令和二年 九月場所 七日目
※今日は全面、明瀬山光彦祭りです。
勝負は時の運と言いますが、勝も負けるも紙一重。
白星の潮流に上手く乗れれば、まさに上げ潮モード。
夏の名残を残す海に一人立つ明瀬山光彦。
今上げ潮の海に飛び込みます。
【スクロール】
「・・・・・・よっし。」
「・・・えいっ。」
「ザブーン」
「バシャーン」
「ザブーン」
「バシャーン」
「・・・平泳ぎ、カンペキ!」
時々しか見れない明瀬山の相撲。
あの時間いっぱい前のしきりで見せるあの動作。
あれは一体何なのか。
私には平泳ぎのスクロールにしか見えません。
今場所の明瀬山の強いこと、強いこと!
近頃は幕下にまで番付を落とすことも度々でそろそろ潮時か・・・と心配していましたが、潮時どころか今が上げ潮。
これはもしや、もしかすると・・・・・・。
【予感】
明瀬山「ヨイショっと。」
明瀬山「今日も勝っちゃった。」
明瀬山「ねえ・・・・・。」
明瀬山「もしかしたら、ボク・・・・・・。」
明瀬山「優勝しちゃうかもね。」
呼び出し「そうかもね。」
♪かもね か~もね そ~おか~もね♪
光彦よ。
優勝に遠慮はいらんぞ。
差し手からの攻めは、角界の中でも指折りの上手さだと私は常々思っています。
一見すると攻めているのか守っているのか、見分けがつかぬ攻守ボーダレスな取り口には老練な力士の味わいすら感じます。
始めは個性的な見た目ばかり目がいっていましたが、今は光彦の相撲の上手さに夢中です。
最初は毛嫌いしていたうちの父も、いつの間にやら光彦ファンの仲間入りして今では、「こん人は、相撲が上手い!」とすっかり光彦に脱帽です。
深尾時代は斜めに構えていた仕切りもいつしかまっすぐ両手をつく正統派の立ち合いに様変わり。
立ち合いの手付きを厳格に取り締まる現在において、立ち合いをいち早く変えていった光彦。
光彦には時代を先取りする先見の明もありそうです。
しかしこれだけ活躍するとお腹が減るでしょう。
【食欲の秋】
明瀬山「あ~、お腹空いたなぁ・・・。」
明瀬山「今日の夕飯、何かなぁ。」
明瀬山「炊き込みご飯、食べたいな・・・。」
明瀬山「あ!美らの海。今日の夕飯、何?」
美らの海「・・・・・・。」
夕飯のメニューを知ってか知らずか。
無言のまま通り過ぎる美らの海。
一度相撲部屋紹介で見た木瀬部屋のちゃんこは、揚げ物からスパゲッティまで色んなものが一堂に並んでいて、さながら食べ放題のバイキングのようでした。
美らの海の弟、木崎海引退してしまいましたね。
決して大きくはない身体から繰り出される、エネルギッシュな突き押しの相撲が魅力で、影ながら応援していただけに残念です。
たしか何場所か前に、首から土俵下に転落しましたよね。
あれで翌日から相撲をとっていたので大丈夫かと心配していましたが、やはり首の痛みが災いしたのですね。
木瀬部屋といえば、今場所は関取り復活をかけて幕下の土俵で奮闘する宇良。
今場所は4連勝と早くも勝ち越しを決めた模様です。
宇良の活躍も明瀬山の刺激にもなっているのでしょう。
そういえば、実は新品同様の力士座布団を持っていた明瀬山。
またあのふかふかの力士座布団に腰をおろす姿が見られますように。
今場所の益々の活躍を願っております。