平成31年 初場所 三日目
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう二十山。
あの日あの時あの場所で、二十山さんが敢闘賞をとる活躍をしてくれていたおかげで、時天空の姿を今日目にすることができました。
今までメガネがくどいとか、面白くないとか言っていてごめんなさい。
若いころはとてもハンサムだったんですね。
でもそのハンサム二十山の隣に立っていたのは、久しぶりにテレビで見る時天空ではないですか!
眼光鋭く、口は真一文字、少々緊張した面持ちながらも堂々たる三賞受賞力士の姿。
何を受賞したのか気になったので調べてみましたよ。
平成17年 九州場所の三賞。
前頭7枚目の時天空は技能賞を受賞していたんですね。
当時の三賞選考委員会のメンバーは見る目がありました。
きっと足技中心に15日間大活躍の場所だったのでしょう。
時に自慢の足で相手を瞬殺に仕留め、時に足技で相手を脅かしながら力強い投げや寄りで相手を沈める。
今はもう見ることができない時天空の勇姿が目に浮かぶようです。
風格すら漂う技能賞の時天空の姿を見せてくれた二十山さんに感謝せねばなりません。
ありがとう二十山。
もう、ゴーグルみたいなメガネなんて言いません。
1月も半ば。
全国的にインフルエンザが猛威を振るっている模様。
ここ熊本でもインフルエンザ注意報が出ています。
大相撲界でもウイルスの拡散は広がっているようですね。
昨日から冷えピタつけた力士が続出です。
しかしまぁ同じような分厚い絆創膏して、佐田の海と勢、同じ医者にかかっているのですかね。
なんか水で戻した高野豆腐のようにも見えますが、その高野豆腐で再び頭から当たっていくのですからたまげたことです。
だけど二日連続で二人の額を割った輝の頭蓋骨の硬さ。
侮ってはなりません。
稀勢の里の土俵に注目が集まりがちですが、その陰で負け続ける大関・栃ノ心と豪栄道、連敗してしまった鶴竜の様子も見過ごすわけにはいきません。
【鶴竜とその仲間たち】
付け人「そろそろ横綱の取り組みっスね。」
白メガネ「そうね。」
付け人「今日は勝つッスよね。」
白メガネ「そうね。」
付け人「・・・・・・。」
白メガネ「・・・・・・。」
付け人「負けたっスね。」
白メガネ「そうね・・・。」
錦木恐るべし!!
今までは守りのみで活かされていた腰の重さが攻めでも十分に伝わって、上位相手に快進撃の3連勝!!
鶴竜もできれば今日は受け取りたくなかった恩返し、3日目に受け取っちゃいました。
だけどこういう地味な力士が力を付けるのは本当に嬉しいものです。
十両から幕内定着も時間じりじりと時間がかかりましたが、コツコツと積み重ねた努力は必ず花開くということを体現してくれる良いお手本です。
パッと華々しくその才能を開花させる人、じっくりと小さな花を咲かせていく人。
どちらも努力という根っこがなければ咲かすことが出来ぬ花です。
乱気流巻き起こる初場所の土俵上。
道ならぬ恋を進む二人の姿が再びここに。
【愛~再び】
白鵬「玉治郎・・・。」
白鵬「待って。」
白鵬「待てよっ!玉治郎。」
白鵬「・・・花柄もいいけど。」
白鵬「赤い装束も似合ってる・・・。」
玉治郎「・・・うん。」
今場所の行方と二人の愛はどこへ。