は同じ突き押し、北勝富士。

 

出血大サービスの激しい一番になるか。

 

 

 

 

 

 

 

Viewing all 502 articles
Browse latest View live