令和五年 五月場所 十一日目
15日間満員御礼の垂れ幕が下がり続ける、国技館。
厄除開運 商売繁盛
大相撲の繁栄に縁起物の力ありです。
厚井「今日の放送の解説は」
厚井「元大関、豪栄道の武隈親方です」
厚井「え~、武隈さん・・・。」
厚井「……、お福さん?」
武隈「じゃないです。」
豪栄道、この髪型はなんですか?
これが豪栄道が目指した、オールバックですか?
いやぁ、どうしても私には縁起物のお福さん人形のように見えます。
豪栄道って、大銀杏のせてた現役時代は、コワモノのようにも見えましたが、髷を落とすとそれまで隠れてた童顔が際立って可愛らしいですよね。
今度のヘアスタイルは、トップにボリュームを持たせて黒々とした髪色と童顔の丸いお顔で、福を寄せるお福さん人形のようで縁起も良さそう。
コロナ明けのこれからも、大相撲協会はお福さんの力でさらに商売繁盛、間違いなしです。
お福さんが見守る終盤戦の土俵は、朝乃山が今場所好調の明生を辛くも突き落としで凌いで、勝ち星を二桁にのせました。
幕内復活の今場所、最低目標で10勝と考えていたでしょうから、一先ずほっとしたことでしょう。
だがしかし、本来は大関の力士。
望みは高く優勝へ。
明日は本来の時間帯、後半戦での土俵に戻って、大栄翔との一番です。
昨日あたりから本来の相撲を取り戻してきた霧馬山も、成長目覚ましい平戸海を落ち着いて寄り切り。
昨日はゲン担ぎでも担いでいたのか、口の周りは昭和のドロボーのように髭で真っ黒でしたが、今日は剃ってきた模様。
髭は剃って、まわしは引いて。
霧馬山にはこれが似合います。
そして今日の大一番は若元春に北青鵬。
巨人(読売に非ず)相手にどう相撲をとるのか、注目の一番でしたがまさかの土俵際のうっちゃり。
うっちゃりは、若元春が時折見せる得意技の一つのようですが、まさかあの巨人相手に決めてみせるとは!
巨木をなぎ倒すような、捨て身技。
決まった瞬間は大いに沸く、大技で誰にも出来るものではありませんが、大怪我の可能性をはらむ危険な技。
あんなに大きな相手には今後はしない方が良さそうです。
それにしても、若元春にしても宇良にしても背筋の強さとバネ、柔らかさは並みではありません。
宇良も土俵際の脅威の粘りはまさに、リアル・マトリックス。
二十数年前CGでしか表現できなかったことが、今や生身の人間が再現できるようになりました。
人間の進化よ、恐るべし。
明日は結びに、若元春に照ノ富士。
優勝の行方を占う12日目となりそうです。