令和五年 九州場所 三日目
いつからそう呼ばれているのか知らないけれど。
デジタル中心の現代でも、誰もが使ったことのある不朽のロングセラー。
大横綱もきっと愛用していることでしょう。
【campus】
三瓶「あら?」
三瓶「親方…。」
三瓶「今日はまたどうしたんですか?」
三瓶「そんな大学ノートみたいな格好して。」
白鵬「……。」
私はA罫が好みです。
今日は場所のお楽しみ、白鵬解説。
白鵬解説の醍醐味は何といっても、もったいぶるわりにはトンチンカンな受け答え。
アナウンサーが尋ねていることがわかっているのか、いないのか。
悦に入って話し続ける大横綱。
長々話したわりに言ってることがトンチンカンで、いったい何を言いたいのか。
一瞬アナウンサーの声にも戸惑いの色がにじみます。
しかしそこは相手もプロフェッショナル。
戸惑いを即座に隠しつつ、トンチンカンな返答の中に隠された真意を探って話を無理やりまとめてゆきます。
放送席から伝わる駆け引きと緊張感。
聴いているこちらも手に汗握ります。
今日3日目も、締め込みに親指を通せる場所に強く執着して、三瓶アナをやや戸惑わせはしましたが、そこはベテランアナウンサー。
大横綱に恥をかかすようなことはありません。
カメラワークと連携しながら、大横綱の相撲知識を日本中の大相撲ファンに伝えることができました。
そんな白鵬も唸らせたまわしの握り方を見せた琴ノ若。
決まり手、大逆手。
まるで、大逆転。
関脇2場所目、大関目指してこの調子。
今場所は大関が全員、白星のままで3日を経過。
これが当たり前といえば当たり前なのでしょうが、番狂わせが日常化した最近ではこれが珍しくも感じます。
そう言えば、今場所は誰もカド番じゃないし、わりと平穏な場所なんですよね。
綱取りは別として、大関昇進がこれから場所が進んでいくにつれ誰になるのか、ここが場所の焦点になってくるのか。
はたまた、今場所も平幕の伸び盛りの若手が突き上げてくるのか。
序盤戦の土俵は穏やかに進みます。