令和五年 五月場所 十四日目
千秋楽を待たずして、今場所の優勝が決まりました。
横綱・照ノ富士、8回目の優勝おめでとう!!
春雄と鐵雄の優勝をめぐる一番は、横綱が貫録を見せつけて、最後は力でねじ伏せて寄り切りました。
場所前は本場所出場するかしないかで心配して、場所が始まれば膝の具合やら体調やらを、傍からアレコレ勘ぐっていましたが、終わってみれば、(いやまだ終わっていないけど)負けは明生への1敗のみ。
場所前は途中休場するんじゃないかと、勝手にハラハラしていましたが全ては杞憂。
取り越し苦労だったのかもしれません。
横綱、意外と仕上がり良かったんですね。
よかった、よかった。
本当に良かった。
あとは明日の表彰式を待つだけです。
照ノ富士「こっちの腕で、こう。」
照ノ富士「両手で、こう。」
照ノ富士「ヨシ…。賜杯は、こんな感じ。」
明日はその腕で賜杯を再び抱きます。
優勝は逃しはしましたが、大関昇進はほぼ確定した鐵雄こと霧馬山。
これはゴールではなく、スタート。
新たな出発点となります。
霧馬山「よし、行こう!」
霧馬山「土俵はこっちだ。」
霧馬山「あ…!」
付け人「どうしたんスか?」
霧馬山「道に迷った…。」
付け人「マジすか。」
人生は道に迷うことの連続です。
順調にいっていたかと思うと、いつの間にかわき道わき道へと逸れてしまい、迷路に迷い込むこともしばしばあります。
人生は大海を行く航海によくなぞられますが、航海になくてはならぬのが羅針盤。
人生にも羅針盤、指針をもって歩んでいきたいものです。
大海と言えば今日の解説・千代大海は前半戦の霧馬山の相撲も褒めていましたが、いやぁ~どうなんでしょうか。
そんな言うように、どんな形でも勝てる余裕のようなものは見えませんでしたが、素人には分らない部分でそう思わせると所があったのかもしれません。
そこら辺りの真偽のほどは、大関昇進後の霧馬山の相撲に委ねられてゆくことになるんでしょう。
でもファンの勝手な期待を言えば、霧馬山にはまわしを引いて横に食らいついての攻めや、頭を付けてじっくりと相手を崩していくような緻密な四つ身の相撲を、これからも見せてほしいと思います。
貴景勝もあの両ひざで耐え抜いてカド番脱出成功。
来場所はいよいよ東西の大関が並ぶ番付が復活しそうです。
その後も若元春や豊昇龍、大栄翔そして朝乃山らが続々と続いてゆきそうな、上位の番付も大変革の予感。
さらには十両から若く有望な力士が幕内に上がってくることも予想され、来場所の幕内は新世代の波が下からも押し寄せてきそうで、今から来場所が楽しみです。
横綱の重みと大関の厚み、関脇・小結の充実。
新しい力の台頭。
横綱・大関不在の場所を経て、今大相撲は大きく新陳代謝してゆきます。
あ!そうか。
まだ明日あと1日あるんだった。
明日はまだまだ続くよ♪
千秋楽♪