令和五年 名古屋場所 六日目
海の日の三連休目前の金曜日。
もうすぐ始まる長い夏。
青い空白い雲。
夏はイメチェンの季節です。
【美容室】
スタイリスト霧島「いらっしゃいませ~。」
スタイリスト霧島「今日はどうしますか?」
鶴竜」「バッサリ短くしてください。」
スタイリスト霧島「せっかく長く伸ばしたのに、いいんですか~。」
鶴竜「はい。バッサリ行ってください。」
スタイリスト霧島「じゃぁ、行きますよ~。」
スタイリスト霧島「…あら?」
スタイリスト霧島「ハサミが切れない…。」
アシスタント伊之助「すっごい、剛毛…。」
毎日シャンプーできるようになって良かったね、鶴竜。
断髪した姿を初めて見ましたが、不思議と初めてなのに見なれた感じ。
爽やかな夏のイメチェン、似合ってますよ。
暑い名古屋の会場をさらに熱く沸かせる力士たちの土俵。
舞の海風に言えば無差別級で行われるのが相撲の大きな魅力。
大きな力士と小さな力士の一番は、いつも以上に盛り上がります。
【誰だ?】
宇良「だ~れだ?!」
北青鵬「え~?誰だれ?」
宇良「ヒント。ピンク色です。」
北青鵬「……。」
北青鵬「あ…!わかった!」
北青鵬「ピンクの電話!」
宇良「ちが~~~~~う!!」
小よく大を制した、北青鵬に宇良。
宇良ならではの身体能力と機敏さで巨体を送り出し。
流石は宇良ですが、北青鵬は相変わらずの片手相撲。
よほどあのスタイルが好きなのか、使おうと思えば使える左手を一切使う気がありません。
妙な癖を身につけたもんです。
癖なのか体格ゆえの自信なのかよくわかりませんが、傍から見てると自信過剰のワンハンドプレイに見えてしまうもの。
早いところ若いうちにそのスタイル改めないと、今に災いを招くような気がしてなりません。
六日目に幕内の勝ちっぱなしは、ついに錦木一人に。
今日は炎に突進するサイのように阿炎を一気の押し出し。
努力が結実する姿はなんと清々しいことでしょうか。
今日ラジオを少し聞いていましたが、珍しく舞の海が良いこと言っていましたよ。
錦木は一滴一滴水が溜まるように強くなった、と。
日々コツコツと努力を積み重ねて得た強さに、あの舞の海もとても心打たれている様子でした。
小さな事をコツコツと。
西川師匠も言っています。
明日の対戦相手は琴ノ若。
最後に残った三役力士との一番です。
こうなったら全員倒したいと、やる気満々のコメントでしたが、前向きな闘志は周りに勇気を与えてくれます。
快進撃がどこまで続くかわかりませんが、場所6日目にして今場所の殊勲賞と敢闘賞は錦木に内定です。