令和三年 三月場所 十日目
十日目の土俵では大関復帰を懸けて戦う、二人の力士の明暗が分かれました。
もうすぐそこまで来ているのに、もう一歩二歩が近いようでいて遠く、なかなか近づけない者。
このチャンスを復帰への足掛かりとしたい者。
焦る心とはやる気持ちが土俵上で交錯する、見ているこちらも焦れてしまいそうな土俵でした。
大関への帰還の道のりはまさにワインディングロード。
最後の最後まで曲がりくねった道が続きます。
そのワインディングロードを無事通り過ぎたら通り過ぎたで、気になることが一つ。
放送中に投げかけられた大関復帰への素朴な疑問。
大関復帰の伝達式が行われるのか?
魁傑の時は行われたんだとか。
いやそりゃ、こんな大変なこと成し遂げるんだから、大願成就の暁には是非とも行ってほしいものです。
初大関昇進の時よりもきっと感慨もひとしお。
また違った思いが万感胸にこみ上げてくることでしょう。
しかし心配の種は、依然として世の中を覆い尽くすコロナ問題。
取材もリモートが基本系となり、何もかもが非接触型となりつつある今日この頃。
感染リスクを恐れるあまりに。
まさか、まさかとは思いますが・・・。
協会よ。
よもや、こんなことは考えておるまいな。
2度目の伝達式はもうすぐそこに!
焦らず、慌てず、諦めず。
終盤戦は己との闘いです。